れんとのオタ活アーカイブ

ウルトラシリーズとアニメが中心の長文感想ブログ。アイカツスターズ!実質全話感想も執筆中!

アニメ

〈感想〉超絶感動傑作煌めきアニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』が面白すぎた。

数年前、プリティーシリーズのプの字も知らなかった自分は、正直『KING OF PRISM』を十分に楽しむことができなかった。 プリズムジャンプとは何なのか。なんで尻からハチミツが出るのか。なんで自分で召喚した列車で旅立つのか。なんで赤い糸で縛られて絶頂…

ブログを続けてきた自分と、小説が書けない自分と、『数分間のエールを』

『数分間のエールを』を観て、泣いて、感動して、それらとは別の何か複雑な気持ちに突き動かされて、今こうしてスマホの画面を叩いている。 先に言っておくと、『数分間のエールを』超傑作でした。独特な質感のCGアニメには困惑もあったけれど、「前半の演出…

『ルックバック』が刺さらなかった理由を自分に問い詰めてみた。

※以下、劇場アニメ『ルックバック』のネタバレが含まれます、ご注意ください※ ぼく (理性) 「『ルックバック』前情報なしで観れて良かった。“描き続ける” っていうキャッチフレーズが胸に染みるよ、京本が藤野を追いかけているようで、その実ずっと後ろを見…

感想『Ultraman: Rising』+『ULTRAMAN (SEASON 1~FINAL) 』- Netflixが送り出す、新時代のウルトラサーガに願いを込めて〈ネタバレあり〉

サブスクを極力増やしたくない自分だけれど、今回ばかりは抗えなかった。入ったのは天下のNetflix、お目当ては2024年6月14日に全世界同時配信されたウルトラシリーズ最新映画『Ultraman: Rising』だ。 とはいえ、前情報の段階では『Ultraman: Rising』にそこ…

感想『進撃の巨人 The Final Season』- エレン・イェーガーが未来に遺したもの、私たちに刻み付けたもの

※以下、漫画・アニメ『進撃の巨人』のネタバレが大量に含まれます、ご注意ください※ 2023年11月に始まり、その約半年後=2024年4月7日に終わりを迎えた『進撃の巨人 』視聴マラソン。半年間に凝縮された壮絶な旅のゴールで自分が真っ先に抱いたのは「喪失感」…

総括感想『プリティーリズム・レインボーライブ』- 雨上がりの空を七色に照らす、プリズムショーの進化とりんねからの “贈り物”

時に2023年12月30日。『アイカツスターズ!』の余韻に浸りつつ、『進撃の巨人』初見マラソンをひた走る筆者のもとに、あるメッセージが届いた。 「プリティーリズムレインボーライブ10周年展が3/1からあるのですが、それまでになんとかなりませんか?」 『プ…

こんな安心、感じたくなかった。-『進撃の巨人』第67話によせて

SNSでは憚られるので、ここで『進撃の巨人』第67話についてのやりきれない思いを思い切り書かせてほしい。 ※以下、アニメ『進撃の巨人』第67話についてのネタバレが含まれます、ご注意ください※ 第67話 凶弾 梶裕貴 Amazon サシャが死んだ。 ガビを止めよう…

感想『進撃の巨人 Season 1~3』- 心臓を捧げよ! 予想を裏切り、期待を越える “選択” と “代償” のヒストリア

言わずと知れた大人気作品『進撃の巨人』に触れないオタク人生を過ごしてきた。理由は簡単、巨人たちのビジュアルやクセの強い画風を見て、なんとなく「自分には合わないだろう」と思っていたからだ。 今振り返ると、そんな自分の先入観と偏見に「馬鹿だなぁ…

最強の力で “反戦” を描く異色のガンダム -『機動新世紀ガンダムX』のすすめ

世界的な情勢の悪化もあって「戦争を題材にした作品」の扱いに一層の配慮が求められるようになった昨今、それでも世界には戦争を描いたフィクションが生まれ続け、エンターテインメントと共に「戦争の悲惨さ」や「相互理解」というテーマを訴え続けてきた。…

感想『劇場版 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』- 20年越しの “回答” と怒涛のファンサービスで紡がれる、納得の「SEED」完結編〈ネタバレあり〉

今からちょうど20年前。小学生中学年の自分にとって初めての “リアルタイム” ガンダム作品、それが『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』だった。 【メーカー特典あり】機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション HDリマスター Blu-ray(2商品連動購…

感想『アイカツスターズ! 99話』 白鳥ひめという偶像、桜庭ローラというライバル。“ふたりの忘れ物” が導く、それぞれの原点と未来図

それは、3ヶ月前のことだった。 ……ところで、これで決勝トーナメントの面々はほぼ確定になったと見ていいのか……? 四ツ星から2人ならゆめと真昼、となるとヴィーナスアーク側はエルザとレイ……? 突然ひめ先輩が銀河のドレスとか持ち出して参戦して全部木っ端…

感想『アイカツスターズ! 98話』 心に従い次代を拓く「ゆずっとリリィ☆」の輝きと「フレンズ」の萌芽

『アイカツスターズ!』が放送されたのは2016年4月~2018年3月。自分が同作を視聴したのは2022年11月~2023年10月。これだけの時間差があるのに、なぜか市場にはアイカツスターズ!縁の新製品が溢れており、その一つがこちらの「アイカツスターズ!キャラナ…

感想『アイカツスターズ! 97話』 さらばヴィーナスアーク! 物語を経て完成する、エルザたちの絆と「Bon Bon Voyage!」

『アイカツスターズ!』96話を見てBlu-ray BOXを購入したことは前回の記事に書いた通りだけれど、よもや再生開始コンマ数秒で泣きそうになってしまうなどとは、この異常長文執筆末期成人オタク男性の目を持ってしても読めなかった。 いい感じのBlu-rayケース…

感想『デジモンアドベンチャー 02 THE BEGINNING』- 絆の在り方を “20年前の子どもたち” に問いかける、残酷で誠実な『02』正統続編

「映画観賞後の感想」と一口に言っても様々なタイプがあるけれど、希に「面白かった~!」や「合わなかったなぁ」のような、単純なプラスマイナスで測れない作品に出会うことがある。自分にとって『デジモンアドベンチャー 02 THE BEGINNING』とはそういう作…

感想『BLUE GIANT』ー “音” で語り “ジャズへの先入観” を焼き尽くす、永遠で儚い炎の青春譚

ネットへの感想文を投げてきた3年間で、素人なりに学んできたことがある。その中でも特に強く意識しているのが「作品を見て感じたことは、1日寝てしまうとその多くを取り零す」ということで、それが「言語化できないもの」であればあるほど取り零しは多くな…

感想『アイカツスターズ! 95・96話』あるいは「虹野ゆめ」総括 ー 手と手を繋いで立ち上がり、廻る光で世界を照らす “虹色の一番星”

ある作品が、自分にとって「特別」になったと感じる瞬間がある。 その基準は色々とあるけれど、もし「高価なグッズを買う際に躊躇うかどうか」というラインで考えるとするなら、『アイカツスターズ!』が自分にとって「特別」な作品になった最大の決め手は、…

感想『映画 プリキュアオールスターズF』- “奇跡” に頼らず “思い出” に甘えない、プリキュア映画と「観客参加型作品」の最高到達点

人生初の『プリキュア』スクリーン体験を『映画 プリキュアオールスターズF』でキメた十数分後、帰り道の電車で感動に涙を流しながら、それはそれとして猛烈に唇を噛んでスマホを叩き始めた。 「プリキュア全作を見た上でオールスターズF初見をキメる」がで…

感想『アイカツスターズ! 91・94話』 2年目の “不遇” と “香澄夜空” という枷。仲間たちとアリアが拓く、香澄真昼の新たな物語

「不遇なもの」を見ると、昔からオーバーなくらい胸が痛んでしまう癖がある。 何かしらの作品 / キャラクターの扱いが明らかに悪い様を目にすると、それらに携わった方々やファンのことを考えて勝手にしんどい気持ちになってしまうし、ましてそれが自分の好…

感想『アイカツスターズ! 90~93話』 決勝開幕! 受け継がれた「episode Solo」と、願いを背負った「光の剣」

今となっては懐かしいとさえ思うけれど、ヴィーナスアークの面々を初めて見た時、その印象は決して良いものではなかった。 どうしてもネガティブな面が目立ってしまったエルザときらら、「エルザの騎士」という設定とビジュアルが直球ストレートすぎて「どう…

感想『アイカツスターズ! 87~89話』 5人の輝きと “二階堂ゆずの真実” に魂が震える、笑いと涙の「スターズ!」流年末年始

日本のオタク、虎賀れんとは言いました。「女児アニメに心を折られたならば、その救済もまた女児アニメでしか得られない」と。 そう、『アイカツスターズ!』に心を折られたならば、その救いもまた『アイカツスターズ!』にしか有り得ない。 kogalent.hatena…

感想『アイカツスターズ! 86話』あるいは「桜庭ローラ」総括 ー 負けた数だけ立ち上がり、涙の数だけ強くなる、絶えることのない群青の篝火

『アイカツスターズ!』第86話『涙の数だけ』を観た。観てしまった。 その衝撃を一言で語るのは難しいけれど、敢えて言うなら「アイカツスターズ! って、こういう作品だったよね………………」に尽きるかもしれない。というのも、このエピソード程の「残酷なシチ…

感想『アイカツスターズ! 74・84話』 ドレスと涙で絆を結ぶ、背中合わせのふわもこ☆ダブルミューズ

「勘が冴える」という言葉に、いまいちピンと来たことがない。 試験において、不安だった教科が破格の点数を叩き出していた……とか、普段は手を出さない玩具をたまたま買ったらあっという間に入手困難のプレミア品と化してしまった……とか、そういう出来事は勘…

感想『アイカツスターズ! 78~85話』 “パーフェクト” とは何か。回り出す歯車と、闇を切り払う「騎咲レイの誓い」

最近、『アイカツスターズ!』の視聴スピードが遅い。 どれぐらい遅いかというと、第84話『夢は一緒に』を見てから、次の第85話『輝きを渡そう』を見るまで約2週間が空いたくらいには遅い。リアタイ視聴以下じゃん!!!! 『アイカツスターズ!』視聴再開(2…

感想『トップをねらえ2!』- イレギュラーだらけの世界に受け継がれたのは、バスターマシンを宿す気高き心

~これまでのあらすじ~ 劇場で第5話と最終回を拝んできました。最ッッッ高……!!!!!!!!!!!!!!!(5話で信じられんくらい泣いた)(あのシーンをほぼなんも知らず初見で観れたの、勝ちが過ぎませんこと!?!?!?!?!?!?!?!)— 虎賀れんと (@…

感想『トップをねらえ!』- 35年の時を超えて尚輝く、ガンバスターという伝説と “挿入歌” の最高到達点

むかーしむかし、でもない今から15年ほど前、中学生でありながら「BOOK・OFFでフィギュア誌を買う」ことを密かな楽しみにしているオタクがおったそうな。ぼくです。 「フィギュア誌」というのは、今も刊行され続けている『フィギュア王』や『宇宙船』などのこ…

総括感想『星合の空』- 悩める子どもたちとソフトテニスが問いかける、果てのない “生き辛さ” と罪の在処

世の中には「物語の途中で終わってしまう作品」がある。 「続編を作る予定があったが、興行不振で続編がお蔵入りになってしまった漫画原作の実写映画」や「視聴率・売上不振で打ち切りが決まり、広げた風呂敷を畳み切れなかったアニメ」などが代表的なものと…

致命的な勘違いをしていた男 VS『THE FIRST SLAM DUNK』

ぼく「小学生時代はミニバスケットボール部に所属してて、『SLAM DUNK』は当時チームメイトで回し読みして全巻読破済。最終的な背番号は7番で、『SLAM DUNK』の好きな台詞は “ドリブルこそがチビの生きる道なんだよ!” 。ポジションはガードかフォワードだっ…

感想『アイカツスターズ!』番外編 - 物語と高め合う “歌” の魅力と 「MUSIC of DREAM!!!」という規格外の衝撃

『アイカツスターズ!』に、ちょっと信じられないくらいハマっている。 そのことは、弊ブログないしTwitterをご存知の方にとってはもう言わずもがなだと思うけれど、このハマりようには他でもない自分自身が一番驚いているところ。というのも、この作品の「…

感想『アイカツスターズ! 64~77話』 星のツバサと運命のドレスが導く、虹の向こうの「二人の一番星」

「リフレイン病」という病がある。「このシーンは〇〇のリフレインだ!!!!!!」というアレだ。 往々にして「製作陣は別にそこまで考えてない」「オタクの深読み」に終わることが多いこの病だけれど、稀に「本当の ”リフレイン” 演出」が現れては、オタク…

感想『アイカツスターズ! 51~63話』 2年目の幕開けを鮮やかに彩る、ローラへの祝福と始まりのSTARDOM

「続編もの」が好きだ。 「続編もの」と一口に言っても様々なパターンがあるけれど、自分が特に好きなのは『機動戦士ガンダム00』の2ndシーズンや『魔法少女リリカルなのはA's』のような「メインキャラクターたちは続投で、世界観がある程度一新される」とい…