【検証】桃谷ジロウ=アレルヤ・ハプティズム説

先日、ハチャメチャな暴れ野郎こと、スーパー戦隊シリーズ第46作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』が最終回を迎えた。

 

『ドンブラザーズ』はいくつかの謎を残したままに幕を引いたが、本作においてそのような謎の解明は重視されていなかったし、めでたく製作が決定したVシネマ『ドンブラザーズVSゼンカイジャー』においてもこれといって謎が回収されることはないだろう。ドンブラザーズは「そういう作品」ではなかったからだ。   

そんな『ドンブラザーズ』の余韻に浸っていた私は、しかし、今朝の通勤電車の中でふとその「答え」に行き着いてしまった。 

おそらく諸般の事情から「敢えて」伏せられたであろうこの真実。ファンならば製作陣の姿勢を尊重するべきなのだが、この真実を誰にも喋らず隠し通そうものなら、私は話したい欲望に負けてヒトツ鬼になってしまうこと請け合いだ。製作陣には大変申し訳ないのだが、今ここで全てを明かしたいと思う。


私が気付いてしまった『ドンブラザーズ』の真実。それは――。

 

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桃谷ジロウ アレルヤ・ハプティズム

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引用 (左) :「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」に新キャラ・桃谷ジロウ登場、演じるのは石川雷蔵 - 映画ナタリー

引用 (右) :Story ファーストシーズン 第11話 「アレルヤ」 - 機動戦士ガンダム00 公式ホームページ

 

※下記、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と『機動戦士ガンダム00』のネタバレが含まれます、ご注意ください※

 

《目次》

 

桃谷ジロウとは、『ドンブラザーズ』6人目の戦士として、ドン14話から登場した所謂「追加戦士」であり、ドンドラゴクウ / ドントラボルトという2つの姿に変身することができる。

 

一方、アレルヤ・ハプティズムとは、2007年から放送されたロボットアニメ『機動戦士ガンダム00』に登場する主人公の一人。 

紛争が続く西暦2300年代の地球に対し「武力による戦争根絶」を掲げた私設武装組織=ソレスタルビーイングに所属。機動兵器ガンダムを駆り、紛争根絶の為に戦う「ガンダムマイスター」と呼ばれる青年だ。

 

桃谷ジロウとアレルヤ・ハプティズム。一見全くの別人のように思えるこの2人に一体どのような共通点があるのか、順を追って見ていこう。

 

 

根拠1:二重人格

桃谷ジロウには、ドントラボルトに変身するもう一つの人格=通称「闇ジロウ」が存在する。この闇ジロウは非常に荒々しい性格で戦闘能力も高いが、内心では表人格のジロウを気遣う場面等も見られていた。 

一方、アレルヤ・ハプティズムにも「ハレルヤ」というもう一つの人格が存在する。このハレルヤも、闇ジロウ同様に高い戦闘能力・荒々しい性格を持っていたが、アレルヤが彼を自分自身だと受け入れて以降は、ハレルヤがアレルヤやそのパートナー=マリー・パーファシーを気遣う場面も見られていた。 

更に、この「二重人格」については、両者を結びつける重要な証拠がもう一つ存在している。

 

根拠2:反射と思考の融合

ジロウと闇ジロウは長らく対立を続けていたが、 ドン48話 「9にんのドンブラ」 において、自分を支えてくれていた友人たちが幻だったという事実を乗り越え前に進むために融合、一人の桃谷ジロウとして進化を果たし、髪型もこれまでのものからオールバックへと変わっている。 

一方、アレルヤも『ガンダム00』1stシーズンのクライマックスである第25話『刹那』においてハレルヤを受け入れ融合、超兵の反射能力を司るハレルヤ、同じく思考能力を司るアレルヤが融合したことで「反射と思考の融合」を発現、同じ超兵であるソーマ・ピーリスを圧倒する力を発揮していたが、その際の髪形はなんと融合ジロウと同じオールバックであった。

 

余談だが、アレルヤが「主人格=思考 裏人格=反射」であるのに対し、「皆さんを処刑しようと思って」という問題発言を何も考えず言ってしまうあたり、ジロウは反射を司っていると思われる。 

なんだ違うじゃないか! いい加減にしろ!! と思われるかもしれないが、ジロウは「普段表に出ている」だけで、本来の人格=主人格は闇ジロウの方であると劇中で示唆されている。つまり、桃谷ジロウも「主人格=闇ジロウが思考 裏人格=ジロウが反射を司っている」と考えられ、ここもやはりアレルヤと一致するのである。

 

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引用:Story ファーストシーズン 第25話 「刹那」 - 機動戦士ガンダム00 公式ホームページ


根拠3:イメージカラー

桃谷ジロウは、ジャージなどからそのイメージカラーが「オレンジ」であることが明言されている。 一方、アレルヤもその搭乗機やパイロットスーツから、イメージカラーは「オレンジ」である。

 


根拠4:ハブられがち

桃谷ジロウは長い間ドンブラザーズの面々から距離を置かれており、大事な場面でハブられている場面が多々見られていた。   

一方、アレルヤ (心底納得がいかないしガンダム00唯一の汚点だと思っているけれど) 1stシーズン第19話『絆』において、同じガンダムマイスターである刹那・F・セイエイロックオン・ストラトスティエリア・アーデが和解する場に一人だけ立ち会えていなかったり、マイスター共通の宿敵=アリー・アル・サーシェスと一人だけ接点がほぼ存在していなかったりと何かと不遇な扱いであることが多く、「ハブラレルヤ」という不名誉なあだ名を付けられてしまっていた。

 

 

根拠5:変形武器

桃谷ジロウが変身するドンドラゴクウ/ドントラボルトが使用する武器=龍虎之戟リュウコノゲキ)は、 矛モードとアックスモードの2モードに変形する武器である。一方、アレルヤの搭乗するガンダムも 

ガンダムキュリオス=GNシールドがGNシールドクロー/GNシールドニードルに変形 

アリオスガンダム=飛行形態への変形により、両肩のGNビームシールドがGNビームシールドクローに変化 

ガンダムハルート=GNソードライフルがクローに変形 

と、全ての機体が変形する武装を持っている。 

(尚、この龍虎之戟から発せられる声は、ソレスタルビーイングの計画を裏から操っていたイノベイドの一人=リジェネ・レジェッタのものに酷似している。ティエリアアレルヤに厳しい態度で接していたのは、彼の武器からイノベイドの存在を感じ取っていたからだった……?)

 

 

根拠6:対GNフィールド武装

ソレスタルビーイングは、ガンダムが敵に回った場合を想定し、刹那とアレルヤガンダムに対GNフィールド用装備=実体武装を装備していた。 

ドンブラザーズも、標準装備はドンブラスターであるが、主人公=ドンモモタロウにはザングラソード、アレルヤ=ドンドラゴクウ/ドントラボルトには龍虎之戟という追加武装がある。このことから、桃谷ジロウがアレルヤ・ハプティズムであると同時に、桃井タロウは刹那・F・セイエイである。  

(イヌブラザーはGNアームズである)

 

 

根拠7:父親

ジロウには寺崎、アレルヤにはセルゲイという血の繋がってない父親のような存在がいる。

 

 

根拠8:愛する者の存在

ジロウにはルミ、アレルヤにはマリーというパートナーがいる。アレルヤはマリーと離別したものの後に再会できたため、ジロウもいつか幻でない本物のルミと再会できるに違いない。 

 

 

 

根拠9:ソノイ=グラハム・エーカー

『ドンブラザーズ』に登場するライバルキャラクター=ソノイは、主人公=桃井タロウに強い執着を持つ男であった。 

一方、『ガンダム00』においても「グラハム・エーカー」という主人公=刹那に執着する男が登場しており、前述の通り桃井タロウ=刹那であることに加え、ソノイとグラハムは2人とも実質的な告白まで行っている。両者は同一人物と見て間違いないだろう。  

また、そんなソノイと行動を共にするソノニとソノザは、グラハムの同僚であったハワード・メイスンとダリル・ダッジである可能性が高い。

 


根拠10:悲しみを退治していく

=世界の歪みを破壊する

 

 

根拠11:刹那・F・セイエイ

前述の通り、『ガンダム00』の主人公であり、『ドンブラザーズ』の桃井タロウでもある刹那・F・セイエイ。彼の名前は「永劫の時間における一刹那」から取られており、これは『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』という作品が「ドンブラザーズ」という終わることのないシステムのある一時期を切り取った物語であることを示唆している。

 

 

根拠12:五色田介人

『ドンブラザーズ』には、ドンブラザーズをサポートする謎の存在、マスタ―こと五色田介人が登場する。前述の通りドンブラザーズ=ガンダムマイスターであるため、彼はソレスタルビーイングの行動を監視する「監視者」の一人であると考えられる。  

そんな五色田介人は、どういう訳か前作『機界戦隊ゼンカイジャー』の主人公、五色田介人と同じ姿・同じ名前を持っている。その理由は明言こそされなかったが、これは『ガンダム00』のナレーションが、かつて『機動戦士ガンダム』の主人公=アムロ・レイを演じた古谷徹氏であることに由来していると見て間違いないだろう。  

(尚、ネタバレになってしまうが『ドンブラザーズVSゼンカイジャー』に登場する機界鬼の正体は、古谷徹氏と似た声で喋るリボンズ・アルマークである)

 

 

根拠13:世代交代

ドンブラザーズもガンダムマイスターも世代交代するチームである。

 

 

根拠14:ガガ

『ドンブラザーズ』中盤で登場した、未来の鬼頭はるか=椎名ナオキ。彼女が残した漫画において、ヒーロー (ドンブラザーズ) が戦う悪魔の住み拠が「ガガ村」と記載されていたが、この「ガガ」とは『ガンダム00』2ndシーズン終盤において、ソレスタルビーイングを追い詰めた特攻兵器「ガガ」のことを指している。  

未来の鬼頭はるかは、最終決戦における脅威を事前に伝えることでドンブラザーズを救おうとしていたのだろう。

 


最終証明

以上が、私が発見してしまった真実の根拠となる情報である。これらの情報から、既に桃谷ジロウがアレルヤ・ハプティズムであることは確定的に明らかと言わざるを得ないが、対話の為にはELSの中枢へ向かう必要がある。最後に、私が発見した最も決定的な証拠を提示することで、この説を証明完了としたい。

 

儚くも永久のカナシ

儚くも永久のカナシ

 

まずは、アレルヤの歴代搭乗ガンダムの型番を挙げてみよう。すると、 

ガンダムキュリオス=GN-003
アリオスガンダム=GN-007
ガンダムハルート=GN-011 

となる。

 

また、『ガンダム00』において、明確に「アレルヤの単独主役エピソード」とされたのは 

1stシーズンの第11話『アレルヤ』と、 

2ndシーズンの第7話『再会と離別と』 

である。

 

最後に、アレルヤは作中のメインキャラクターで唯一年齢が明言された (第11話『アレルヤ』) キャラクターであり、そのエピソード内で誕生日を迎えたアレルヤは晴れて20歳となった。

 

これらの情報から、キーとなる数字を抜き出していく。すると……

 

ガンダムキュリオス=GN-00「3」
アリオスガンダム=GN-00「7」
ガンダムハルート=GN-0「11」
「11」話『アレルヤ
「7」話『再会と離別と』
「20」

 

3+7+11+11+7+20……

 

 

 

 

Don't Boo! ドンブラザーズ

Don't Boo! ドンブラザーズ

 

 

 

 


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結論

今回の発見によって、多くの謎を抱えた『ドンブラザーズ』の真相が遂に解き明かされることとなった。『ドンブラザーズ』は、この先何十年にも渡って老若男女に愛されていき、世界を繋げ、やがて訪れる「来るべき対話」を実現する為の大いなる礎となるだろう。

 

 

以上のことから、桃谷ジロウはアレルヤ・ハプティズムであり、ドンブラザーズ最強のカップリングは犬塚翼×ソノニである。(Q.E.D. 証明終了)