『ウルトラマントリガー』を信じて見守りたい3つの理由


2021年7月10日、遂に始まったウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』。
……びっくりするほど賛否両論ですね!!!!!!

 

ネット・SNSの評価をリアルタイムで見ながらウルトラマンシリーズを視聴するようになったのはちょうど『ギンガ』からなのだけれど、個人的には2話時点でここまで賛否両論(荒れている)のは初めてなように思う。

正直「そうなる理由も凄く分かる」というのが本音で、筆者自身も『トリガー』の今後に不安を感じている一人だったり。


しかし、そんな状況下でも『トリガー』を信じて見守っていきたいというのが一番の気持ち。なぜここまで『トリガー』に期待をかけるのか、自分自身の備忘録としての意味合いも兼ねて、特に大きな「3つの理由」についてざっくばらんに書いていきたい。

 

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そもそも『トリガー』がなぜこんなにも早く賛否両論状態になっているのか。理由を挙げていくとキリがなさそうだが、主なものはこれまた3つに集約されると思っている。


①脚本の問題
・(特にケンゴの)違和感のある台詞回しや独り言
・駆け足な展開(特に2話)
・未だに方向性がはっきり見えてこない物語
・トリガーの名前はカルミラから知るのに台詞は最初からバッチリな初回変身など、細かなツッコミどころの多さ

 

②偉大すぎる前作(ウルトラマンZ)の存在
・『Z』でそもそもの視聴母数が増えている
・『Z』は1話/2話が共に隙がなく、演出・脚本などあらゆる面で優れたエピソードだった(作品の方向性がはっきり示されていたことも大きい)
・『Z』の実質的な後番組である以上。その成功(とそこに至らしめた様々な功績/要因)を踏まえているのが「当然のスタンス」として求められる前提

 

③『NEW GENERATION TIGA』の不明瞭さ
・リメイクなのかリブートなのか、あるいはそれ以外なのか不明瞭
(坂本監督の「『ティガ』が与えたインパクトを再び」という発言も槍玉に上がりがちな印象)
・(スーツ事情などのやむを得ない点を除いても)ごった煮状態の『ティガ』要素と『ティガ』らしからぬ要素
・『ティガ』を冠した上で上記のような様々な問題が露見している現状


……悲しいけれど、概ね納得できてしまうのが正直なところ。

初めて見たウルトラマンが『ダイナ』で、『THE FINAL ODEYSSEY』の時期に『ティガ』再放送をリアルタイムで追いかけていたという生粋のTDG世代オタクではあるものの、個人的には『ティガ』という作品との関係性よりも「『Z』の成功を踏まえて作られているのかどうか」の方が懸念点。

 

ウルトラマンZ』の魅力は数あれど、その最たるものの一つはやはり故・吹原氏と田口監督による緻密な脚本/シリーズ構成や各話脚本の徹底した監修といった文芸面へのこだわり。
そんな『Z』の後番組なのだから最低限そこだけでも踏襲してほしい……と思っていたので、2話の駆け足展開は中々にショックだった。展開そのものというより「ひょっとして製作陣は『Z』がなぜあそこまでウケたのか分かっていないんじゃないのか」という不安が拭えなくなったことがショックだったのだ。

 

1話であれば、「つかみ」の弱いアバンタイトル(『Z』の田口監督は、YouTube全盛の時代だからこそと最初のつかみ=ゴメスのシーンに並々ならぬこだわりを注いでいた)や少し冗長な戦闘。

2話であれば、トリガーへの変身に対して深く考えている様子の見えないケンゴやあっさり負けてしまうギマイラ……など、一度引っかかると次々見えてきてしまう細かい粗がその不安を拭わせてくれず、現状、不安が7割ほどの状態で3話の視聴を迎えようとしている。

 

 

では残りの「3割」が何なのかというと、それこそが記事タイトルの「『トリガー』を信じて見守りたい3つの理由」に基づく今後への期待。

 

不安不安と散々喚いてきたが、それでも『トリガー』は面白くなる、と信じられる3つの理由。1つ目は、本作のシリーズ構成が『ハヤシナオキ氏×足木淳一郎氏』のコンビであることだ。

ハヤシナオキ氏の作品には恥ずかしながら触れたことがないのだけれど、担当された作品は

・実写版を坂本浩一監督が手掛けた
『BLACK FOX(アニメ版)』

・人気ホラーゲームの続編(?)アニメ
ひぐらしのなく頃に(業/卒)』

・“泣きゲーの金字塔”と呼ばれる名作ゲーム 『Kanon

……など錚々たるラインナップで、体感はさながら『仮面ライダー鎧武』のメインライターに虚淵玄氏が登用された時のよう(虚淵氏もアニメ・ゲーム畑の名物ライター)。

特に『ひぐらし~』などはその難解な謎解きが当時から話題になっている人気作品であり、比較的ハイターゲット向けの色が濃く、緻密な世界観構築が必須であろう『トリガー』にはピッタリの人選じゃないか、と思えてならない。

 

しかし、そんなハヤシ氏は一方で「特撮畑のライターでない」という大きなハンデを抱えている。更に『トリガー』においては(同作がどういう方向性を目指すとしても)『ティガ』という作品の熟知が欠かせない。そんな窮地を救うかのようにタッグを組んだのが、他でもない我らが足木淳一郎氏!

 

本記事を読まれている方には説明不要と思うが、足木氏は『ウルトラマンフェスティバル』などのイベント/舞台作品や『ウルトラマン列伝』などへの脚本・演出参加を経て、『ウルトラゼロファイト(第2部)』において初めて本格的な映像作品の脚本を執筆。

以降『ウルトラファイトシリーズ(ニュージェネ)』などを手がけた他、『タイガ』ではTVシリーズの実質的なライターデビューを果たしつつ(それまでは番外編や総集編のみの参加)タイタスらU40組の出世にこれでもかと貢献された、円谷が誇る名ライター兼人類史上最強のU40オタクである(?????)

そんな足木氏が『トリガー』にうってつけと言える一番の要因は、氏の「題材となる作品の設定や文脈を汲み取って作品に昇華させる手腕」である。


往々にして、ヒーローの客演においては「描写に割く時間が惜しい」「新規層への配慮」など様々な理由から各作品の細かな設定・文脈の描写は割愛されがちだが、足木氏はそこに強いこだわりを持たれており、更にはその設定を「物語性」に昇華させることができる稀有な脚本家だ。

大ファンを公言する『ザ☆ウルトラマン』の設定をふんだんに取り入れ、ドラマチックな「公式外伝」を描いた『ザ☆ウルトラマンタイタス(ボイスドラマ)』や、『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』において、ジードがギンガらと力を合わせてゼロビヨンドへの変身カプセルを生成。粋なコメントを添えて「ニュージェネによるゼロへの恩返し」を行うシーンなど、その例は挙げればキリがない。

更に、そんな「足木流」の極致とも言える最新作『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』では、ウルトラマングレートウルトラマンレジェンドなど、多種多様なヒーローたちの設定や文脈を盛り込み、華麗に捌きつつ壮大な物語を練り上げるという離れ業をやってのけた。
(これで筋金入りのウルトラオタクという訳ではなく、ほとんどのシリーズは『ウルトラマン列伝』への参加を通して学んだというのだから驚きである)

 

実力派ライターでこそあれ、特撮畑とは縁のなかったハヤシナオキ氏。そしてウルトラで脚本を書き続けてきた「設定に強い」ライターである足木淳一郎氏。
考えれば考えるほど、この2人ほど『トリガー/NEW GENERATION TIGA』を描くにあたってふさわしい人選があろうか、というもの。

……なら、なんで1.2話があんな感じだったのかと言われると、それはおそらく門外漢であるハヤシナオキ氏が不慣れな状態で脚本を執筆したことが大きな要因だろう。「『Z』に倣って監督などがしっかり脚本を精査すべきじゃなかったのか」と言われると返す言葉もない。ただし、だからといって『トリガー』がこの先もずっと同じ醜態を晒し続けるとも限らない。

 

今後『トリガー』が巻き返せるのかどうか、鍵になるのはハヤシ×足木タッグによるシリーズ構成であり、1.2話や基礎設定の時点で膨大な伏線がばらまかれていることからも、後に大きなどんでん返しがあろうことは想像に難くない。

SNSなどで話題になったケンゴの花「ルルイエ」については、ケンゴ(トリガー)が闇の出自の存在であり「ルルイエ」という名前に本能的な安息/安らぎを覚えていたと考えれば合点がいくし、闇の巨人についても、キリエロイドを思わせるデザインのヒュドラム、ガタノゾーアと同じ「クトゥルフ神話の邪神由来の名前」になったダーゴン(一番怪しい)など、裏設定では済まされないような設定がこれでもかとひしめいている。

これらの下準備が爆発するであろう中~後半の時期は、すなわちハヤシナオキ氏が「特撮の脚本」をモノにしてきたであろう頃合いとも一致するはず。その瞬間最大風速は、それまで本作が積み重ねていくであろう負債を返上して余りあるものになっているに違いない(と信じたい)。

事実「不安定な脚本からスタート」 「既存の人気作を下地にしている」 「数多くの伏線」 「特撮外のライター×ウルトラ常連ライターのタッグ」と『トリガー』と多くの共通点を持つ『ウルトラマンジード』は中~後半でそのポテンシャルを爆発させ、シリーズでも指折りの人気作となってみせた。
だからこそ『トリガー』もきっとそうなってくれる、と期待せずにはいられないのである。

 


2つ目の理由は、本作のメイン監督を務める坂本浩一監督への信頼だ。

 

坂本監督はもはや言わずと知れた名監督だが、坂本監督は『ウルトラ』においてはかなり善し悪しのハッキリした監督と知られている。

デビュー作となる『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』からそのアクロバティックなアクション演出や新しさに満ちた画作りへの意欲、過剰すぎるくらいのファンサービスといった魅力は発揮されていたものの、その反面「敵の演出がワンパターン」 「過去のヒーローたちに対するリスペクトが足りない」 などの短所も散見された。

その後の『ギンガS』では「楽曲へのこだわり」といった更なるプラスポイントを見せた反動か、更に「冗長な演出」 「フェチズムに寄りすぎた撮影」といったマイナスポイントが追加されてしまっていた。
ウルトラシリーズに新風を吹き込み、その復活の礎を作った坂本監督だが、どうにも『ウルトラ』との食い合わせは悪いんじゃないか? という懸念が拭えない状況だったのである。

しかし、その後もウルトラシリーズへの参加を重ねていくにつれ、坂本監督の撮影スタイルには明確な変化が現れていた。

ウルトラファイトビクトリー』『ウルトラファイトオーブ』では過去作のヒーローたち=ウルトラ兄弟を個性豊か/魅力的に演出し、『X』では冗長さの取り払われたスタイリッシュな巨大戦を披露。

3年ぶりにメイン監督を務めた『ジード』では前述の通り不馴れな脚本とのミスマッチなど多くの懸念点が生まれたものの、それを払拭して余りあるドラマチックなウルトラサーガを見事描き切ってみせた。そして話題の『Z』では専売特許と言わんばかりにジードやゼロを進化した超絶アクション/映像で演出したほか、ガンマフューチャーの筆頭監督として、昭和だけでなく平成のレジェンドヒーロー=ティガ・ダイナ・ガイアら3人にも抜かりない愛があることを証明してくれた。

 

これらの変遷を見るに、坂本監督は「ただ進化する」監督なのではなく、「自身の至らない点を理解し、それを改善する方向へ進化する」監督なのだろうと思う。
クリエイターとして当然と言えば当然の心構えではあるが、坂本監督の場合その「改善」ぶりが目に見えて分かるのだ。短所のハッキリした監督であるが故に変化が分かりやすいというのもあるが、根底にあるのは坂本監督自身の作品作りに対する真摯な姿勢だと感じずにはいられない。

そんな「改善」を重ね、『ウルトラ』での経験も十二分に積んだ坂本監督だからこそ、『トリガー』において我々視聴者が感じている問題点については少なからず察していると思いたいし、そうであるなら、きっと監督は作品の中で更なる進化と改善を見せてくれることだろう。

余談だが、坂本監督は、映画『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ』の撮影にあたって、客演ヒーローであるが撮影経験のなかった『仮面ライダー鎧武』を全話視聴したのだという。本作に臨むにあたって『ティガ』はきっと見てくれているだろうし、この誠実な原作への向き合い方が『トリガー』でも活かされていくと信じていたい。

 


最後の理由は、そもそも現時点で『トリガー』が「ツボに入りそうな」作品だということ。具体的に言うなら「好みの要素」がとても多いことだ。

 

1話においては、ウルトラマンシリーズでは珍しい(初?)「初回のOP主題歌カット」からの「挿入歌として『Trigger』を初披露する」というコンボにすっかり心を掴まれてしまったし、「レギュラーの紹介は後回しに、初回はケンゴとミツクニの2人にスポットを当てて描く」という潔い割り切り方も、いかにも連続ドラマのプロローグといった具合で好きな見せ方。

更に、ケンゴという存在の謎にトリガーダーク(?)、ユザレの台詞やミツクニとティガの関係など、『ジード』以上の前のめりさで伏線をバラまいていくのもワクワクするポイント。
トリガーの名前をカルミラの言葉から知ったり、そのカルミラたちの言葉がケンゴにしか正しく聞こえないというのも「分かってる」演出だ。

続く2話は1話以上に脚本の運びが悪くドラマが駆け足になってしまったのが残念だったが、ギマイラ戦は昼/ダーゴン決着戦は夜→海中と、『THE FINAL ODEYSSEY』オマージュということを差し引いても「ワンパターンな画にならないように」という配慮が行き届いているのが好感触だった。

『ティガ』オマージュの演出については触れていくとキリがないが、逆ピラミッドの遺跡や「選ばれし者」として過剰に持ち上げられている節があるケンゴ、そしてそんなケンゴとトリガーの一体化も「ケンゴが宿る」のではなく「トリガーが取り込む(?)」形であるなど、(n番煎じの考察か分からないけど)むしろ『ティガ』と逆の描かれ方が多い点が気になってくる。

 

主題歌『Trigger』には

自分が何者か誰も教えてくれない 自らを導いて出すべき答えがある

という歌詞があり、ケンゴが前述した謎の先で(ダイゴやアスカとは違う道のりで)「自分の存在や、手にした光の意味に悩む」展開に至ることを予感させてくれる。

もしそうなのだとしたらその展開が純粋に楽しみだし、加えて「歌の歌詞に肝を仕込むくらいストーリーが周到に作られている」ことの裏付けにもなるので、一層本編の展開に期待が持てるというものだ。

(周りのヨイショで「みんなの笑顔を守るヒーロー」という自覚と自惚れが育ったところで、ルルイエの開花をきっかけに“笑顔を奪う者”として覚醒してしまい絶望するケンゴくん、見たい……見たくない?)

Trigger

Trigger

  • 佐久間貴生
  • アニメ
  • ¥255

また、個人的に外せない要素がトリガーの基本武装ことサークルアームズ。シリーズお馴染みとなったインナースペースで持つタイプの基本武装だが、「トリガーに合わせてタイプチェンジ」することで各タイプの差別化に一役買うだけでなく、スパークレンスが「GUTSスパークレンス」という人工物であるために損なわれてしまう「超古代の戦士」感を補うというファインプレーぶりに思わず感動してしまったり。

デザインも、玩具としての取り回しの良さと「玩具らしくない」ディテール、キャッチ―なカッコよさと3拍子揃った素晴らしいものになっており、個人的にはこれまでのウルトラマンの武器の中でも群を抜いて魅力的に思える。まさにニュージェネレーションシリーズが積み上げてきたものの集大成……!

 

マルチタイプのマルチソードはこれまでのソード系武装(エクスラッガーやオーブカリバーなど)と異なる「無骨な大剣」として独特のアイデンティティを発揮しているし、パワータイプのパワークローはディテールの奇抜さが目を引き、ファイトスタイルが地味になりがちなパワーファイターに華を添えている。

殊更に白眉と言えるのが(活躍は3話までお預けの状態だが)スカイタイプのスカイアロー。清廉なイメージの青ウルトラマンに弓が似合うことはネクサス(ジュネッスブルー)やフーマが証明しているし、何より”機動性特化”という(演出的に)扱いの難しい能力からか活躍に恵まれなかった本家ティガ スカイタイプのリブートとして、遠距離攻撃を得意とする戦士というアイデンティティを加えることはこの上ない最高の+αだろう。スカイアロー自体のスマートで癖がないデザインがスカイタイプに馴染んでいるのも見逃せないポイントだ。

 

しかし、そんな素晴らしい武器がある中でもきちんと光線技を大事にしてくれるのが我らが坂本監督!
1話ではオーブグランドカリバーのように地面にマルチソードを突き立ててからゼペリオン光線に繋げてくれたし、2話でもデラシウム光流を「膠着状態を打開する起点」として印象的に使ってくれていた(いつかトドメに使ってほしい……)。

坂本監督は『X』において、エクシードエクスラッシュ→ザナディウム光線のコンボを考案したり、『ジード』においてレッキングバーストをここぞという時の切り札として描いてくれた方なので、特にゼペリオン光線の扱いについてはこれからも楽しみにしていきたいところ。

 

 

『トリガー』の好きな点と不安な点、2話にしてよくもまあこんなに意見が出るものだと我ながら驚きではあるが、それだけ期待値が高いということだろうし、その点においては多くのウルトラファンが同じ意見だろうと思う。

けれど、どんな作品でも2話時点で全てを判別することなんてできないもの。特にウルトラマンシリーズはそれが顕著な傾向にある。

 

昭和シリーズや『マックス』のようなオムニバス色の強い作品は当然として、傑作と名高い『ネクサス』『オーブ』や『ジード』は中々にスロースターターだった。

対して序盤の勢いが良かった作品と言えば名前が挙がりやすいのは賛否両論ある『R/B』や『タイガ』だったりするし、序盤から作風・クオリティが安定していた『メビウス』や『X』がむしろイレギュラーだろう。それこそ『ティガ』だって完全無欠の作品ではなく、改めて見ると比較的スロースターターな作品だった(背景事情が違いすぎて単純な比較はできないが)。

脚本のバランスがかなり危ぶまれること、前作『Z』が規格外の作品だったこと、そして背負うものがよりによって『ティガ』なことで厳しい目を向けられている(し自分を同じ目を向けてしまっている)『トリガー』。しかし本作が『NEW GENERATION TIGA』という殻の中に何を宿しているのかはまだまだ分からない。製作陣も、生半可な覚悟で作っているはずはないのだから。

 

TDG世代のかつての子ども、としてではなく、あくまで一介のオタクとしてこれらのこと、そして前述した「3つの理由」を忘れないよう肝に銘じつつ、いつか来る大きな転機まで『ウルトラマントリガー』を信じて見守っていきたい。そしてとりあえずは、25年ぶりの復活となるガゾートの勇姿とスカイタイプの初陣が描かれる明日の第3話を楽しみに待ちたい。

(ガゾートの扱いが悪かったとしても)スマイルスマイル!!!!