皆さん、年の瀬をいかがお過ごしでしょうか。「試練とシルドロンって似てるようで似てないな……」という気付きを大晦日に得た男、虎賀れんとです。
毎年の大晦日といえば、自分にとっては「1年に1回、自分自身の記事を書く」という貴重な機会。今年も例によって1年を振り返り、記事にしてまとめてみたい――のだけれど、今年はこれまでの2年でかかっていたブーストが切れた「試練」の年。
なので、今回の記事は前2作のような「今年は素晴らしい年だった!」とは毛色の違うもの。大変だった1年を振り返りつつ、来年に良い繋ぎができるよう、明日の自分に「辛い時はこうすると良いよ」という今の気付きを届ける為の備忘録になります。
自分のために、あるいは、自分のように「楽しいこともあったけど、大変なこともあった」という1年を過ごした誰かのために、恥を忍んで、自分が2023年を通して見つけた3つの「辛い時のメンタルケア方法」を書き残してみたい。
虎賀れんと㊙️情報
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2023年12月31日
2023年の写真で「自分一人が映っている」ものが多分コレしかない pic.twitter.com/pxnfjVjwdW
《目次》
前提 - 「試練」とは何ぞや
本題に入る前に、そもそも表題の「試練」とは何ぞや、という話なのだけれど、読んで字の如く「今年は何かとハードな年だった」ということです、
最初に年末記事を書いたのは2021年。この年最大のトピックは春の転職で、その直前は本当に過去最悪のドン底メンタルだったのだけれど、この転職が成功してからというもの、あれよあれよと追い風が吹いてきたような感覚がありました。
転職先が自分に合ったものだったり、ブログを趣味として確立することができたり、Twitterスペースの実装で交遊関係が大きく広がったり。それに加えて「身の回りでガンダム00が流行る」という最高の異常事態が発生したこともあり、年初のドン底ぶりを補って余りある楽しい1年になった……というのが、自分にとっての2021年。
そして、続く2022年は2021年の追い風を受けて更に一層加速した年に。
予てからの趣味であるTRPGジャンルで合同誌 (シナリオ本) を製作、ゲームマーケットで出版したり、Twitter上で繋がった人とリアルで交流を持たせて貰ったり、ブログで自分なりの「目標」を持ち、それを無事に達成できたり……。これら一つ一つのおかげで、長年積み上がってきた自分への不信が少なからず払拭され、同時に「自分にはこんなにもたくさんのありがたい縁があるんだな」と感謝に浸る年にもなりました。
さて、そんな自分史上でも希に見る凄まじい2年間を経て迎えた2023年。その内容はというと、
・はてなブログの仕様変更により、個人ブログそのものが読まれ辛くなった
・人間関係のトラブルが増えた
・(某制度実施の影響もあり) 仕事が過酷を極めた
・大好きな俳優が亡くなられるなど、ショックな出来事が多かった
・生活環境の激変により、その前後が非常に忙しくなった
……と、まるでこれまでの追い風が途絶えた=電池が切れ、ブーストがなくなったかのような試練の1年でした。
しかし、かといって「辛いだけ」ではなく、昨年以上に楽しいことも多かったし、自分なりに現状の対策=落ち込んだ時に、自分を立て直す方法を探ってもきました。という訳で、早速そんな「2023年に見付けた、自分なりのメンタルケア方法」を記していきたいと思います。
①ちゃんと寝て、ちゃんと休むこと
前述の通り様々なトラブルに見舞われ、何かとメンタル不調が多かった2023年でしたが、一つ気付いたのは「よく寝れたかどうか」で、自分のメンタルが明らかに違うこと。具体的には、「よく寝れた日」は頭に「やるべきこと、やりたいこと」が浮かぶのに、そうでない日は「嫌なことや、忘れたいこと」ばかりが頭に浮かぶんですね。
ただ、難しいのは「じゃあ、休みの日にたっぷり寝ればいいのか」というとそうではない、ということ。かかりつけ医の話も参考にしつつ自分なりの見解をまとめると、ざっくり下記のようになります。
・できれば、毎日7~9時間ぐらいの睡眠時間を確保すること(人それぞれに “自分に合った” 睡眠時間があるので、この辺りを目安にそれを探す)
・できるだけ同じ時間に就寝・起床すること (毎日の睡眠タイミングを一定にすることで、体内時計が安定し、睡眠の質が上がる)
・上記2点から「寝溜め」は効果がない (良質な睡眠でないので疲労が取りきれず、体内時計もガタガタになってしまう)
・睡眠薬やアミノ酸、善玉菌などは「飲み過ぎてはいけない」(飲み過ぎると寝覚めが悪くなったり、日中に眠気が残ったりする)
これらを意識していると、だんだん「よく寝れたかどうか」が掴めてくるんですが、やはり「よく寝れた」日がないと、(年齢もあってか) 身体の疲労が抜けきらないし、上記のような「ネガティブな考えが浮かぶ」モードになってしまうんです。そして、そういう時に動くと大抵ロクなことがない。
俳優・声優・アイドル・クリエイター、どんな人に対しても「 (悪い意味での) 裏の顔」があってほしくなくて、それが怖くて実在の人間を推せないので、逆に「表でそういった顔を演じている」ことありきでコンテンツを楽しんでいる方を見ると凄く大人だなと思うし、その方が精神衛生的にも良いよね…。
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2023年12月25日
たとえば、これは23~25日のクリスマスに遊び呆けた直後、とあることが気にかかってしょうがなくなってしまった時の投稿。あまりに落ち着かなくて、友人のスペースでこのことを訊いてしまった結果、空気は壊すわ話はまとまらないわ語弊は生むわと凄まじい迷惑をかけてしまい……。
今もこのことには若干の突っかかりがあるものの、あくまで「若干」程度。ましてや「その事で頭が一杯になる」ということはなくなっていて、今思うとこの時の自分は「3日連続で遊んだ反動」で心身共に疲れきっていた=ネガティブモードに入っていたのだろうな、と思います。
(その節は本当に申し訳ありませんでした……!)
……ともあれ、今後はこういう事態にならないよう、少しでも自分のメンタルに異常を感じたら、動く前に「ちゃんと寝て、ちゃんと疲れを取る」こと。これを、2024年の目標の一つに据えたいと思います。
②コンテンツに浸ること
前述のように大変なことが多かった2023年だけれど、一方では、たくさんの素晴らしいコンテンツに出会うことができた1年でもありました。
#2023年映画ベスト10
— 虎賀れんと (@Le_Soya) 2023年12月30日
1:プリキュアオールスターズF
2:BLUE GIANT
3:映画キングオージャー
4:グリッドマン ユニバース
5:ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
6:シン・仮面ライダー
7:ファフナーBTL
8:デジアド02ビギニング
9:ほんとにあった!呪いのビデオ100
10:戦慄怪奇ワールドコワすぎ!
他にも『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ』『ウルトラマンブレーザー』『ウルトラマンレグロス』『王様戦隊キングオージャー』『Yes!プリキュア5』シリーズ、『ふたりはプリキュア Splash☆Star』、『進撃の巨人』『星合の空』『金の国 水の国』『トップをねらえ!』『モスラ (平成モスラ3部作) 』『虐殺器官』『RRR』『THE FIRST SLAM DUNK』、再履修では『のんのんびより』や『空の境界』……など、そのようなコンテンツに浸っている時は、考えさせられることこそあれネガティブな思考に陥ることはなく、むしろ創作意欲をはじめとした「エネルギー」をたくさん貰うことができました。
そんな作品の中でも、自分にとってとりわけ特別な存在となったのが『アイカツスターズ!』。
自分にとっての2023年といえば、何といっても『アイカツスターズ!』と向き合った年。
2022年末に最初の感想記事をアップしてからというもの、全100話と向き合いながら記事を書き続け、現在執筆中の記事はなんと14本目……と、自分は本当に年がら年中この作品と向き合っていたし、大袈裟でなく「『アイカツスターズ!』のことを考えない日はない」1年だったと思う。
当然、こんなにも熱量を持って、しかも「それを形にしながら」作品に向き合ったことは初めてのこと。そんなこの作品の「特別さ」については感想記事の方で触れるとして、本作をこの「メンタルケア」の流れでピックアップしたのは、見ていると「自分も頑張ろう」と思えてくる作品だから。
というのも、夢を追う少女たちを通し「誰にでも可能性がある」「失敗しても / 負けたとしても、その先で掴めるものが必ずある」と、勝ち負けを越えた所にある希望を描きつつ、その前提として「本気で挑戦する」大切さをシビアに問いかけるのが『アイカツスターズ!』という作品。そんな本作を見てきたこの一年、自分は何度も「ネガティブなことを考えているこの時間で、もっとやれることがある」「悩むなら、その挑戦の中で悩もう」と喝を入れて貰ったし、この先もきっと、挫けそうになった時や道に迷うことがあった時、 この作品の力を借りることになるのだろうと――これまでとは違う意味で「人生」と言える作品になっていくのかもしれない、と思っています。
(勿論、本作はアニメ作品としてのクオリティそのものも非常に高く、テーマだけでなくストーリーや演出、楽曲等の素晴らしさなど深々と刺さったポイントは数知れず。作品として純粋に楽しみつつ背中を押して貰える本作は、エンターテイメント作品として極めて理想的なものなのでは……?)
まずは①で挙げたように「ちゃんと寝て、ちゃんと休む」ことが第一だけど、その上で悩んだり迷ったり苦しむことがあれば、そんな時はこの『アイカツスターズ!』のような素敵なコンテンツにエネルギーを貰い、自分の背中を叩くこと。折角オタクなのだから (?) 、それを存分に活かさなきゃ勿体ないし「大好きな作品に恥じない生き方を」というのは、これからも自分の指針として持ち続けておきたいところ……!
③落ち着いて、周りを見渡してみること
これまで挙げてきたような方法を試しても――きちんと寝ることで身体を健康にしても、好きなコンテンツに触れてエネルギーを貰っても、それでも不安や後悔を全て頭から消せるか、というとそうとは限りません。
例えば「取り返しの付かない大きな失敗をしてしまった」時の後悔などは、そうした外的な手段ではどうしても消しきれないもの。そんな時に試すべきは「落ち着いて、周りを見渡してみる」ことだと思います。
人間、どうしても「良いものと悪いもの」では後者の方が目に付いてしまうもの。特に手痛い失敗をした際などは、毎日の中で得た「良いもの」を見落としがち。
自分も、そのような失敗をすると「もうダメだ」と項垂れて世界から突き落とされたような気持ちになってしまうけれど、今のような比較的落ち着いた状況で現状を振り返ってみると「自分に差し伸べられている手は」自分が思っているよりもずっと多い」のだと気付きます。
日頃仲良くしてくださる方々との交流、創作物へのコメント、遊びの誘い、頂いた評価やプレゼント、他にも、自分の場合は「この作品を見てほしい」「ここに行ってほしい」という依頼など……。ありがたいことに、人からの信頼は自分が思うよりもずっと身近に溢れていて、そういったものを忘れ、失敗と後悔で自分を卑下し続けるのは、そういった「自分を信用してくれる方々」に対して不誠実だと思うのです。
覆水盆に返らずと言うように、一度「やってしまった」ものはどうにもならないもの。その反省は必須だし、償えるならば全力で償わなければならないのだけれど、もしそれが「償いきれない」「どうにもならない」ものであるなら、そこでずっと立ち止まっていても何も変わらないし、最悪事態を悪化させてしまうかもしれない。
だからこそ、そういった失敗・後悔には自分の中で「区切り」をつけつつ、自分を信用してくれる方々をこれ以上裏切ることがないよう / 同じ轍を踏まないように、次への糧にして前に進む……と、時にはそんな決断も必要なんじゃないかと思います。
補足 - メンタル不調時にやってしまいがちなNG行動
①ちゃんと寝て、ちゃんと休むこと
②コンテンツに浸ること
③落ち着いて、周りを見渡してみること
自分なりのメンタルケア方法としてこれらの3つを挙げてみたけれど、そんなメンタル不調時にやってしまいがちなNG行動のうち、特に注意しなければならないものが「特定の誰かに対する (直接的にしろ、間接的にしろ) 攻撃的な言葉を発して / 書いてしまう」こと。
誰かに「誰かに腹が立ってしょうがない時」というのは当然あって、自分もついTwitter (X) に愚痴を書いてしまうことがあります。しかし、その結果どうなるか……というと、確かに自分の気持ちは多少スッキリするかもしれないけれど、無関係なフォロワーが「もしかしたら自分のことかな」と傷付いてしまうかもしれないし、そうでなくても「誰かに攻撃的な言葉を書いた」という事実が自分の中でしこりになって、罪悪感が生まれて、具体的なトラブルにならなくても「あんなこと書かなきゃ」と後悔することになったりします。
「自分の方が悪いかも」と思った時には手遅れ、というのもザラだし、いくら相手が悪かったとしても、同じ土俵に上がってしまったら自分も同罪。これらを忘れてしまうと、いくら前述のケアを頑張っても無意味、という事態に発展しかねないし、そもそも、どんな理由があっても、人のことを悪く言うことにプラスなんてないんですよね。
その時間やエネルギーを他のもの (コンテンツの摂取や創作等) に充てる方がずっと有意義だし、そもそもその苛立ちも「ちゃんと寝れていない」ことが原因かもしれない……と、これらのことは前述の3つのケアと併せて、とりわけ強く意識しておきたいところです。
自分は昔から精神的に脆弱で、それをどうにかできないかと長らく悩んできました。結果、昨年「その改善が難しい」ことが判明し、ならどうするか、と自分なりに1年格闘した結果がこの3+1つ。
ただ、この答えが出せたことと、それを実践できているかどうかはまた別の話。誰より自分自身がこれを胸に刻んで、実践して、人に迷惑をかけない・自分自身後悔のない1年にすること。少し苦い〆にはなってしまうけれど、このことを2024年の抱負として、今年は筆を置かせて頂きます。
改めまして、今年もありがとうございました。生活環境の変化もあり、来年以降は今年ほどブログの更新ができないかもしれませんが、創作活動そのものには変わらず……もとい、新しい試みも含めて一層精進していければと思いますので、来年も引き続き『れんとのオタ活アーカイブ』をよろしくお願いします!