こがれんアーカイブ

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2020年の開設以来、「自分はなぜこの作品が好きなのか」の言語化をモットーに、主に特撮・アニメ作品の批評や考察、イベントレポートを投稿しています。

 

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〈ウルトラシリーズ総括〉

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〈アニメ〉

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・【日記】ガンダム00のオタク、THE BACK HORN ワンマンツアーでロックバンドのライブに初参加する

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初めてロックバンドに触れた一連の経緯や初見の感動を、楽曲の考察やライブレポートを通してまとめた体験記です。

 

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ひとくち感想『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』- 新たな視点を交えて描かれる “ウルトラマン” の軌跡、あるいは文化を繋ぐ “モニュメント”

自分は生まれてこの方「ドキュメンタリー映画」というものに触れたことがないので、『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』公開の報を聞いた時は、正直どんな感想を持てばいいのか分からなかった。 

この映画がどういう層に向けて作られているのか。どのような商業的意味を持っているのか。ウルトラマンというコンテンツの今後にどう寄与するものなのか……。それらは映画館を出た今もいまいち分からなかったけれど、本作が作られた「意義」については少なからず理解できた。というのも、この作品はまず「作られること」に大きな意義があったのだと思う。

 

f:id:kogalent:20260703213833j:image

引用:https://x.com/i/status/2046016170378359195

 

 

ウルトラマンシリーズの原点である『ウルトラマン 空想特撮シリーズ(以下 “ウルトラマン” )』にスポットを当てる60周年記念プロジェクトの一つとして、数年がかりで作られた映画『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』。ギレルモ・デル・トロ氏や庵野秀明氏、小島秀夫氏といった豪華な面々を迎えたドキュメンタリー映画である本作に、自分は当初そこまで惹かれるものを感じなかった。自分のような平成前半生まれのオタクにとって、『ウルトラマン』の製作エピソードや「ウルトラマンのここが素晴らしい」という礼賛は耳にタコができるほど聞いているものだったからだ。 

して、実際に本作前半はおおよそそのトーン――ゴジラやウルトラQを踏まえた誕生までの経緯や、成田亨氏によるデザインの素晴らしさ、ウルトラマンというヒーロー・番組の革新性、映像史における意義といった有名な逸話を中心に進んでいく。そのほとんどは自分にとって聞き馴染みのあるエピソードだったけれど、ふと気づかされたのは「自分の知識は、何か一つを参照して得られたものではない」ということ。 

円谷英二氏の伝記。金城哲夫氏を特集したドキュメンタリー。著・古谷敏氏の『ウルトラマンになった男』等々、自分はそれらの知識を何か一つの資料で得たのではなく、様々な資料・作品に触れてきたことでその知識を積み重ねてきた。そのような知識収集はごく一部のオタクにしかできない(しようと思わない)ものであり、ウルトラマンというコンテンツ……もとい文化を後世に残すためには、それらを体系的にまとめた作品が――それも、テレビ特番のような刹那的なものでも、書籍という限られた層にのみ届くものでもない、より大規模なモニュメント(永く残すために生み出されたもの)が必要だ。『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』第一の存在意義はそこにあったのではないだろうか。

 

 

自分が本作に好感を持った理由の一つは、過度に「反戦・非戦」のような、所謂「高尚な視点」に頼りすぎなかったこと。 

もちろん、自分がこれらのテーマを軽視しているわけではない。これまで『ウルトラマン』は円谷英二氏や金城哲夫氏の背景を交えて「反戦・非戦」というメッセージを中心に語られること……謂わば「戦争文学」として評価されることが多く、それらに立脚した前向きなエンターテインメント性やキャラクターの魅力は二の次になってしまうきらいがあった。 

が、本作はそれらへのタッチを(比較的)抑えており、あくまで多彩な切り口を用意することに成功していた。それはおそらく「外国人インタビュイーの多さ」によるところも大きく、それは転じて自分も知らなかった視点での「ウルトラマン観」への出会いにもなった。 

特に驚かされたのは、ウルトラマンの「地球人と宇宙人が一つになる」という共存スタイルや、怪獣の多彩な個性・バックボーン、そこから成る「秩序と混沌」という対立軸が、日本の宗教観(八百万の神や神仏習合)に由来しており、それが日本には馴染む╱海外では新鮮なものとして受け取られている、という観点。 

それは転じて、他者の胸中や背景を慮るというコミュニケーション論にも繋がっており、これらが最終的に2024年放送の『ウルトラマンアーク』でもフィーチャーされていた「空想の力=想像力=コミュニケーション」という図式に着地する構成は、本作の中でも白眉と呼べる部分だろう。

 

 

その点に言及されていた方の一人が、同じく2024年に配信された『Ultraman: Rising』の監督=シャノン・ティンドル氏。 

同作は、ウルトラマンの「異種とのコミュニケーション」というテーマにスポットを当て、を親子というモチーフを通して普遍的なエンターテインメントに落とし込んだ傑作。 

『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』はあくまで『ウルトラマン』のドキュメンタリーであるため、他作品の映像は『ウルトラQ』を除いてほとんど使われていなかったが、件の『Ultraman: Rising』をはじめ、スポットで『ティガ』『アーク』、美味しい場面で『シン・ウルトラマン』、そしてあまりにも意外な形で『大決戦!超ウルトラ8兄弟』が引用されていたりと、そのような演出が「ウルトラマンの魂は受け継がれている」というテーマに少なからず華を添えていたように思う。

 

 

商業作品というよりも「文化遺産」として。そう考えると非常に納得感のある作品だった『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』。それは間違いなく意義のある試みであったし、本作の公開翌日にスタートする『ウルトラマンテオ』からは、まさにその「受け継がれるもの」が感じられるのかもしれない。 

昨今、円谷プロダクション及び円谷フィールズホールディングスを取り巻く状況は芳しくない。ウルトラマンという作品が「想像力」を繋ぎ続けているのなら、どうかそれが同社の中にも息づいていますように――と、そう願うばかりだ。

ひとくち感想 『マスターズ・オブ・ユニバース』- 思い出や何気ない日々に宿るモノ。令和に映えるキメラ型勧善懲悪エンターテインメント

多様性。コンプライアンス。価値観のアップデート。これらは本来、良い作品を作るためのピースだと思うのだけれど、最近はそれらの逆転現象が……要は、それらの主張ありきで作品が作られた結果、肝心要のエンタメ性(作品としての面白さ)を欠いてしまう、という現象が増えてきている気がする。 

その結果「自分は説教を聞きに来たわけじゃないんだけどな……」と神妙な顔で映画館を後にすることも増えてきた。確かにそれら「現代的な価値観」は重要で、守らなければいけない原則だ。が、やはり「それはそれとして」とエンタメをまっすぐ掲げて突き抜けてくれる快作はないものだろうか。

 

マスターズ・オブ・ユニバース「あるよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

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引用:<日本語吹替版予告>映画『マスターズ・オブ・ユニバース』6月5日(金)全国の劇場で公開🗡️ - YouTube

 

『マスターズ・オブ・ユニバース』は、1980年代に発売されたアメリカのホビーを原作(?)として、2026年6月5日に公開された実写映画。自分はタイムラインを眺めながら「自分のような特撮・ホビーアニメが好きな層にウケているものの、世間的には向かい風なのかな」という印象をふんわり持っていた。 

そんな折、友人から「君は好きだと思う」とプッシュされ、終映も迫った7月頭に映画館へ突撃。結果、開幕早々に「こ、これは……!」とニッコニコになってしまった。あんな「あ、自分これから敵に乗っ取られますね ^ ^ 」と自己紹介してる城を出されたら(玩具の都合なのだろうな、と分かってはいても)笑うって!!!!!!!!!

本作第一の魅力は、作品を通して満遍なく「子ども心をくすぐる要素」が溢れ返っていること。 

エターニアの世界観やビジュアルは、往年やRPGを思わせる王道ファンタジーのもの。相当な予算を投じられたであろうVFXで再現された壮大なディテールはまさに圧巻で――と思いきや、そんなエターニアの近衛兵団は魔法ではなくバチバチの科学武装で戦うSF部隊。 

それに対峙するスケルター軍も、首魁であるスケルターやその側近こそちゃんと(?)魔術師然としている一方、他の面々はどう見てもロマン溢れる悪の怪人軍団。しかも四天王。おまけに主人公のアダムはヒーマンに「変身」するヒーローなので、ここだけ切り取るとあまりにも特撮ヒーロー作品だったりもする。 

……と、要はこの映画、なんとSFとファンタジーと特撮ヒーローのキメラ作品。そんなお子様ランチみたいなフルセットがかなりの予算を投じて作られているのだから、その時点でもう「オタクの好きなヤツ」に違いなく、やたらとTLウケが良い理由にも早々に納得してしまった。分かる。 

しかし、そんなキメラ作品の肝となってくるのが、意外にももう一つのエッセンス=「異世界転生」だ。

 

 

スケルター軍の襲撃から逃れるために、単身エターニアから地球に逃亡した主人公・アダム。本作にポスタービジュアルしか知らない状態で臨んだ自分は「現代!?」と驚いてしまったし、エターニアの記憶を抱えて孤独に生きるか、全てを忘れて普通の幸せを手に入れるか……という葛藤を迫られ、変人・狂人扱いされながらも思い出を捨てなかったアダムの姿は、幼い頃から特撮作品などを支えに生きている自分にはひどく刺さるものがあった。 

更に、そんな異世界パートでの出来事はエターニアへの帰還後に真価を発揮することになる。

 

 

ゴリゴリのファンタジー世界をオフィスカジュアルで闊歩したり、スケルター軍にネゴシエーションを試みたりと、エターニア帰還直後のパートは所謂「 “異世界転生” 的な面白さ」が満載。 

そのようなジャンルでツッコミどころになりがちな「あっさりと異世界に適応する」「主人公が活躍しすぎる」といった問題点にも、「アダムはそもそもエターニアの出身だから」というエクスキューズが用意されていたり、ネゴシエーションも捨て身のタックルもスケルター軍には通じなかったりと、この一連においては本作の「地に足のついた╱説得力のある作風」が大いに輝いていたように思う。 

そして、それらの積み重ねが最も発揮されるのがクライマックス、アダムやエターニアの戦士たちが手を取り合う決起集会~最終決戦パートだ。

 

 

父親との死別を経て、いかにも「ここがクライマックスです」と思わせてからの敗北と投獄。意外な展開に驚いてしまったけれど、その時点ではまだ「剣の力ありきでの物語」に過ぎなかったのも確か。 

ではどうするのか――というと、ここでアダムはなんと牢に囚われた戦士たちを説得。地球での孤独な日々の中、アダムが決して手放さなかった「エターニアの思い出」「対話の力」が起死回生の鍵になるのである。 

エターニアに戻った際、アダムはきっと「人生のやり直しができる」と思ったはずだ。けれど、人生には一発逆転もリセットボタンもない。エターニアはスケルターに支配されているし、兵団には不審がられるし、グレイスカルの力を手に入れても勝利できるとは限らない。状況を変えるのは、いつだって「これまでの積み重ね」であり、それは社会人としての凡庸な日々かもしれないし、ずっと大切にしてきた思い出や憧れかもしれない。40年以上にも渡って愛されるホビーを原典とする作品のテーマとして、こんなにも現実的で、それでいて美しいものが他にあるだろうか。

 

 

かくして、遂に訪れる最終決戦。これまで見せ場のなかったフィストたちが大活躍したり、ダンカンがかつての雪辱を晴らしたりと、しっかり「見たいものを見せてくれる」アツさが心地好い中、最もグッと来たのはアダムとスケルターの決戦――とりわけ、真のヒーマンとして目覚めたアダムが「暴力の連鎖を終わらせよう」と和平交渉を持ちかける一連。 

本作のボス枠であるスケルターは「奪われる恐怖に耐えられないから、すべてを我が物にしようとする」という、現代的な(リアルな)味付けがなされた魔王キャラとして描かれている。どこか抜けている人間味もあったりするが、あくまでスケルターは一貫して「悪」として振る舞い、悪として哀れに散っていく。 

確かに、彼にも悲しい過去があったのかもしれないし、事実アダムもそのことを慮っている(この一言があるのが素晴らしい!)……けれど、悲しい過去があってもそれは蛮行の免罪符にはなり得ないし、むしろそのような呪いを己の覇に変えてこそ悪の華。アダムの提案に「自分は悪であることを自ら望んでいる」と返したスケルターは、まさに悪のカリスマと呼んで差し支えないものだった。 

これを踏まえると(窃盗罪を働いたままなのがノイズではあるけれど)多くのコンプレックスを抱き、家族も故郷も奪われたアダムが「奪う力ではなく、守る力を選んだ」ことでスケルターに引導を渡す決着はとても美しい。武力による解決を否定しつつも、それはそれとしてしっかりケジメをつける+豪快なアクションでフィナーレを飾ってくれる本作は、自分にとって理想的な「令和の勧善懲悪活劇」。そうそう、こういうのが観たかったんですよ……!!

 

 

こうして振り返ると、総じて要素がモリモリながら令和的なヒーロー作品として綺麗にまとまっていた『マスターズ・オブ・ユニバース』。「お前のような漢になりたかった」や謎の魔法使いによるアフターコメントなど「やりすぎ」に感じる部分もあったけれど、自分はそれ以上に「往年のコンテンツをこれだけ賑やかで楽しく、現代的なメッセージ性も備えた娯楽作品として大成させた」その見事な手腕に心から拍手を送りたい。 

あとは、この作品がどうにかこうにか盛り返し、エンディング明けの「アレ」が匂わせで終わらなくなることを祈るばかり。頑張れヒーマン、負けるなマスターズ・オブ・ユニバース――!

イベントレポート『ALL AIKATSU! BAND LIVE ~LEGGENDA VOCE~』- 豪華絢爛なレジェンドステージと、エリオントの “正式出演” について

2026年頭の『ALL AIKATSU! ROCK FES. MO-IKKAI!!』から5ヶ月が経った2026年6月7日。LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)の2.5倍のキャパシティを誇る大型会場、パシフィコ横浜の国立大ホールにて『ALL AIKATSU! BAND LIVE ~LEGGENDA VOCE~』が開催されました。 

その内容は『アイカツ!』からトライスター&ダブルエム、『アイカツスターズ!』から白鳥ひめ&エルザ フォルテ、『アイカツフレンズ!』からラブミーティア&天翔ひびき、『アイカツプラネット!』から月城愛弓/キューピット&陽明咲/ローズと、シリーズ各作品の「ラスボス枠」「レジェンド枠」が集結するという前代未聞のライブイベント。 

その豪華絢爛な夢のステージと、念願の「オールアイカツ!イベント初の “正式出演” 」と相成ったものの、その扱いが物議を醸している「アイカツアカデミー/エリオント」の4人について振り返っていきます。

 

kogalent.hatenablog.com

(『ALL AIKATSU! ROCK FES. MO-IKKAI!!』についてはこちら)

 

《目次》

 

f:id:kogalent:20260609065327j:image

引用:https://x.com/i/status/2063586770038477130

 

前談 -「LEGGENDA VOCE」前日までの不安

 

前述の通り、これまでにない試みとなった『LEGGENDA VOCE』。実際に始まってみるまで、自分は少なからず不安を感じていました。

 

 

今回の会場・パシフィコ横浜国立大ホールは5000人キャパの大型ホール。同じく昼夜公演が行われたイベントとしては、2025年夏の『ALL AIKATSU! ROCK FES.』がありますが、その会場である立川ステージガーデンのキャパシティは約3000人。つまり、単純計算で6000人→10000人と約2倍近いボリュームアップになります。 

しかし、オールアイカツ!ブランドとしては初のライブでもあったROCK FESとは異なり、LEGGENDA VOCEはオールアイカツ!三度目のライブ。その内容も(自分のようなオタクには嬉しかったのですが、ROCK FESに比べるとどうしても)ややニッチなもの。 

加えて、本イベントは「イベントのメインビジュアルがない」という強気なスタイルを採っており(既存イラストの組み合わせでも、ないよりはずっと良かったのでは……!?)、自分は正直このイベントの行く末がとても心配でした。ところが。

 

 

このみえるさん爆速完売でまさか? とは思ったのですが、会場のパシフィコ横浜はアイカツ!ファンで見事にごった返しており、自分が行った昼公演では3階席がほぼ満席の状態でした。1階席の「舞台から見て右の見切れエリア」には空席も見られましたが、それでも(仮に1階席中央→2階席→3階席→1階見切れ席の順番で販売していたのであれば)おおよそ8割は埋まっていたと考えられ、前述の背景事情や配信チケットの存在を踏まえれば、本イベントは興行として十分すぎるくらい「成功」だったように思うのです。良かった……!

 

芸能人はカードが命

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「LEGGENDA VOCE」本編 - レジェンドたちのオンパレード

 

かくして幕を開けた『LEGGENDA VOCE』。お馴染みの『芸能人はカードが命!』に始まり、最初に披露されたのは『Signalize! ~トライスター ver.~』

 

Signalize! ~トライスター & ぽわぽわプリリン Ver.~

Signalize! ~トライスター & ぽわぽわプリリン Ver.~

  • りすこ, れみ, えり & ゆな
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トライスターでSignalize!といえば、やはり『未来へのSTARWAY』が記憶に新しいけれど、あちらはあくまでぽわぽわプリリンとの6人歌唱。開幕から音源の存在しないスペシャルバージョンが叩き込まれたことや、初めて生Signalize!が聴けた感動に浸る間もなく、続けて披露されたのは『episode Solo ~ひめ&トライスター ver.~』! 何ですかそれは!?

 

episode Solo

episode Solo

  • るか, ななせ, かな & みほ
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episode Soloを主に歌っていた第25代S4は、ひめを除いた3人の声優がソレイユからの続投。そのソレイユがそっくりそのままトライスターに入れ替わっている構図は、ある種『アイカツスターズ!』のifも感じられるところ。 

単なるクロスオーバーではなく、こういった「粋」さをしっかり見せてくれるのがオールアイカツ!ライブの魅力。などと冷静に浸れるのは今だからこそであって、聴いている最中はおよそライブ冒頭とは思えない圧倒的な「圧」に大興奮。そこから更に『スタートライン!~美月&ひめ ver.~』に続くとあって、まさに最初からクライマックス、出し惜しみ無しのフルスロットルなライブになっていました。

 

(先日のオケカツ!まで大空あかりとして駆け抜けられたからか、今回のるか氏はオールひめ先輩。あの柔らかな歌声でりすこ氏の力強い歌声と覇を競うパワフルさはまさにひめ先輩のそれでした……!)

 

オールアイカツ!のライブといえば、その「意外な曲選」も大きな魅力。今回もそれは健在で、自分がまず驚いたのは4曲目の『Believe it』

 

Believe it (TV-size)

Believe it (TV-size)

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アイカツフレンズ!の第1期エンディングであり、メロウな曲調な印象的な『Believe it』。ラブミーティアを演じたお二人が揃うとはいえ、バンドフェスという場でこちらが選ばれたのは予想外。しかし、原曲がそのような楽曲だからこそ、このBelieve itは大いにバンドアレンジが――特にギターの響きが映えに映えていました。

 

プライド

プライド

  • カレン・ミライ from BEST FRIENDS!
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と、そうして油断させておいてしっかり『プライド』もやってくれるものだから大横転。自分、楽曲としてはこれが一番聴きたかったんですよ……!! 

 

(ほわほわした雰囲気から一転する田所あずさ氏に、佇まいがシャープすぎる大橋彩香氏。超然と後光を背負うお二人の姿はラブミーティアそのもの!)

 

また、アイカツフレンズ!といえば、ライブ前に骨折されてしまった天翔ひびき役・日笠陽子氏のパフォーマンスも衝撃的でした。

 

Be star (TV-Size)

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  • ひびき from BEST FRIENDS!
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事前に「内容を変更して出演」というお知らせがあり、出演されることに対する安堵と「無理をしたら良くないのでは……!」という心配がどちらもあったのですが、いざ登壇された日笠氏の力強い歌声はあまりにも通常運転。出演者の発表時から期待されていた『Take Me Higher ~美月&エルザ&ひびき ver.~』をはじめ、特にエルザ フォルテの歌唱担当・りさ氏と抜群のコンビネーションを披露してくれていました。

 

 

日笠氏はあくまで「天翔ひびき」としての登壇だったので、声優・歌唱担当のWエルザ共演は見られないかな、と思っていたのですがそんなことはなく、賑やかなコント(?)を繰り広げられたり、お互いを「エルザの魂を分け合った関係」と表現されたり、果ては2人で『新たなるステージへ』を披露、歌詞の解釈を話し合う中で「ひびきのアリシア自慢VSエルザのレイ自慢」というとんでもないシチュエーションが爆誕するなど、ファンとしてはたまらない共演になっていました。 

とはいえ、やはり無理をするわけにはいかなかったのか、終盤に披露された『Brightest』では日笠氏は登壇せず、代打でなんとりすこ氏・りさ氏が参戦。アイビリーブの代打を美月&エルザが務めるという熱いラスボス組の絆が描かれることに。キレッキレでアツい神崎美月の本気ラップ、全身にしかと刻ませてもらいました……!

 

(座長としての頼もしさはもちろん、MCでも「美月ちゃんも今のアイカツ界の盛り上がりを見て喜んでいると思います」と仰られていたりと、美月というキャラクターとの見事なシンクロぶりを見せてくださったりすこ氏。ダンスに対するホールの「湧き」たるや!)

 

歌唱担当と声優の共演といえば、忘れてはならないのがこちらの「Wあお蘭」パート。

 

 

事前にSNS上で匂わせがあったものの、わか氏が不在のため「あおい/蘭としての歌唱があるかどうか」がギリギリまで読めなかったみくる歌唱担当・ふうり氏、そしてかえで歌唱担当・ゆな氏。 

が、いざ蓋を開けてみれば『LOVE GAME』を歌唱してくださっただけでなく、なんと田所あずさ氏・大橋彩香氏との「Wあお蘭チーム」で『ダイヤモンドハッピー』を歌うというとんでもないサプライズが! わか氏の不在×ラブミーティアの参戦というレアケースが重なった結果生まれた極レアシチュエーションであることや、『ダイヤモンドハッピー』の驚異的なバンド映えもあって、ライブ中1.2を争う盛り上がりを見せてくれました。

 

ダイヤモンドハッピー

ダイヤモンドハッピー

  • わか・ふうり・すなお from STAR☆ANIS
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  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(MCでは、あおいの「穏やかじゃない!」に加え、なんと「まずオムライス食べな」が生披露。蘭の台詞は夜公演だと「やれやれ、仲良しでいられるのも今のうちだよ」だったようで、蘭のポテンシャルの高さに改めて震撼)

 

「LEGGENDA VOCE」本編 - プラネット!5周年は終わらない

 

オールアイカツ!のイベントといえば、「アイカツプラネット!組を加えたアイカツオンパレード!」というifを楽しめるのも大きな魅力。ROCK FESでは、響子/ビート役・長尾寧音氏が先輩方と共演したり、2026年2月のイベント『HAPPY∞5th FANtime!』では、欠席となったるり/ルリと杏/アンの代理を務める形でわか氏(いちご)とせな氏(ゆめ)が参戦されたりと、多彩なクロスオーバーが大きな反響を呼んできました。 

して、今回はプラネット!から愛弓/キューピット役・瑞季氏、そして陽明咲/ローズ役・宇野愛海氏が参戦。バンドアレンジの効いた『ココロノトモ』で会場を湧かせた後、ライブ後半では「アイカツプラネット!5周年は終わっていない」と言わんばかりに壮絶なステージが続くことに。 

 

 

ROCK FESでも「スミレ&さくや&かぐや」というクロスオーバーを見せてくれたゴシック組。今回披露されたのは、そのピースを埋めるかのような「ユリカ&キューピットによるMagical Door」という夢のコラボ!

 

 

ビジュアルでゴシックの系譜を継ぎつつ、キャラクター性や楽曲の方向性は美月(『HAPPY∞5th FANtime!』では、演じる瑞季氏自身が美月の魂を宿していたことが発覚し反響を呼んでいました)というアイカツ!欲張りセットことキューピット。それ故に「キューピットはゴシック組には該当しないのでは?」という説も見られたのだけれど、ゴシック組の実質リーダーことユリカ様が共に歌うことで堂々の仲間入り!  

この時点で既にグッと来てしまうのですが、更に注目すべきは『Magical Door』という選曲。

 

Magical Door

Magical Door

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『Magical Door』は本来ハナ、ルリ、シオリの歌唱曲であり、れみ氏・瑞季氏どちらの持ち歌でもありません。なのだけれど、今回のステージはそれを忘れさせるくらい「しっくり来る」ものになっていました。 

というのも、Magical Doorは『硝子ドール』の系譜を継ぐゴリゴリのゴシックメタルであり、その歌詞は「鏡を通して自分らしさを見つめる」というもの。つまり、プラネット!だけでなくユリカの物語にも綺麗にシンクロする楽曲になっているように思うのです。何もかもが完璧な采配に、そしてこの歌を見事モノにしてくださったお二方に乾杯……ッ!

 

(『Magical Door』といえば、エリオント内のユニット「Peace探偵団☆」がカバーMVを発表済み。こちらもMagical Doorの「ゴシックメタル」としての魅力が存分に発揮された名カバーなので、未見の方は是非!)

 

 

一方、瑞季氏から「普段は緊張しないのに、今回はガッツリ緊張している」ことがバラされ、後にSNSでも緊張ぶりを吐露していた明咲/ローズ役の宇野氏。あの明咲が緊張している、というシチュエーションだけでもレアだったのですが――さもありなん、宇野氏のコラボ枠はなんとりさ氏との『Forever Dream』

 

Forever Dream

Forever Dream

  • りさ
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  • provided courtesy of iTunes

 

並んで初めて「薔薇をモチーフに持つ」「型にとらわれないアイカツで高みを目指す孤高のアイドル」という共通点に気づかされるエルザ&ローズ。『The only sun light』ではなく『Forever Dream』という点も含め、さながら本編後に出会った2人が繰り広げるバトルステージのようで、常に挑まれる側だったローズが「先輩に挑む」という貴重な姿を見ることができました。 

……そう、思い返せば、宇野氏はプラネット!のアイドル組では最年長。となると、このステージは「当時は役柄としても本人としても皆を引っ張る立場だった宇野氏が、初めて “アイカツ!の後輩” として先輩と並んだ」瞬間であり、しかもそのお相手は、宇野氏がかつて所属していた私立恵比寿中学とも縁のあるアイドルグループ・でんぱ組.incで活躍していた相沢梨紗氏そんな緊張必至の運命的なステージを、そうと感じさせない気迫と歌声で駆け抜けた宇野氏、本当にカッコ良かったです……!

 

(意外なことに、ローズ&キューピットでの『ココロノトモ』は今回がライブ初披露! 更に、自分含めたファンの大願だった「ローズ&キューピットでのファンタジっくイマジネーション」があおい&ひめを交えて実現するという特大サービスもあるなど、その豪華さはまさに『プラネット!』5周年の後夜祭。お二人とも、本当にありがとうございました!)

 

アイカツアカデミー/エリオントの “正式出演” について

 

ここまでつらつらと8000字書いてしまったように、大興奮かつ感激の連続だったLEGGENDA VOCE。コンセプト上網羅できなかったかに見えたあかりGenerationの要素も『lucky train!』で押さえるなどその構成には隙がなく、夢のクロスオーバーに迫力のバンドアレンジ、こちらまで皆さんの楽しさが伝わってくる生き生きとしたパフォーマンスなど、「自分ってこんなにアイカツ!が好きなんだ」と思える最高のライブでした。 

ただ、それでも「アイカツアカデミー/エリオント」のパートについてだけは、手放しで喜べるものではなかったのが本音です。

 

kogalent.hatenablog.com

 

2024年7月から2年弱、YouTubeで活動してきたアイカツアカデミー!配信部は、2026年4月をもって「配信部」としての活動を終了。突然の終了に自分含め多くのファンがショックを隠せませんでしたが、一同の希望になっていたのが「エリオントがLEGGENDA VOCEに “正式な出演者” として登壇する」という発表。生バンドとの共演もあると明言されていたので、あの先輩とコラボするのか? エリオントの今後の活動における転機になるのか? など、部員の中では様々な期待が飛び交っていました。 

しかし、実際の出番はというと「一言ずつの挨拶」「音声通話式のMC」「Colorful RainbowとHAPPY REFLECTIONを披露」のみという、時間だけ見るとオープニングアクトとそう大きくは変わらないもの。既に多くの方が考察されているように、これはおそらく「例によってオープニングアクトのみの登壇予定だったものを、どうにか出演者として捩じ込んでくれた」という見方が有力だろうと思っています。 

もちろん、思うところはあります。配信部のMCが静止画であったり、他の登壇者同様「そこにいる」雰囲気を出そうとした結果なのか、モニターの位置・サイズのライブ中の4人の映像がとても小さくなってしまったり、アンコールや〆の挨拶に呼んでもらえていなかったり……。けれど、考えれば考えるほど、それは「仕方のないこと」だとも思うのです。

 

 

そもそもの前提として、今回のライブは「レジェンドアイドルが集う」というコンセプトです。エリオントは現在「レジェンドコース」にこそ通っていますが、前者が文字通りの伝説を指しているのに対し、後者はおそらく「先輩方と同じステージ」つまり「シリーズ史」を指しており、実際のところエリオントは今回の面々に並ぶポジションではありません。それはこの4人だからではなく、星宮いちごにも、大空あかりにも、虹野ゆめにも、友希あいねにも、湊みおにも、姫石らきにも、ハナにも同じことが言えるでしょう。 

つまり、メンバーにランダム性があるROCK FESならともかく、こと今回に限ればエリオントは「出るとしてもゲスト的なポジションが精一杯」だったと思うのです。そんな状況でエリオントを無理に押し出し、その結果彼女たちがファンから顰蹙を買ってしまう……なんてことになったら、それこそ取り返しがつかない事態になっていたかもしれません。 

おそらく、そういう背景もあって「今回もエリオントはオープニングアクト担当のはずだったところを、配信終了にまつわるあれこれを踏まえ、急遽登壇者にしてくれたのではないか」と思いますし、そうなると、最後の挨拶に並べなかった背景も朧気に察することができます。技術的な問題が絡むモニターサイズやアンコールについては、尚のこと「仕方がなかった」のではないでしょうか。 

ですが、その限られた条件下でも、エリオント(や先生方)はやれることをやってくれた、と思っています。

 

 

第一に「バンドアレンジのColorful RainbowとHAPPY REFLECTIONが聴けたこと」は文句無しの特大感謝案件。 

上記の背景を踏まえるなら、バンドメンバーの方々も練習の時間は短かったはずです。そんな中でもこの2曲はバッチリの仕上がりで、みんな大好きHAPPY REFLECTIONはもとより、オールアイカツ!のライブでは初披露となる『Colorful Rainbow』は音が弾ける賑やかさがバンドアレンジとベストマッチ。生演奏の醍醐味である楽器の競演と音の奥行きが存分に楽しめる、大迫力の演奏となっていました。 

更に、短いながらも強烈な爪跡を残してくれたのがライブパート前のMC。

 

 

自分が参加した昼公演では、静止画の4人が挨拶を行った後、りすこ氏、ふうり氏、宇野氏、瑞季氏とのMCパートがあり、みえるさんが先輩方に「良いライブにするためのコツは?」と質問。それに対し、りすこ氏が「信頼関係と、話し合いが大事」と回答。エリオントはバッチリじゃないですか……! と後方腕組み部員面になったのもつかの間、宇野氏が「先輩方の背中から学ぶこと」と答えられると、みえるさんが「先輩方の筋肉から学ぶんですね!」と盛大にボケる珍事が発生。「広背筋」という追撃も含め、短時間でボケ倒し軍団・エリオントとしての存在感を示してくれました。 

……ところで、夜公演ではみえるさんの一人称が「ぼく」になっていて、おねえさんが「アリーナ~~!!」やれてたってホントですか!?

 

(外部出演では滅多に「ぼく」と口にしないみえるさん。よりによって先輩方を相手にその一人称だったことには、普段のように「素が出た」のとはまた違う、みえるさんらしい意図があったのではないか? と感じます)

 

……と、当たり前のように書いていますが、実はこのMCパート、エリオントが先輩方と「生で会話をした」初めての瞬間でもありました。

 

 

エリオントと先輩方の会話は『エリオント 1st LIVE』でも見られましたが、こちらはあくまで「台本上の台詞」でした。 

一方、今回エリオントとお話ししてくださったのは「歌唱担当/声優」ご本人。世界線の問題からか、エリオントがりすこさんらの個人名を口にすることはなく、この部分が「エリオントが皆様と並ぶのが難しい理由の一つなんだな」と改めて実感させられましたが、それでも遂に共演が叶った/我々に見える場所で壁を越えられたのは大きな一歩。それは、4人がオープニングアクト担当ではなく「正式な出演者」だったからこそ見ることのできた、紛れもない希望だったと思います。 

舞台裏でみえるさんが「れみさんへ」という宛名でCDを渡されていたこともあり、これからエリオントと先輩方の交流はますます盛んになっていくはず。エリオントを可愛がってくださった先輩方、諸々尽力してくださったであろう先生方、本当にありがとうございました!

 

 

オールアイカツ!ライブのこれから

 

ROCK FES、LEGGENDA VOCEと続いてきたオールアイカツ!ライブシリーズ。今回のライブが(おそらく)一定の成功を収めたことを踏まえると、その新たな展開には十分期待が持てるように思います。 

そして、その頃にはおそらくデータカードダス『アイカツ!アンコール』やアニメの再放送も始まっているはず。その状況でライブが行われるとなれば、それはこれまでとは一線を画する意味合いを帯びていくのかもしれません。 

そんな次なるライブがどのようなものになるのか、シリーズ新参の自分には想像もつきませんが、それがアイカツ!を更に盛り上げてくれること、そしてエリオントをオールアイカツ!の一員として迎え入れてくれる舞台であることを心から願っています。

感想『プリンセッション・オーケストラ』- 荒削りながらも志を貫いた「女児向けシンフォギア」のキセキ

2026年春。「アイドルと配信をモチーフに据えたニチアサ女児アニメ」が3作同時に放送され、それぞれに覇を競う怒涛の一年が終わりを迎え、キミとアイドルプリキュアは名探偵プリキュアへ、ひみつのアイプリはおねがいアイプリへと、それぞれバトンを繋ぐことになった。 

その中で唯一、後継作が生まれなかったのが『プリンセッション・オーケストラ』。本作が3作の中で最も響いたファンとしては残念でならないけれど、その理由も分からなくはない……というのが本音。 

今回は、そんな『プリオケ』の魅力と惜しさ、そして、荒削りながらも貫かれたその「志」について振り返っていきたい。

 

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引用:https://x.com/i/status/2038088776719986948

 

《目次》

 

 

「プリオケ」の魅力 - 女児向け “シンフォギア” として

 

プリンセッション・オーケストラ、通称『プリオケ』は、2025年4月から翌3月にかけて放送されたオリジナルTVアニメ。現実世界と「女の子だけが入れる不思議の国」アリスピアを舞台に、少女たちの心のキラめき=ミューチカラを奪おうとする「女王」の軍勢と、ミューチカラを守るヒロイン=プリンセスたちの攻防、そして少女たちの成長を描く作品だ。 

日曜朝の放送枠ということもあり、『プリキュア』とプリティーシリーズを組み合わせたような作風になっているが、本作を最も端的に表す言葉はやはり「女児向けシンフォギア」だろう。

プリオケの製作陣は、原作・キングレコード、企画原案・金子彰史氏、製作総指揮・上松範康氏、音楽・Elements Garden、という布陣……早い話が、2012年から全5作が製作された人気シリーズ『戦姫絶唱シンフォギア』と非常に近い座組になっている。 

シンフォギアの特徴は、特撮ヒーロー番組に大きな影響を受けた熱いストーリーと、ヒロインたちの「歌って戦う」という戦闘スタイル。プリオケはこの戦闘スタイルを全面的に踏襲しており、1話中盤のプリンセス・ジールの戦いには「シンフォギアだ!」とタイムラインが大いに盛り上がっていた。

 

(この1話、どこまで狙っているのか構成が『シンフォギア』の初回そっくりで、自分は「赤い先輩」ことプリンセス・ジールが早々に死んでしまうんじゃないかとハラハラしながら見守っていた)

 

歌って戦うというコンセプトで1年を駆け抜けるにあたり、プリオケが武器としていたのが精力的な音楽展開。 

主役であるプリンセス・リップル、ジール、ミーティアは作中の持ち歌として各3曲が製作され、物語の進展に合わせて歌が変わることで、所謂「強化・パワーアップに相当するもの」として演出されていた。 

他にも、3人のトリオ曲や追加戦士に当たるプリンセス・ヴィオラ&ネージュ(や、その前身である「花の騎士」)のデュエット曲や、この2人を迎えてのクインテットも用意されるなど、1年間を通して非常に多くの楽曲が――それも「ストーリー展開とシンクロして」披露されていった。この贅沢さや楽曲の活躍ぶりは、間違いなく『プリオケ』の大きな魅力と言えるだろう。 

これらの楽曲群は、いずれもElements Garden節たっぷりの熱さが魅力的なのだけれど、中でも印象深いのは後期エンディング主題歌の『ONENESS HARMONY』。ただでさえ自分の好きな「熱い泣き曲」だったところに「ヴィオラ&ネージュの和解に合わせて “5人歌唱” になる」という演出をぶつけられたのでそれはもう大泣き。これこれ、こういうのが好きなんですよ……!

 

 

「プリオケ」の魅力 - “女児向け” シンフォギアとして

 

シンフォギアの特徴の一つは、全編にこれでもかと散りばめられた特撮ネタで、本作においてもそれは健在。今回はシリーズ構成・脚本が『這い寄れ!ニャル子さん』の逢空万太氏なこともあって仮面ライダーのネタが多く、オマケに「シンフォギア」ネタまで散りばめられているものだから、特撮・シンフォギア両方のファンとしてはさながら宝探しのような視聴体験になっていた。 

(「ピンクじゃなくてマゼンタ」と言い張るキャラクターがいたり、ラスボスの「キャロル」という名前に久野美咲氏が演じるキャラクターが首を突っ込んできたり、他にも挙げたらキリがない……!)

 

 

しかし(シンフォギアがそうであったように)それらのネタはあくまで「分かる人には分かる」範囲に留められていたり、次回予告のミニコントコーナーで消化されていたりするので、決して「女児を置き去りしたもの」にはなっていなかった。むしろ、プリオケはしっかりと……真面目すぎるくらいに「女児アニメ」であったように思うのだ。

 

OVER THE BLAZE

OVER THE BLAZE

  • プリンセス・ジール(CV.藤本侑里) & プリンセッション・オーケストラ
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前述の通り、本作の主な舞台は「女の子だけが入れる不思議の国」ことアリスピア。アリスピアンと呼ばれる様々な妖精や、ミューチカラ由来の無限のリソースに溢れ、少女たちがそれぞれの「やりたいこと」を実現できるアリスピアはまさに夢の世界。本作前半はそんなアリスピアを舞台に、主人公・空野みなもたちと様々なゲストキャラクターの交流、彼女たちのミューチカラを奪おうとする「赤の女王」一派の暗躍が描かれていた。 

(ちなみにこの赤の女王、なんと「元プリンセスかつ担当声優が水樹奈々氏」という前作主人公概念の塊だったりする。やはりプリオケはシンフォギアの続編だった……?)

 

……と、ここまでは他の女児向けアニメにも通ずる基礎部分。本作の特徴は、それらのゲストキャラクターがおよそ「ゲストキャラクターの濃度」をしていないことだろう。

 

 

彼女のように、本作のゲストキャラクターは見た目もキャラクター性も「レギュラーでもおかしくない」ものばかりで、時には声優も阿澄佳奈氏のようなベテランが担当されていたりする。 

本来、アニメ作品におけるゲストキャラクターは「レギュラーキャラを食わない」ために相応のビジュアルが用意されるものだが、プリオケは「敢えてそうしなかったのでは」というのが自分の見立て。 

というのも、本作は終始一貫して「やりたいことに邁進する女の子は、誰もが “主人公” である」というメッセージを描き続けてきた。故に、みなもたちレギュラーと彼女たちの間に優劣はなく、誰もが――テレビの前のあなたも含めた「誰もが」プリンセスになり得る。その体現として、本作のゲストキャラクターは誰もがレギュラーになり得るデザインやキャラクター性を有しており、それこそが、本作の「女児向けアニメとしての志」を体現しているように思うのだ。 

そして、本作の後半である「白の女王」編では、この作劇を活かした大きな仕掛けが用意され、SNSを大いに湧かせることとなった。

 

 

およそゲストに見えない見た目と、およそゲストではない声帯を持ったプリオケらしいゲストキャラクターの一人・風花すみれ。中性的なビジュアルと鬼頭明里氏のド低音ボイスで出色の存在感を放っていた彼女は、なんと3クール目、白の女王編において妹・風花りりと共に「花の騎士」としてプリンセスの前に立ちはだかり、紆余曲折を経て新たなプリンセス・ヴィオラ&ネージュとして生まれ変わることになる。 

木を隠すなら森の中。未来の追加戦士を隠すなら「レギュラーになりそうなゲストキャラクターたち」の中。テーマ性とギミックを両立させたこの一連は、まさに本作の白眉と言えるかもしれない。

 

(「癖」が詰め込まれたヴィオラ&ネージュの風花姉妹。彼女たちがプリンセスに至り、みなもたちと和解するまでの過程は非常に丁寧に描かれており、「なつが風花姉妹とみなもたちと繋ぐ」という決め手もあって涙せずには見られない傑作編だった)

 

本作の「違和感」について

 

他にも、プリオケの好きなところは文字通り挙げたらキリがない。

 

 

『シンフォギア』の小日向未来をアップデートしたキャラクターと言え、本作の「誰もが主人公になり得る」というテーマをその背中で証明した陽ノ下なつ

 

 

あらゆる意味で理想的な「憎めない敵役」だったバンド・スナッチ

 

 

このジャケットのようなクオリティと迫力でグリグリ動く力の入ったアニメーション……等々。 

しかし、結果として「プリオケ」はシリーズとしてバトンを繋ぐことはできず、単独作品として幕を下ろすことになってしまった。 

ファンとしてそのことは残念でならないけれど、その事情には色々と……それはもう色々と心当たりがある。

 

 

最も不幸だったのは、よりによって「歌で戦う」プリキュアと放送タイミングが被ってしまったことなのだろうけれど、プリオケ側に問題がなかったかというと若干の疑義もある。気になる点は、確かに「なくもなかった」のだ。

 

 

本作の舞台であるアリスピアは、前述の通り「女の子だけが入ることのできる異世界」であり……と、この時点で「令和!?」とツッコみたいのは山々なのだけれど、それ以上に問題だったのは(プリキュアやプリティーシリーズに比べると)比較的リアルタッチなテイストで作られていたせいで、ゴリゴリのファンタジー世界であるアリスピアとアリスピアンの存在がやや浮いてしまっていたこと。差別化のためとはいえ、赤の女王ら敵勢力がリアル寄りのデザインだったのも、その “浮き” に拍車をかけていたと言えるかもしれない。

 

 

また、本作といえば、後半に玩具のCMが流れなくなったことが物議を醸していたけれど、そもそも本作が販売していた玩具は変身アイテムのジュエルベルと武器のミューズタクトくらいで、玩具よりもむしろ音楽で売っていく方針の方が強い印象だった。 

この作品を4クールで放送するにあたり、どの層にどうアプローチしていくつもりだったのか、どこまで「子ども向け作品」としてマネタイズ・マーケティングしていくつもりだったのか、それ自体にちぐはぐ――というか、ちぐはぐを超えて「奇妙」な印象を覚えてしまう。 

音楽を売りにしていく女児向けコンテンツと言えば、他にもプリティーシリーズやアイカツ!シリーズ等があるけれど、これらは主にデータカードダスという形で音楽に触れることができ、件の『キミとアイドルプリキュア♪』については、音楽を売りにしつつも児童層へのアプローチは従来通り玩具・コスメ商品をメインに据えていた。製作コストは相応にかけられていたように見えるけれど、プリオケのセールスは一体どこを目指していたのだろうか……?

 

 

そして、個人的に「地味ながら最も響いてしまったのでは」と感じているのが「プリンセス」という名称。 

確かに、プリンセスという単語が持つ知名度・パワーは言わずもがな。けれど、プリキュアやアイプリと被るのはもちろん(アイプリに至っては、そのものズバリ「アイドルプリンセス」の略称だったりする)、プリオケにおけるプリンセスはむしろ「プリンセス」の一言で済ませるには概念が独特すぎるので、そもそもシンプルに「合っていない」という問題もある。もしかしたら、概念が独特だからこそ、分かりやすい「プリンセス」という名前で女児向けコンテンツであることをアピールするという狙いがあったのかもしれないが……。 

しかし、「プリキュア」「アイプリ」は単なる作品名ではなく「作品に登場するヒロインたち」の呼称であり、作品を象徴するアイコンでもある。その点において大きくキャッチーさを欠いてしまったことは、本作のマーケティングにおいて少なからず足を引っ張ってしまったのではないだろうか。 

(本作のタイトルは「プリンセッション・オーケストラ」だが、この「オーケストラ」部分にも全く同じことが言えるので、結果的に「プリオケ」という略称が最も本作を表す単語として流布していた感がある。が、その名前が本作に登場しないというのは、特にメインターゲットである子どもたちにとっては大きな問題だろう)

 

激光 It's ME!

激光 It's ME!

  • プリンセス・ミーティア(CV.橘杏咲) & プリンセッション・オーケストラ
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終盤の巻き返しと「プリオケ」のこれから

 

このように、プリオケは何かと違和感が目立つ作品でもあり、それは全く新しいコンテンツを作り上げる作り手の苦悩の表れでもあったのかもしれない。 

しかし、そのような苦悩がずっと続くはずもなく、後半のプリオケは何かが吹っ切れたかのような躍進を見せてくれた。

 

 

ヴィオラ・ネージュの登場編において、アリスピアンは「ミューチカラが高まりすぎると消滅してしまう」という驚愕の設定を持っていたことが発覚。そんな自身の運命を知りながら、それでも「生を楽しむことを諦めない」アリスピアンたちの生き様は、まさに本作の「理屈や理不尽はたくさんあるけれど、それでもやりたいことを貫いてほしい」という願いの表れであるように感じられたし、皮肉にも、この設定のおかげでこれまで浮いていたアリスピアン、ひいてはアリスピアという概念がようやく作品に「馴染んだ」感覚があった。 

また、終盤においてはそれまではぐらかされ続けていた「女王たちの目的」「ナビーユの正体」といった秘密が解禁され(バンド・スナッチや花の騎士の復活といった美味しい展開もあって)物語はキャロルとの戦いに向けて右肩上がりに加速。最後の最後までプリオケらしさを損なうことなく、真っ直ぐに/気持ち良く駆け抜けていってくれた。 

これらの色々と振り切った展開には「女児向け作品として大丈夫か!?」と心配になる部分もあったけれど、本作はその芯にあるものを決して違えなかった。みなもたちの姿を通じて、最後まで子どもたちへのメッセージを送り続けていた。 

だからこそ、プリオケはきっと観てくれた子どもたちの中に深く刻み込まれたはず。いつかの未来、その種が大きな花を咲かせてくれることを――具体的には『ウルトラマンネクサス』や『アイカツスターズ!』のように、何らかの形で再評価されることを――いちファンとして願うばかりだ。

 

 

それはそれとして、先日に最終章の上映イベントがあったり、ライブの告知にも「1st」と冠されていたりと、プリオケは(製作陣の狙いとは異なる方向で)想像以上にウケていた可能性もある。だとすれば、プリオケという作品が新たな息吹を見せてくれる日は、そう遠くはないのかもしれない。 

あくまで「女児向け作品」として弾けてほしかった気持ちはあるけれど、ファンとしてはこれからもプリンセスたちの、あるいは「シンフォギアの子どもたち」の未来を末長く見守っていきたい。 

……ところで

もしかして、君が「そう」なのです……!?(不穏な評判)(プロフ欄くん、プリオケのことを忘れてませんか!?)(シンフォギアの劇場版も待ってるよ!!!!)

ウルトラマンカードゲームの「原作再現」について語りたい - 平成ウルトラマン編

皆さん、ウルトラマンカードゲーム(以下 “UCG” )やってますか。自分は第1弾から細々と、いや割とガッツリ楽しんでいます。 

カードゲームに馴染みのない自分がUCGを楽しめている理由は色々とありますが、その一つは、このUCGが「原作を上手くカードゲームに落とし込んでいる」ということ。遊戯王よろしく、戦略的な「ウルトラマンごっこ」ができるので、そりゃ楽しくないはずがないんですよ……!  

今回は、UCGをご存知ないウルトラファンにもこのゲームの魅力を届けるために、UCGの「原作再現」について(個人的な解釈を元に)解説していきたいと思います。

 

ウルトラマン カードゲーム スターターデッキ01 超時空の英雄たち【SD01】

※以下の画像は、すべてウルトラマンカードゲーム公式アプリ『ULTRA LEAGUE 』より引用しております。

 

《目次》

 

 

➀ ウルトラマンティガ

 

第1弾からウルトラマンカードゲームの顔として活躍し、先日の世界大会決勝戦でも華々しい活躍を見せたウルトラマンティガ。名前がインドネシア語の「3」に由来している通り、ティガは「3つのタイプを使い分ける」ことが特徴のウルトラマン。 

タイプチェンジが二者択一式のダイナや、一方通行のパワーアップを行うガイアらとは異なり、ゴルザ&メルバやレイビーク星人、ゾイガー、ドグーフなどを相手に、文字通り3つのタイプをフル活用した戦いを見せたことが印象的です。 

そんなウルトラマンティガは、UCGにおいては「3」を合言葉に、「カードを交換する」ことで活躍するデザインになっています。

 

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ウルトラマンカードゲームの基本は「カードを重ねる度に強くなる」こと。なので、多くのデッキがまずはカードを3枚重ねた「TRIPLE」を狙っていくことになるのですが、他のキャラクターに比べ、ティガはその「TRIPLE」でのみ発揮する効果が強力にデザインされている傾向があります。

 

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また、ティガは重ねたカードの「一番上」を交換し、強力な効果を使い分ける/再利用するという、さながらタイプチェンジのような戦いも強力です。ウルトラマンカードの顔としてカードプールにも恵まれており、強力なスターターデッキ「ウルトラデッキ ティガ&ブレーザー」も発売しているなど、初心者にもオススメのヒーローになっています。

 

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(個人的なお気に入りのカード。あの第49話から「ここ」をチョイスするセンスよ……!)

 

② ウルトラマンダイナ

 

ティガに比べて癖の強い二者択一のタイプチェンジを持つウルトラマンダイナですが、その印象的な戦いを挙げろと言われたら、自分はタイプチェンジを有効活用した戦いよりも、アスカが「根性」で勝ちきった戦いを挙げたいところです。 

応援を力に変えて逆転したVSニセダイナ、タイプチェンジの通用しない強敵に徒手空拳でフィニッシュを決めたVSグライキス、ゼロ距離のソルジェント光線という切り札でギリギリの勝利を掴んだVSゼルガノイド等々……。ウルトラマンカードゲームのダイナは、そんな「根性の逆転」を再現した非常に特徴的なデザインになっています。

 

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作中でも度々見られた「飛び蹴りでの登場」を再現したこのカードは「レベル2とレベル3が重なっているDOUBLEのカードに “下から” レベル1を差し込み、TRIPLEのレベル3にする」という反則めいた効果を持っています。押し負けていた相手に「地力」で逆転する様はまさにダイナ、そのトリッキーさもアスカらしいと言えるかもしれません。

 

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また、そんなTRIPLEのレベル3をパワーアップさせるフィニッシャーとして用意されているのが、デスフェイサー戦のダイナックルを意識したであろうこちらのカード。本格参戦が遅かった分、ファンとしてたまらない仕上がりになっているウルトラマンです。

 

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(ほとんどのウルトラマンに用意されている「ぐんぐんカットデザインのレベル1」ですが、ダイナはなんと初期・中期以降のバンクを融合させた贅沢なデザイン!こんな手厚くしてもらっちゃって良いんですか!?)

 

③ ウルトラマンガイア&アグル

 

自分にとっての「ファーストウルトラマン」であり、思い入れの深いウルトラマンガイア。ガイアといえばやはりスプリーム・ヴァージョンの「投げの鬼」っぷりが印象的で、そのパワフルさがUCGでも見事に再現されています。

 

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ガイアのエースカードであるこのスプリーム・ヴァージョンは「対面の最上段カードを吹き飛ばし、十中八九勝利する」という、無敗のスプリームに相応しい超強力効果を持っています。しかも、そのイラストは『ガイア』後期の提供背景を再現したもの! 

ガイアには、自分のカードを手札に戻す「セルフバウンス」のカードも豊富なので、このスプリームを使い回すことでミーモス戦よろしく「相手を何度も何度も投げ飛ばす」という動きも可能で、2026年5月の対戦環境はこのスプリームが大暴れしている『ガイア』ファンにはたまらないものになっています。 

しかし、このガイアが真価を発揮するのはやはり相棒=ウルトラマンアグルと組んだ時。

 

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ウルトラマンガイア同様、ウルトラマンアグルも多くのカードが「セルフバウンス」効果を持っており、ガイアとアグルを組ませたデッキは「ガイアとアグルがお互いを傷付け合いながら(=バウンスし合いながら)、最終的には手を取り合って勝利を掴む」という、まさに『ウルトラマンガイア』そのものなプレイを展開することができます。ウルトラマンカードでも屈指の美しい原作再現なのですが、その分プレイ難度が非常に高く、比較的玄人向けのデッキと言えるかもしれません。

 

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(ウルトラマンカード全体で見ても特に好きなイラスト。藤宮を弄んだクインメザードに、ガイアV2が「リキデイターで」トドメを指すのが大好きなんですよ……!)

 

④ ウルトラマンネクサス

 

その能力をカードゲームに落とし込むことに難儀しているのか、続く『コスモス』は今もって未参戦。なので、次はウルトラマンネクサスについて。 

第3弾のサプライズ枠として参戦し大きな話題となったネクサスは、ヒーローカードとしてアンファンスやジュネッス、シーンカードとしては『迷宮 -ラビリンス-』と『英雄 -ヒーロー- 』がチョイスされるなど、あくまで「姫矢ネクサス」として参戦することになりました。

 

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前期OPを再現したイラストが神々しいこちらのジュネッスをはじめ、その効果は主に「シーンカードを操る」もの。メタフィールドを展開し、最後まで世間に知られず戦い抜いた姫矢の軌跡を彷彿とさせる見事なカードデザインです。 

しかし、UCGの「ウルトラマンネクサス」はここからが本領発揮でした。

 

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ジュネッスの参戦から約1年、満を持して実装された千樹憐ことジュネッスブルーのネクサスは、姫矢ネクサスとは異なる方向性の……具体的には「自分以外の盤面を勝たせる」という特殊なデザインになっており、憐の「自分の命を投げ捨てて勝利を掴む」戦い方、あるいは「生きて、この光を繋ぐ!」という意志が見事に再現されています。更には、第32話『影 -アンノウンハンド- 』の再現としてダークメフィストとのシナジーも用意されている手厚さ! 

この「デュナミストごとに方向性が異なる」というネクサスのデザインは開発プロデューサーも意図したものだと明言されており、下記のカードからも参戦が期待される孤門ネクサス、あるいは凪ネクサスの再現にも期待が高まります……!

 

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(上記のアローレイ・シュトローム共々『青い果実』のOP映像を再現しつつ、ザ・ネクストまで加えてくれた名イラスト。レベル4ウルトラマンノアの参戦、待ってます!)

 

➄ ウルトラマンマックス

 

オムニバス形式で「ウルトラマンのパブリックイメージを平成にアップデートした」とも言える見易い作風や数々の名エピソードから、初心者向けのウルトラ作品としても名高い最強最速のウルトラマン・ウルトラマンマックスは、そんな同作の作風を再現した「分かりやすく強い」スペックによって、発売から今に至るまで第一線で活躍を続けています。

 

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マクシウムカノンのエネルギーチャージが描かれたこちらのカードは、かいつまんで説明すると「早いタイミングで出せば出すほど強くなる」という、シンプル・イズ・ベストを地で行くハイスペックカード。要は「最速で出せば最強になる」というわけで、その高い汎用性とマックスらしい明快さ・痛快さから、発表当時も大きな話題となっていました。

 

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その癖の無さから様々なウルトラマンと組むことができるマックスですが、デザイナーズコンボとしてなんとウルトラマンエックスとのシナジーが用意されており、なんと『X』第8話を再現したカードが多数実装済み。このマクシウムソードもその1枚で、こんなところでレアカードデビューを果たしているスラン星人の美味しい役回りには流石に笑ってしまいます。そういうところだぞスラン星人!!

 

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(第1話のカイトとの出会いを再現したイラストや、イフの第5形態を再現したイラスト、エックス・ゼットンアーマーとの組み絵など、マックス系カードは所謂アナザーイラスト版である「AP」が非常に恵まれていて、中でもお気に入りなのがこちらのイラスト。OPラストと、そこからドドーン!と出るテロップの合わせ技、なんというセンス……!)

 

⑥ ウルトラマンメビウス&ヒカリ

 

今年で20周年を迎え大いに盛り上がっているウルトラマンメビウスは、様々な意味で「ウルトラマンカードゲームを象徴するヒーローの一人」になっています。 

というのも、第1弾から登場していたメビウスと、第2弾から参戦したヒカリを組み合わせた「メビウス&ヒカリデッキ」は、そのあまりの強さから初期環境の覇者として君臨、それを受けて、メビウスの一部カードが初の超越カード(=禁止カード)に認定されるという伝説を残しました。 

と、エンジョイ勢からしたらやや複雑な背景を持ってしまったメビウスですが、その原作再現ぶりはしっかりと……もとい、かなりの愛情を感じられるものになっており、『ウルトラマンメビウス』にドハマりしたことで人生を決定付けられたオタクとしては嬉しい限りです。

 

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メビウスのコンセプトは、不死鳥の勇者に相応しい「捨て札利用」。このシーンカード「激闘の覇者」は、捨て札にカードが揃っていれば盤面にDOUBLEで立っているカードをTRIPLEにできるという優れもので、このカードでTRIPLEにしたメビウスを、下記のライトニングカウンター・ゼロで強化するという流れは、まさに本編第27話『激闘の覇者』クライマックスの完全再現と言えるでしょう。

 

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また、そんなメビウスの相棒として活躍するのがウルトラマンヒカリなのですが、このヒカリは今見ても唯一無二の効果を持っています。

 

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それは「デッキから墓地に送られるとレベルアップする」という、2026年5月時点では他にないヒカリ特有の効果。捨て札利用コンセプトのメビウスは、デッキから捨て札に送る効果を持っているのでしっかりとシナジーを持っており、どこからともなくメビウスの戦いに駆け付けるその姿はまさに作中のウルトラマンヒカリそのもので、「デッキから捨て札に送られる」という発動条件も、メビウスの知らないところで身体をボロボロに擦り減らしていた帰還前のヒカリを思い起こさせる……というのは、流石にオタクの深読みでしょうか。

 

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(メビウス初のRRRは、なんと通常メビウスではなくメビウスブレイブ! この形態が一番好きな身としては本当に嬉しい采配で、なんとか現環境でもメビウスを活躍させられないかと日々頭を悩ませています)

 

おわりに

 

ウルトラマンカードゲームの、ヒーローごとの「原作再現」いかがだったでしょうか。 

ここに挙げきれなかった原作再現はまだまだたくさんありますし、それこそゼロ以降のニュージェネレーションヒーローズやウルトラ怪獣たちも、平成ウルトラマンに負けず劣らずの原作再現っぷりを見せてくれています。 

もしこの記事からUCGに興味をもってくださった方は、下記の公式動画や、初心者向けの解説noteなどから是非UCGに触れてみてください!

 

 

ちなみに、7月発売のブースターパック8弾でも「3人を同じウルトラマンとして扱い、互いにレベルアップできるトライスクワッド」「墓地からロッソとブルを取り除くことで登場するウルトラマンルーブ」など、アツく面白い原作再現が多数観測されています。ウルトラマンカードゲームは、新たなプレイヤーをいつでもお待ちしていますよ……!

れんとの『同人誌製作』レポート ~インドアオタク、人生初の個人誌製作+サークル出展に挑む~

これまで数度、同人イベントで「売る側」に立ったことがあります。売り子として頒布を手伝ったり、頒布するカードゲームのルール作りをサポートした流れで、そのまま売り子兼説明係を担うことになったり、名義貸しのような形で合同誌の主宰を務めたり……。そんな自分が、とうとう「個人サークル」を立ち上げ、自分一人で作った同人誌(個人誌)を頒布することになりました。

 

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当日の様子

 

これまでの経験があるからどうにかなるはず!と息巻いていたものの、いざ飛び込んでみると右も左も分からないことばかり。楽しさも達成感も凄まじかったけれど、当然相応の苦労もあり……。であれば、そんな経験を書き残して後に繋ぐのが文字書きの務め。 

というわけで、今回は「サークル立ち上げ~申し込み」「原稿作成~入稿」「イベント前~当日」の三つのステップから、同人素人が初の個人誌を製作・頒布するまでの記録を、備忘録を兼ねた「初心者向けガイド」として書き残していきます。

 

《目次》

 

スタートライン!

スタートライン!

  • せな・りえ from AIKATSU☆STARS!
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  • ¥255
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前談 - ここまでのあらすじ

 

自分が今回頒布することになったのは、アニメ『アイカツスターズ!』の二次創作小説。2025年3月にpixivにアップして、その先は全く考えていなかった――のですが、これがありがたいことに好評をいただいたので、年2回ほど開催されているアイカツ!シリーズオンリーの同人イベント『芸能人はカードが命!』への出展を考え始めた。……というのが事の発端。 

自分一人で同人イベントに出展するなんて未知の世界。売れるかどうか以前に「何をどうすればいいのか分からない」「どこから手を付ければいいのか分からない」という壁があまりに大きく、最初はいやいや流石に……と諦めかけていました。そんな折、経験豊富な友人たちから「表紙なら自分が描く」「アドバイスならいくらでもするよ」と頼もしい言葉を貰ったことで背中を押され、2025年11月に満を持して行動開始。2026年2月7日開催の『芸能人はカードが命!34』に向けた準備を始めました。

 

kogalent.hatenablog.com

(件の二次創作小説は、自分にとって初めて書き上げた本格的な小説。アイカツスターズ!という作品に出会えなかったら、サークル出展どころか「小説を書き上げる」というスタートラインにさえ立てなかったと思います。ありがとう、アイカツスターズ!……!)

 

サークル立ち上げ~申し込み編

 

自分がサークル出展を決めたのは2025年11月。問題のイベント『芸能人はカードが命!34』が開催されるのは2026年2月7日。サークル出展を決めたはいいけれど、たった3ヶ月でスケジュール的にやれるのか……? と諸々調べてみると、「3ヶ月前にスタート」はむしろ丁度いいタイミングだったことが分かってきました。 

・スタート 11月中旬

・イベント参加申込 12月13日

・印刷所への入稿目安 1月17日

・イベント当日 2月7日  

スタートから申込、入稿、当日までそれぞれ1ヶ月あり、しかも原稿は「pixivにアップしたものを修正する」ことで対応できる。これはひょっとして……

 

f:id:kogalent:20260506120331j:image

引用:https://x.com/i/status/1537374544163663872

 

このタイミングの良さも、自分の背中を押してくれた要因の一つ。活動を決めた2025年11月6日、まずは最初のステップとして「表紙をどう作るか」「どの印刷所に依頼するか」「サークルはどう立ち上げるか」の3点を考えていくことにしました。

 

① 2025年11月 表紙作成開始 - 依頼+下絵製作

 

今回作るのは小説同人誌。中身(本編)は既に手元にあるけれど、本にするには中表紙、あとがき、奥付、そして何より「表紙」が必要になります。 

自分は一応絵を描く人間なのですが、デジタル色塗りも表紙デザインも未経験で、それがこれまで個人誌製作に踏み切れなかった理由でもあります。しかし、幸い「表紙で困ったら任せてほしい」と言ってくれる友人がいたので、その方と打ち合わせの上「自分が線画と構図を担当し、色塗りや文字装飾といった、所謂表紙デザインをお任せする」という分担で進めることに決定。色塗りや文字装飾という「美味しくないであろう部分」を引き受けてくれた友人に感謝……! 

印刷所への入稿は1月17日。そこから逆算して「12月頭に線画を送る」「1月頭に表紙を納品してもらう」というスケジュールを立て、まずは線画の作成からスタート。 

恥ずかしいものは書けない! と意気込んだものの、絵を描くのは実に約5年ぶり。シャーペンと消しゴムを鬼のように使い倒して下絵を作り、0.05mmのミリペンとトレス台(Amazonで3000円未満のお値打ち品を購入)で線画を書いては「円弧が滑らかに書けない!!」「手が手に見えない!!」と何度も発狂寸前に陥り、結果線画を渡せたのは納品予定日の前日。初っ端からクライマックスが過ぎませんか!?

 

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(トレス台を使った作業風景。頭や輪郭などの「円弧」をフリーハンドでペン入れするのが本当に大変でした……。プロの方って一体どうやって描いてるんです!?)

 

② 2025年12月上旬 - 1 表紙イラスト発注

 

線画が完成したので、続いては件の友人と本格的な打ち合わせ。完成した線画、表紙デザインのイメージラフ、キャラクターの参考画像、そしてイメージ元となる『アイカツスターズ!』の動画を用意して「この線画をこんな表紙に仕上げてほしい」と相談します。

 

(「友人」こと皐月臨先生。学生時代から積極的に同人イベントに参加されているベテランで、今回の個人サークル初出展を総合的にサポートしてくれた恩人です)

 

色味、フォント、雰囲気。いざ考えてみると考える要素は山ほどあり、実際に着手してみなければ分からない部分も多い……ということで、その場はひとまず「適宜進捗共有を行い、必要に応じて調整を行っていく」ということでクローズ。第一段階、突破ッ!

 

(表紙はこのOP映像の冒頭シーンのような色味・雰囲気で、と注文したところ、本当にイメージそのものの仕上がりで納品いただくことができた。漫画家さんってすっげぇんだ……!)

 

③ 2025年12月上旬 - 2 印刷所の選定

 

「どんな表紙にしてほしいか」という要望は一通り伝えましたが、表紙を作るには具体的な「寸法」も重要。つまるところ、表紙・背表紙・裏表紙が一つになった長方形のテンプレートデータが必要になってきます。 

そのテンプレートは同人誌を刷ってくれる「印刷所」がWeb上で配布しているのですが、同じページ数・サイズでも印刷所によってテンプレートが変わってくるので、少なくとも印刷所だけは早々に決めなければなりません。身の回りの同人誌製作経験者やネット上の情報を参考に、自分が選んだのはこちらの『シメケンプリント』さん!

 

 

選んだ基準は「少部数印刷に対応している」こと、印刷前のプレビュー機能など初心者向けの機能が充実していること、小説同人誌に対応したサービスがあること、そして何よりインターフェースが使いやすいこと。 

印刷会社の中には(小規模な会社が多いこともあって)ページがスマホに対応していなかったり、目的のサービスが見つけ辛かったり……ということがとても多く、その点シメケンプリントさんの使いやすさは大きな魅力。手元の原稿データを元におおよそのページ数を割り出し、件の友人に「このデータを使うことになりそうですが、ページ数が多少前後しそうです」という連絡を行いました。 

これで表紙、原稿、印刷所という、本を完成させるための最低限の目処は立ったことになるので、いよいよ次は「申し込み」の準備へ。

 

④ 2025年12月中旬 - 1 サークルカット作成

 

イベントに申し込む為に必須な「サークルカット」ですが、このサークルカットを作るには「サークル名」「イラスト」「説明文」の3つが必要になります。 

まずはサークル名。自分は虎賀れんとという名前で、本ブログの名前は「こがれんアーカイブ」。折角なのでサークル名もそれらと繋がりを持たせたいな、と「本」や「紙」にまつわるワードを思い付く限り列挙。ついでに語呂の良さも加味しつつ、最終的に現在の「こがれんノート」に決まりました。ノートが思い付くまでは「こがれんアーカイ部」でいいかな……なんて思っていたのですが、どう頑張っても某ゲームが脳裏を過ぎるので没に。 

次に必要なのはイラスト。これは表紙の線画を自分で塗って使おう、と考えていたのですが、サークルカット作成でどうせ使うしせっかくなら……とアイビスペイントでデジタル色塗りにチャレンジ。それまではずっと鉛筆やペンで塗ったものをスキャナーで取り込んでいたので、タップするだけで塗り潰しができたり、同じ色をそのままコピーできたり、ぼかしが入れられたり、レイヤーを分けることで何度でもやり直しができたりと、一つ一つの機能がまさに革命でした。かがく の ちから って すげー!

 

 

こうしてサークル名とイラストが完成、あとは先輩方のサークルカットを参考に説明文を考え、それらをアイビスペイントで一枚の画像に統合。遂にサークルカットが出来上がりました。

 

 

文字入れ、枠線、フォント……。サークルカットに必要な機能はすべてアイビスペイントに網羅されていた(ペイントソフトなんだから当然と言えば当然なのですが)ので、内容が決まってからはものの1日でサークルカットを完成させることができました。ありがとう、アイビスペイント……!!

 

 

⑤ 2025年12月中旬 - 2 出展申し込み

 

サークルカットが完成したので、次はいよいよイベントへの参加申し込み。 

サークルカットを準備して申し込む、と書くと大したことないように聞こえますが、運営側が配置を検討するための「作品説明」や「カテゴリー設定」が必要だったり、落選した時の返金用銀行口座を記入したり(当然だけれど、イベントの出展にはそこそこの参加料が必要)と、意外にもやることがたくさん。当然それらをどう書けばいいのか・間違っていないかのセルフチェックも欠かせないので、自分はなんだかんだで1時間以上かかってしまいました。締切間際の時は要注意!……自分がもたもたしてただけで普通はそこまでかからない気もしますけど!!

 

 

原稿作成~入稿編

 

⑥ 2025年12月下旬 - 1 納品用小説データ作成

 

参加の申し込みをしたのが12月13日で、イベントは2月7日。印刷~発送の時間も考えると、1月17日に印刷所に入稿するのがベストタイミング。となると、この1ヶ月で「本の原稿データ」を一通り揃えなければなりません。 

表紙は既に1月頭納品で依頼済みなので、こちらでやるべきは小説原稿の仕上げ。具体的には「フォーマットの作成+落とし込み」「中表紙、あとがき、奥付の作成」を行っていきます。

 

 

シメケンプリント様は小説の原稿テンプレートを配布されていなかったので、こちらの『しまや出版』様が配布されているWordテンプレートの「若葉マークテンプレート 文庫」を使用。 

そのままだと行数が15と少なかったので18に調整、ヘッダーとフッターの長さなどの微調整を行うことで小説原稿のフォーマットが完成し、ここに「 “” を〝〟(ダブルミニュート)に」「数字やスペースを全角に」「フォントを游明朝に」など、縦書き仕様への変更を施した40000字の原稿を放り込んでいきます。 

(最初は自分でテンプレートを作ろうと思ったのですが、とじしろや余白の処理が想像以上に大変で挫折。しまや出版様のテンプレートを使う以上しまや出版様に入稿するのが筋なのですが、Webサイトがスマホのブラウザに非対応だったので、使い勝手の問題で断念。いつか必ず恩返ししますので……!)

 

中表紙と奥付はテキストボックスを使うことでシンプルに作成。あとがきも本文のスタイルで作っていったのですが、ここに来て今のままだと書けない部分が出現しました。「使用楽曲欄」です。

 

So Beautiful Story ~ゆめ & 小春 Ver.~

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⑦ 2025年12月下旬 - 2 著作物の利用許諾申請

 

今回の小説には、アイカツスターズ!の楽曲『So Beautiful Story』の歌唱シーンがあり、歌詞をそのまま載せているので、同人誌とはいえ出版するなら権利元から許諾を貰わなければなりません。 

音楽の権利管理団体といえばJASRAC。申請用のサイト『J-RAPP』に登録し、So Beautiful Storyの情報と「同人誌に歌詞を載せて30部ほど頒布します」という内容で申請を行ったのですが、結果はまさかの「不許可」でした。何故!?

 

 

こちらが件の『J-RAPP』。UIがあまりにも古く詐偽サイトを疑ったものの、どうも正真正銘JASRACが管理するサイトの様子。 

なら何を間違えたのだろう、もしかしてアイカツ!シリーズの版権管理の問題? などとも考えたのですが、蓋を開けてみれば理由はとてもシンプル。

 

 

このリンク先、JASRACの管理作品データベース『J-WID』でSo Beautiful Storyを検索すると、以下のような画面が出てきます。

 

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そう、なんとこの楽曲はJASRACがすべての権利を管理しているわけではなく、出版など一部分野の権利については下記の団体『株式会社NexTone』が管理しているのです。し、知らなかった……!

 

 

というわけで、NexTone運営のサイト『PlayN』で改めて利用を申請。申請後翌日という驚きの早さで、あとがきに必要な最後のピース「利用許諾番号」を手に入れることができました。 

これにて小説原稿は無事完成、ページ数も確定したので友人に最終ページ数を連絡し、あとはいよいよ「表紙の納品」を残すのみ。

 

 

⑧ 2025年12月下旬 - 3 表紙案の確認

 

表紙の線画を渡してから3週間後の2025年12月29日、件の友人から表紙が仮納品されました。

 

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発狂。嬉しすぎて狂。自分の思い描いていた以上のものがそこにある、という感動はもちろん、そもそも自分の線画をプロが仕上げてくれること自体が初めてだったので、それはもう言葉にならないくらいに大感激……! 

素晴らしい点にありったけ感謝を送りつつ、そういえば「背表紙のことを何も相談していなかった」ことに気づいてしまい、謝罪と共に再度打ち合わせ。フォントと併せて修正を行ってもらうことに。

 

⑨ 2026年1月上旬 - 1 打ち合わせ・表紙納品

 

通話で意見を擦り合わせながら、背表紙の雰囲気やフォントを共に検討。その打ち合わせを経て、数日後に納品されたのがこちら。

 

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ぱっ……パーフェクト!!!!!!!! 

というわけで、2026年1月8日に表紙が完成。これにて、遂に入稿までの準備が整うことになりました。

 

今がその時だ

今がその時だ

  • アーティスト:水木一郎
  • バンダイ・ミュージックエンタテインメント
Amazon

 

⑪ 2026年1月中旬 - 1 入稿

 

表紙・背表紙・裏表紙が一つにまとまったpsdデータと、中表紙・本文・あとがき・奥付が揃ったWordから出力したPDFデータ。この二つで材料は揃ったので、2026年1月17日にいざ入稿。シメケンプリント様のWebページ上でオプションを選び、納品先を指定し、30部の印刷を注文。SNS上での反響や個人誌初挑戦なこと、イベントの規模感などを踏まえての部数判断だったのですが、結果的にこの判断は大正解でした。 

付加したオプションは、しっかりした手触りにするための表紙マットPP加工(高級感が出る+汚れが目立たなそうなのでマットを選択)と薄紫色の遊び紙、そしてシメケンプリント様を選んだ理由の一つでもあるプレビューPDF。

 

 

プレビューPDFは、データの納品後に「こういう順番で印刷します」という仕上がりを確認できるPDFのダウンロードページが送られ、ページ内の「確認」を押下することで印刷が開始される、というサービス。 

表紙→中表紙→本文→あとがき→奥付→裏表紙という順番にまとまっているか、本文に落丁はないか、余白は問題ないか……などを確認できるのはもちろん、シンプルに「全部がセットになったPDFデータが手に入る」というのも嬉しいポイント。これが後々役に立ってくれることに。 

して、原稿の確認も無事終了。忘れないように確認ボタンを押し、遂に「同人誌を作る」というドデカい山場が終了。しかし、まだまだやることは山積みで……。

 

イベント前~当日編

 

⑫ 2026年1月中旬 - 2 お品書き作成

 

頒布物を完成させたら、次に考えるべきは宣伝と当日の準備。まずは宣伝に使うものから……ということで、宣伝ポストにも使うであろう「お品書き」から。 

そもそもお品書きってどうやって作るの? ということで、友人に訊いたりブログ・noteを読み漁った結果、パワポで作ったりイラストソフトで作ったりする以外にも、どうやら『Canva』というWebサイトで作る方法がある様子。試しにこれを覗いてみると、これがまた凄い代物でした。

 

 

Canvaとは、要するに「大量のデザインテンプレートが用意されたWeb版パワポ」のようなもの。テンプレートを選んで、表紙の画像を載せて、文字を入れてレイアウトを弄る……という簡単な手順でデザインを作成でき、同じ流れで年賀状を作ったことのある自分にとってはまさにうってつけのツールでした。 

このCanvaと数時間格闘して完成したお品書きがこちら。

 

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こればっかりは自分の目だけでは判断できないので、絵心のある友人たちに感想を伺ったところ、これが思ったより好評だったのでリテイクもなく無事に完成。 

これをトリミングしたものと、前述のプレビューPDFをJPEGに変換したものがあればX (旧:Twitter)での宣伝もバッチリ。というわけで、次は早速当日の準備へ。

 

⑬ 2026年1月下旬 - ブース設営用品調査+準備

 

前述の通り、自分はこれまで何度か同人イベントで売る側に立ったことがあるのですが、自分はあくまで経験者組のお手伝い。いざ自分で準備するとなると右も左も分からないもので、当時の写真や先輩方のnote等を参考に揃えたのが以下のラインナップ。

 

〈100均で買ったもの〉 

・値札(ミニサイズのメモ)

・値札スタンド(カードスタンド)

・種類別に収納できるコインケース

・布テープ

・養生テープ

・マスキングテープ

・お品書き用のB5クリアケース

・コイントレー

 

〈その他〉 

・ポスター

・ポスタースタンド

・ランチマット

・お釣り(100円玉+500円玉)

・ハサミ

・カッター 

・油性サインペン

・ゴミ袋(数枚)

・木製折り畳み式ブックスタンド(お品書き用)

・差し入れ(ホットアイマスク)

・サークル布

・クリアブックカバー

 

それぞれを詳しく見ていくと以下の通り。

 

〈100均で買ったもの〉

今回お世話になったのはDAISOとSeria。……というかほぼDAISO。 

値札は縦長の小さなメモ、値札スタンドはカードを立てるためのスタンドでそれぞれ代用。メモは事務用品……というより手紙がある場所に置いてあり、カードスタンドは事務用品エリアで発見。お品書き用のB5クリアケースも近い場所に置いてあったので併せて回収。ちなみに、クリアケースとは「小学生がチラシを入れてオリジナルの下敷きと言い張るも、柔らかいので下敷きの役割を果たしてくれない」でお馴染みのアレです。伝われ……! 

コインケースは、小銭だけでなくお札も入るものが300円で売っていたのでそちらを購入。コイントレーはDAISOでしっくりくるものがなかったので、Seriaで見つけた箱形のものを採用することに。コイントレーなので事務用品エリアにあるかと思ったのですが、デスク上収納やブックエンドなどが置いてある辺りにあったので、コイントレーというよりは「小物収納」のカテゴリーだったのかもしれません。 

テープ類は、一般サイズの布テープと養生テープ、小さなマスキングテープを購入。ところが、会場でテープを使ったのは「ゴミ袋の設置(養生テープ)」「見本誌のマーキング(養生テープ)」「ポスタースタンドへのポスター貼り付け(マスキングテープ)」と、布テープの出番はありませんでした。 

段ボール箱を持ち帰ることになったら使おうと思っていたものの、現地で捨てられるし養生テープでも代わりは効くので、もしかすると必須ではないのかも……?

 

〈その他〉

ポスターは、件の友人が表紙イラストを加工する形で作ってくれたものを最寄りのコンビニでA3サイズ・複数印刷。複数印刷するのは、スタンドに「表裏両面で」取り付けるため。後ろからも見えるのが地味に便利なんですよね……。ちなみに、ポスターはサランラップの箱に入れて持っていくのがオススメです。 

お品書きを立てかけるための木製折り畳み式ブックスタンドとポスタースタンドは、どちらもAmazonで購入。(ポスタースタンドは塗装が剥がれてたり梱包が雑だったりと散々だったけど)使い勝手は抜群でお値段もお手頃なので概ね満足。くるくると丸まったポスターをスタンドに取り付けて、マスキングテープで真っ直ぐに留めればOK。

カッターは現地で受け取った同人誌の開封に必要で、油性サインペンも値札を書いたり書き置きを残したりと大活躍。柔らかい筆箱に入れてメモと併せて持っていきました。 

尚、見本誌は「本にクリアブックカバーをかけて、その上から “サンプル” と書いたマスキングテープを貼る」という方法で作っていました。ただ、マスキングテープだと流石に小さかったので、後にハサミで切った養生テープと交換。ハサミがあって良かった……。 

他は、離席時に机にかけるランチマットと、包み紙や袋を捨てるためのゴミ袋数枚、そして差し入れのホットアイマスク。差し入れの相手は友人や隣接スペースの方を想定していたのだけれど、フォロワーさんなど他の出展者からも差し入れを頂いたのでアイマスクが枯渇。皆さんは主にお菓子を配り合っていたので、そのような「差し入れになるし、ならなくても自分で食べれるもの」を準備しておくと便利かもしれません。 

一方、曲者なのがお釣りとサークル布。お釣りはおおよそ「100円玉50枚+500円玉20枚」を用意していったのだけれど、貯金があった500円と違い、100円玉はゼロからのスタート。日々の生活の中で地道に集めつつ、足りない分は手数料を払って銀行で両替するというハードワークを強いられることに。 

サークル布は、下記のnoteを参考にユザワヤで横90×縦100cmのオックスフォード布を購入。更に、100均で購入した布用のボンドを使って端のほつれ止めを行うなど、この辺りはまさに初体験のオンパレード。一つ一つの工程で「これ合ってる!?」が発生するので大変だったけれど、それ以上に文化祭準備のようで楽しかったです……!

 

 

⑭ 2026年2月上旬 サンプル作成・告知

 

最後に行うのは、イベント参加の告知・宣伝。Canvaで作ったお品書きと、プレビューPDFを変換したJPEGデータ、pixivにアップした本文サンプル(プロローグと、第1章の数ページ分)を、イベントの数日前にX (旧:Twitter) で投稿します。

 

 

これをもって、遂にすべての準備が完了。スーツケースを引っ張り出し、寒さ対策をしっかり整え、いざ『芸能人はカードが命!34』へ――!

 

⑮ 2026年2月7日 - 1 「芸能人はカードが命!」当日

 

2026年2月7日 10時半、芸能人はカードが命!34の会場・横浜産貿ホール マリネリアに到着。会場に納品されていた同人誌を受け取って自分のスペースへ向かい、約1時間かけて設営を終えました。これ……これ結構綺麗なんじゃない!?

 

 

歴代アイカツ!シリーズの楽曲が流れる中、お隣のスペースや出展しているフォロワーさんと差し入れを渡し合ったり、レイアウトをちまちま弄ったりしているとあっという間に1時間が経過。12時半、遂にイベントがスタート!

 

 

今回の持ち込み数は31。うち2部は自分用、うち4部は身内用の取り置き分、3部は憧れの「新刊交換」をさせていただいたので、開始時点で実質的な在庫は22冊。 

たかだか22、と思われるかもしれませんが、何せ頒布物は一冊700円の小説本という購入ハードルが高いもの。まして自分は個人サークル初出展の素人小説書きなので、始まる前は「1桁しか売れないのでは」と本気で思っていました。けれど、蓋を開けてみれば最初の1時間半で多くの方がいらっしゃり、在庫が早くも1桁へ。あ、ありがたい……!  

その中で、普段からお世話になっているフォロワーさんから豪華な差し入れを頂いたり、兼ねてからファンだった同人作家さんが自分の本を買いに来てくださったり、合同誌へのお誘いを頂いたり……といった嬉しい出来事もあり、この時点で既に内心大号泣。出て良かった! の気持ちでいっぱいでした。

 

 

14時になると人波も落ち着いてきたので、ここで自分もサークル巡りをスタート。ランチマットでスペースに蓋をして書き置きを残し、場内で購入したトートバッグを片手に一通り巡回。挨拶なども行うと時間はあっという間にすぎるもので、ちゃんとスペースに戻ったのは15時頃。そこからは徐々に解散ムードになっていき、自分もそれに倣って16時に撤収。 

気になる最終的な頒布数は、18/22冊! 少部数とはいえ、初参加でここまで手に取ってもらえるとは思っておらず……。スペースにお立ち寄りいただいた皆様、本当にありがとうございました!!

 

episode Solo

episode Solo

  • るか, ななせ, かな & みほ
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⑯ 2026年2月7日 - 2 通販ページ開設

 

ほくほくの幸せ気分で帰宅中、「折角在庫があるのだから」とスマホを開いて調べ始めたのが「通販」の方法。当初は考えもしていなかったのですが、イベントで本を頒布し、様々な方と言葉を交わす中で自信が持てたのだと思います。

 

 

pixivにサンプルをアップしていたこともあり、使うショップは日頃からお世話になっているBOOTHに決定。少し調べるとショップの開き方から発送の手順までの一連が網羅されたスーパーnoteが見つかったので、こちらを参考にショップを開設。

 

 

100均で道具を買い揃え、自宅へのバスを待ちながら開店を告知。らっしゃいらっしゃい!(100Pかつ少部数頒布の小説としては本当に)安いよ安いよ!! 

などと言いつつ、ここまできっちりやっても「会場で売れたのはイベント効果もあるだろうし、送料をかけてまで欲しい方は流石にいないかも」「これで一冊も出なかったら恥ずかしい」「調子に乗っちゃったかな、自惚れてるかな」……と、この時は本当にそう考えていました。ところが。

 

 

新刊!!!!完売しました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「ありがとう」を唄いながら

「ありがとう」を唄いながら

  • マリア・カデンツァヴナ・イヴ(CV:日笠陽子), 月読調(CV:南條愛乃) & 暁切歌(CV:茅野愛衣)
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⑰ 2026年2月8日 商品の梱包・発送

 

幸いなことにイベントは土曜日だったので、ご注文頂いた4冊の梱包・発送作業に翌日を丸々1日充てることができました。というより、不慣れすぎて丸々1日充てざるを得ませんでした。

 

(梱包・郵送においてもこちらのスーパーnoteを参考にさせていただきました、ありがとうございます!)

 

自分の本は100Pとそれなりに厚みがあるので、OPP袋だけでは微妙に収まりが悪い。そこで、本とメッセージカードをOPP袋で包んだら、それを更に梱包用の小さなビニールバッグに入れていきます。本来なら「袋にジャストフィットしている」ことで得られる安全性を二重梱包で補う、オール100均ならではのパワープレイ……! 

エアキャップ封筒は2種類のサイズを用意し、ぴったりハマらなかった方にはボール紙(これも100均の自家通販コーナーで購入)を入れて調整。差出人としてサークル名の「こがれんノート」を記入し、梱包は無事終了!

 

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最後に、封筒を区分するためのメモをマスキングテープで貼り付けて、最寄り(といっても徒歩30分)のヤマト運輸に持ち込みます。

 

 

発送方法として選んだこちらの「あんしんBOOTHパック」は、BOOTHのマイページ上で表示されたQRコードを使い、ヤマト運輸の店舗で伝票を発行。それを封筒に貼付・提出することで簡単に匿名発送ができる優れもの。 

こちらの手続きを行い、マイページの各伝票画面で「発送完了しました」のメッセージを送って――遂に、2025年11月から3ヶ月に渡った同人誌製作・頒布が完結。ご協力くださった皆様、応援してくださった皆様、そして本を手に取ってくださった皆様! 本当にありがとうございました……!!

 

森のひかりのピルエット

森のひかりのピルエット

  • せな・るか from AIKATSU☆STARS!
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最後に

 

トレス台を使って絵を描くこと。デジタルで色を塗ること。イラストを発注すること。小説を原稿のフォーマットに落とし込むこと。あとがきを書くこと。印刷所に入稿・発注すること。著作物の利用許諾を貰うこと。サンプルを作って告知すること。サークルスペースを設営すること。自分の同人誌を頒布すること。通販ページを作り、梱包・発送すること。それらすべてのスケジュールを考え、漏れのないように管理・進行すること……。これだけの事柄をたった3ヶ月で経験できた今回の一連は、自分にとって学びばかりで、有意義で、何よりとても楽しい体験でした。 

忙しかったのも、大変だったのも事実です。けれど「本当に同人誌を出すんだ」と実感できてからは毎日が文化祭前日のような気分でしたし、当日サークルスペースに立った時、自分の作った本と対面した時、そしてそれを手に取ってもらえた時の感動は、この先ずっと忘れられない宝物になりました。 

だから、もしこの記事を読んでくださった方が「同人誌の製作に興味がある」ないし「出したいけれど迷っている」のであれば、是非挑戦してみてほしい!と胸を張って言えますし、この記事がその助けになるのなら、文字書きとしてそんなに嬉しいことはありません。 

……とはいえ、それでも不安や怖さは拭えないと思います。そんなあなたには、是非こちらの楽曲をおすすめしたいです。

 

 

一歩を踏み出す勇気をくれるアイドル・凛堂たいむとアイカツアカデミー!をどうぞよろしくお願いします!!!!(唐突)(ダイマ)(ここまでお読みいただきありがとうございました!)(いつかどこかのイベントでお会いしましょう……!)