初夏はウルサマ!(時候の挨拶)
早速ですが皆さん、今から約1年前=『ウルトラマンブレーザー』が大きな盛り上がりを見せ、『ウルトラヒーローズEXPO サマーフェスティバル2023』においてウルトラマンガイアSSVが大きな話題を呼んでいた2023年8月に、とあるタグがX (旧Twitter) の片隅で使われていたことをご存知でしょうか。
そういえば「ウルトラマンの好きな曲を10曲晒せ」のハッシュタグで「僕らのスペクトラ」をあげてくださってる方がたくさんいて、めちゃのくちゃに喜んでいます!ウヒョーイ!!
— シト[ReReGRAPHICS]💥🏹 (@Somnium410) 2023年8月2日
その名もズバリ「ウルトラマンの好きな曲を10曲晒せ」!
ウルトラシリーズの楽曲が大好きな身としては乗っからずにはいられないこちらのタグ。見かけるや否や早速自分も、と好きな曲を10ヶ………………
………………選べなさすぎて、1年が経ちました。
もう流行りも何もあったものじゃないけれど、語りたいものは語らなければ気が済まないのがオタクという生き物。今回の記事では、昭和~令和のウルトラシリーズから、作品被りがないように10ヶの「推し歌」をピックアップ! 1年間、溜めに溜めに溜めた思いと共に語っていきたいと思います。行こうぜぇ~~!!!!!
(掲載順は作品の放送年度順です)
《目次》
- 「ウルトラセブン」より
- 「ウルトラマン物語」より
- 「ウルトラマンガイア」より
- 「劇場版 ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE」より
- 「ウルトラマンネクサス」より
- 「ウルトラマンサーガ」より
- 「ウルトラマンギンガ」より
- 「ウルトラマンジード」より
- 「ウルトラマンフェスティバル2018」より
- 「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」より
- 泣く泣く削った「推し歌」たち
「ウルトラセブン」より
『ULTRA SEVEN』
作詞:東京 一
作曲:冬木透
歌:ジ・エコーズ
『ULTRA SEVEN』は、その名の通り『ウルトラセブン』の挿入歌。一から十まで英語というシリーズでも珍しい歌で、主に「ウルトラ警備隊がポインターで調査に向かう」場面で採用、『セブン』という作品やウルトラ警備隊が持つソリッド感を大いに高めていた一曲だ。
そんな『セブン』本編での使われ方は勿論として、この曲については個人的な思い入れが二つある。一つは、ウルトラセブンがメイン格として活躍したプレイステーション専用ゲームソフト『スーパーヒーロー作戦』でBGMとして採用されていたこと。そしてもう一つは、2002年にリリースされたオリジナルビデオ作品『ウルトラセブン 誕生35周年 “EVOLUTION” 5部作』のエンディング主題歌として本曲のアレンジ版が使われていたこと。
(厳密には『1999 最終章6部作』版の流用)
『 “EVOLUTION” 5部作』を初めて見たのは、確か自分が小学6年生の時のこと。小学生の頭で理解するには難しい内容だったけれど、シラガネ隊長VSゴドラ星人に代表されるハードボイルドな魅力、『ダーク・サイド』やレギュラーキャラクターの退場といった悲痛な展開、そしてそれらを映画のエンドロールのように締め括る、アレンジ版『ULTRA SEVEN』が放つカッコ良さったらもうたまらないのなんのって……!
話が理解できなくても(正直、未だに本作の物語を理解しきれている自信がない……)、本作のこういった「大人びた魅力」には当時から夢中になってしまっていて、中でもアレンジ版『ULTRA SEVEN』はDVDのエンディングを何度も何度も繰り返し聞いて両親から訝しがられたほど。ある意味、今の自分の「音楽オタク」としての礎を築いてくれた一曲と言えるかもしれない。
「ウルトラマン物語」より
『ウルトラマン物語 〜星の伝説〜 』
作詞:谷のぼる
作・編曲:菊池俊輔
歌:水木一郎、こおろぎ'73
続いては、いつの間にかメジャー寄りの作品になりつつある映画『ウルトラマン物語』のエンディング主題歌『ウルトラマン物語 〜星の伝説〜 』。唄うのは我らがアニキこと故・水木一郎氏で、自分は数ある氏の歌でもこの歌が一番のお気に入り。なぜって、そりゃあもう「何もかもがカッコいい」からに尽きますとも……!
人間が一切登場しない仮面劇であり、『ウルトラギャラクシーファイト』の源流とも言える映画『ウルトラマン物語』。その特徴の一つが『スター・ウォーズ』のような壮大さと、少年漫画のような泥臭さを併せ持つ熱いドラマで、この『星の伝説』はそれらを見事に歌として昇華してみせた逸品。そのことは下記のフレーズを見れば一目瞭然だろう。
東の空に 輝く星よ
永遠の伝説 つたえ星
君は見たのか 英雄たちを
想い出はここ ウルトラの星
雄大さと暖かさの共存という「M78ウルトラマンの魅力」をぎゅっと凝縮し、高らかに歌い上げるこの歌詞の見事さたるや……! この歌詞をあの水木一郎氏が、あんなにもヒロイックなメロディで歌い上げるとなれば、それはもう『ウルトラマン物語』と当然のようにベストマッチ。同作に「この歌込みで」惚れ込んだことがきっかけで昭和ウルトラマンにハマったファンも少なくないだろうし、その一人である自分にとっては、まさに恩師も同然の一曲だ。
現在、この『ウルトラマン物語』は、グランドキング属の増加や『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズにおけるスーパーウルトラマンタロウの復活などを経て知名度が飛躍的に上昇中。その副産物として、近年のステージではこの『ウルトラマン物語 〜星の伝説〜 』をアレンジしたBGMで戦うウルトラ6兄弟を見れる機会も増えている。そのような演出をきっかけに『ウルトラマン物語』そして『ウルトラマン物語 〜星の伝説〜 』に触れてくれるファンが増えることを願いたい……!
(ちなみに、タロウの特訓シーンで印象的に使われた『星の伝説』のインストアレンジは『ウルトラマン物語 ~星の伝説~ (2コーラス・インストゥルメンタル) 』という名前で、『ウルトラマンタロウ 45th Anniversary Music Collection』に収録されている。ファン必携の名盤なのでこちらも是非!)
「ウルトラマンガイア」より
『Lovin' You Lovin' Me』
作詞:渡辺なつみ
作曲・編曲:P.KAWAI
歌:B.B.WAVES
三曲目は、2023年に25周年を迎えて大きく盛り上がった『ウルトラマンガイア』から、前期エンディング主題歌『Lovin' You Lovin' Me』!
この歌のトピックとして第一に挙げられるのは、ウルトラシリーズTV作品では初となる「女性ボーカルの主題歌」であること。当時は、『ウルトラマンダイナ』や『星獣戦隊ギンガマン』のような熱くパワフルな男声曲がヒーローソングのスタンダードだったこともあり、この歌は明るく印象的な『ガイア』楽曲の中でも一際印象的。エッジの利いたメロディや疾走感溢れるサビのカッコ良さと併せて、当時幼稚園生だった自分にも鮮烈に焼き付いた思い出の一曲だ。
一方、この『Lovin' You Lovin' Me』と言えば、そのアレンジ劇伴である『帰還』の存在も欠かせないだろう。
「Lovin' You Lovin' Meのアレンジなんて使われてたっけ?」と思われる方も多いかもしれない。それもそのはず、この劇伴は作中で数えるほどしか使われていないレア楽曲――なのだけれど、そのうち一回はなんと『ガイア』屈指の名編=第26話『決着の日』におけるスプリーム・ヴァージョンの初登場!
前半の最終決戦を『Lovin' You Lovin' Me』で飾るという粋さは勿論、厳かかつ悲壮な『帰還』を背にした戦いは「ウルトラマンアグル=藤宮の弔い合戦」という文脈も感じさせてくれるもの。このような丁寧で凝った演出が『帰還』、ひいては『Lovin' You Lovin' Me』の格を確かなものにしていると言っても過言ではないだろう。
(『Lovin' You Lovin' Me』は、その後もプレイステーション専用ゲームソフト『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』のガイア編前期EDとしてアレンジBGMが作られたり、近年では下記の『ウルトラマン クロニクルZ』第7話において「ミッションネーム ガイア」のBGMとして採用されたり、舞台作品『TDG THE LIVE ウルトラマンガイア編』におけるアグルSVの初登場シーンで流れたりと、美味しい活躍が目白押しだ。嬉しい!!)
「劇場版 ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE」より
『High Hope』
作詞・作曲:KATSUMI
編曲:大門一也
歌:Project DMM
挿入歌からテーマソングに至るまで非常に多くの楽曲が製作された『コスモス』。戦闘シーンの定番挿入歌である『Touch the Fire』や、劇中では未使用に終わったものの、その後『ウルトラマン列伝』や『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』で挿入歌デビューを果たした『ECLIPCE』など、大好きな楽曲はそれこそ山積みだ。しかし、その中でも特に思い入れが強い楽曲が『劇場版 ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』の主題歌である『High Hope』。
この歌は、コスモスサーガ最終作という同作の立ち位置を反映してか「別れ」を感じさせる柔らかくも切ない歌声・メロディが印象的。そのことは、当時小学生だった自分にも朧気ながら伝わっていたようで、延長や中断や劇場版やらで一向に終わる気配のなかった『コスモス』が「今度こそ本当に終わるんだ」ということを『High Hope』を聴きながら悟ってしまい、ひどく寂しい気持ちで映画館を出たのを今でも覚えている。
しかし、思い出の歌を大人になってから聴くと、往々にして当時は見えなかった新たな味わいに出会えるもので、それはこの『High Hope』も例外ではない。
というのも、確かにこの歌は前半こそ「別れの歌」という意味合いが強いけれど、後半は暖かさと頼もしさが満ちた曲調へ一転。「僕はこれから 一人で行ける」などの力強い歌詞もあって、別れよりもむしろその先にある「未来への希望」を感じさせる歌になっている。
辛い時、挫けそうな時に聴くと、その切なさに寄り添いつつも、それ以上の暖かさで包んでくれる『High Hope』。これからの人生でも、自分は折に触れてこの歌に支えられていくのだろうと思うし、自分にとっては『コスモス』という作品そのものと言っても過言ではない一曲だ。
「ウルトラマンネクサス」より
『飛び立てない私にあなたが翼をくれた』
作詞:三枝夕夏
作曲:大野愛果
編曲:小澤正澄
歌:三枝夕夏 IN db
自分はリアルタイムではなく、数年後の再履修で『ネクサス』にドハマりしたのだけれど、そのタイミングというのはよりによって中学生。ネクサスのダークでアダルトな作風が背伸びしたい年頃の自分に思いっ切りぶっ刺さってしまい、結果見事にこうなってしまった……のだけれど、その「刺さった」要素の一つが同作の楽曲群。『英雄』をはじめ名曲が揃う『ネクサス』楽曲の中でも、一際グッと来たのがこの第2クールエンディング主題歌=『飛び立てない私にあなたが翼をくれた』だった。
「抑え込んでいた衝動を徐々に解放していく」かのような楽曲構成。力強さと儚さが同居する三枝夕夏氏の歌声。一見恋愛ソングのようでどこか違和感を覚える歌詞。そして、ダークメフィスト=溝呂木が本格参戦し、姫矢の身体に限界が迫る『ネクサス』第2クールの内容を踏まえると、さながら葬送曲のようにも聴こえる悲痛なメロディ……。それら全てを、当時の自分はふわっと「大人っぽくてカッコいい」と捉えてハマっていたのだと思う。
しかし、この歌を改めてフル版で聴くと、その「悲痛さ」「大人っぽさ」の裏にあったものが朧気ながらに見えてくる。
目の前にあなたが いなくても目を閉じれば
いつだって側に感じられる
飛び立てない私に あなたが翼をくれた
そして私を 自由にしてくれた
確かに、この歌が恋愛をテーマにした歌である可能性は非常に高い。シンプルな見方をするなら「狭い世界で鬱屈とした不安を感じていた主人公が、パートナーとの出会いで広い世界に羽ばたいた」という内容に取れるだろう。
しかし、大サビに「目の前にあなたが いなくても目を閉じれば いつだって側に感じられる」を持ってくる構成、過去形が多く使われていることや「夕立ち」などの言葉選び、これらに「悲愴感のあるメロディ」を重ねると、この歌詞で触れられているパートナーは既に主人公の下を去っている、最悪「他界している」ようにさえ解釈できるのだ。
そう仮定すると、この歌が『ネクサス』第2クールのエンディングにマッチしている理由も見えてくる。
孤門の支えになっていたリコ。リコを喪った孤門に手を差し伸べる姫矢。そんな姫矢が喪ったセラ……。『ネクサス』第2クールとは、人と人との「絆」と「別離」の物語であり、この『飛び立てない私にあなたが翼をくれた』は、そんな繋がりの美しさと儚さを歌ったものだとは考えられないだろうか。
「ウルトラマンサーガ」より
『君だけを守りたい ~アスカの歌~ 』
作詞・作曲・編曲:高見沢 俊彦
歌:つるの剛士
自分にとってのファーストウルトラマンであり、一口では語り尽くせない思い出がある作品『ウルトラマンダイナ』。そのダイナが『大決戦!超ウルトラ8兄弟』『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を経て遂に帰還したのが『ウルトラマンサーガ』だ。
となれば、当然ダイナ周りの演出には大きな期待をかけていたのだけれど「つるの氏歌唱の新規アレンジ版『君だけを守りたい』が挿入歌として使われる」というシチュエーションは流石に予想外。ダイナの復活と併せて「本当にアスカが帰ってきたんだ」という感動を確かなものにしてくれていた。
(当時学生で情報を得る手段が少なかったこともあってか、自分にとってこの挿入歌は完全なサプライズ。ウルトラマンの映画で最も泣いてしまった場面として、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』のエンドロールと並ぶツートップだ)
しかし、当時気になっていたのは『君だけを守りたい』という歌の不思議な魅力。原曲の『君だけを守りたい』はダイナ本編の内容に比べて歌詞・メロディ共に渋い歌で、『アスカの歌』もメロディこそ挿入歌らしい大胆なアレンジが施されているものの、歌詞は当然そのままだ。
にも関わらず、なぜどちらも『ダイナ』そして『サーガ』にマッチしているのか。それはきっと、両作品に共通しているのが「人間賛歌」だからではないだろうか。
人が人らしく、最後まで諦めずに足掻くこと。その魂にこそ英雄が宿る――というのは、ウルトラシリーズが長年に渡って受け継いできたテーマであり、『ダイナ』も『サーガ』もそのことが特に色濃く描かれた作品。だからこそ、これらの作品で用いられる『君だけを守りたい』には有無を言わせぬ説得力があるし、この歌もまた、ファンの心を打ち続ける名曲としてずっと受け継がれていくのだろうと思う。
「ウルトラマンギンガ」より
『ウルトラマンギンガの歌』
作詞:田靡秀樹、岡崎聖
作・編曲:小西貴雄
歌:ボイジャー(TAKERU / 瀬下千晶)、千紗(girl next door)、マリア春菜、竹内浩明、根岸拓哉、宮武美桜、大野瑞生、雲母、草川拓弥
ここからは、挿入歌の宝庫ことニュージェネレーションシリーズの楽曲をピックアップ。その一番手は『ギンガ』挿入歌としてお馴染み『ウルトラマンギンガの歌』!
『ギンガ』について語るとなると、どうしても当時の差し迫った円谷プロの状況や、それに伴う低予算感……といったネガティブな話題が避けられないし、かくいう自分も『ギンガ』第1話を見ている最中は「世界観や設定は面白いけれど」「キャスト陣は素敵だけれど」と、何かにつけて「けれど」ばかりが頭に浮かんでしまっていた。
しかし、満を持した降臨したニューヒーロー・ウルトラマンギンガ、そして流れ出した『ウルトラマンギンガの歌』が、そんな「けれど」を盛大に吹き飛ばしてくれた。
か、カッコいい~~~~!!!!!
みんな大好きギンガ着地。クリスタルに包まれたギンガの想像を絶する美しさ。そして、風のような爽やかさとヒロイックな熱さを併せ持つ『ウルトラマンギンガの歌』を背にした鮮やかな初戦……! 正直、視聴に「忖度」が必要な場面もある『ギンガ』だけれど、この瞬間の輝きには忖度など一切不要。一連のシーンが高らかに、フレッシュに謳い上げる「ウルトラマンの復活」にはただただ涙するばかりだった。
以降も、その高い人気を受けてか千草が歌うバージョンが作中で使われたり、『ウルトラマン列伝』や劇場版の主題歌としてリメイク版が使用されたりと、様々なシチュエーションで活躍を続ける『ギンガの歌』。けれど、自分の中では『ギンガ』初回で流れたあの瞬間こそが不動のナンバーワン。歌そのものの魅力は勿論、様々な文脈も込みで「シリーズ屈指のお気に入り」と言える一曲だ。
「ウルトラマンジード」より
『フュージョンライズ!』
作詞:金光大輔
作曲・編曲:ハマサキユウジ
歌:ボイジャー(TAKERU / 瀬下千晶)
今やすっかり『ジード』の代名詞としてお馴染み、けれど実は『ウルトラマンフェスティバル2017』が初出の挿入歌=『フュージョンライズ!』。終始アップテンポな曲調+とにかくカッコいい歌詞という、圧倒的な「挿入歌映えパワー」が魅力の楽曲だ。
その映えっぷりが人気を博したのか、この歌は『ジード』作中で2回しか使用されなかった (第17話、劇場版) ことが嘘のように、毎年のようにシリーズ本編や舞台作品で用いられる大人気曲となっている。そして、特筆すべきはそれらのシチュエーションが揃いも揃って「名シーン」ばかりなこと。
・ジードの連続フュージョンライズVSキメラペロス(『ジード』第17話)
・ジード、ゼロ、オーブ、ジャグラーVSギャラクトロン軍団 (劇場版ジード)
・アブソリューティアンとの戦いに参戦するエックス (ベータスパークアーマー) 、オーブ、ジード、ゼットらフュージョン系ウルトラマン (『運命の衝突』Episode 3)
・ジードがギガバトルナイザーで「ジードジェノサンダー」を発動 (ウルトラヒーローズEXPO2019 ニューイヤーフェスティバル)
・ジードの窮地に参戦、トレギアを迎え撃つベリアル (ウルトラマンフェスティバル2019 第1部)
・ギルバリスを相手にタッグを組むゼット&ジード (『Z』第6話)
・リクに抱擁され、レイブラッドの呪縛から解き放たれるベリアル (『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ (2023) 』第18話。この瞬間に『ShOUT!』から『フュージョンライズ!』へBGMが切り替わるというとんでもない演出だった)
そのカッコ良さは勿論、ジードが持つ「光と闇の融合」という側面をプッシュするが故に、ベリアルのテーマソングとしても馴染みの良い『フュージョンライズ!』。いつかギャラクシーファイトでジードとベリアルが共闘するようなことがあれば、その際は是非この歌をBGMに大暴れしてほしいところ……!
「ウルトラマンフェスティバル2018」より
『Ready_To_Beat』
歌:MIKOTO/海弓シュリ
作詞:金光大輔
作・編曲:ハマサキユウジ
(こちらはボイジャーによるカバーバージョン!)
続いては『ウルトラマンフェスティバル2018 第2部』で初披露された、実質的な『ウルトラマンR/B』挿入歌=『Ready_To_Beat』!
(ジードとウルトラマンフェスティバル2017、どちらの名義なのか微妙な『フュージョンライズ!』に対し、こちらは正真正銘『ウルフェス2018』名義の楽曲だ)
その最大の特徴は、ロッソのテーマソングであり、MIKOTO氏歌唱の男声曲『Red_Closer』と、ブルのテーマソングであり、海弓シュリ氏歌唱の女声曲『Blue_Spinning』が重なって生まれる、所謂「対位法」を用いた歌であること。
初披露となったウルフェス2018のステージでは、まずロッソの戦闘シーンで『Red_Closer』続いてブルの戦闘シーンで『Blue_Spinning』が流れ、2人が和解した最終決戦で満を持して『Ready_To_Beat』が流れる、という歌の構造を存分に活用した演出が行われており、『戦姫絶唱シンフォギア』や『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に感銘を受けていた自分にはまさにクリティカルヒット、たちまちこの楽曲に惚れ込んでしまったのだけれど、残念ながら『フュージョンライズ!』のような本編デビューは果たされないまま『R/B』は終了。ウルフェスに伝説を刻んだ挿入歌として語り継がれる、もとい自分が語り継いでいこう……と決意を固めていた2019年のある日、事件は起こった。
そう、湊兄弟が実質的な主役を務めたスピンオフ作品『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』において、なんと『Ready_To_Beat』がウルトラマンルーブの戦闘曲として採用されたばかりか、その戦いでルーブがゼロダークネスとウルトラダークキラーを撃破するというとんでもない大金星を挙げたのである。
ただでさえ大好きな『Ready_To_Beat』が映像作品で使われただけでも感激なのに、よりによって「ロッソとブルの合身形態」であるウルトラマンルーブのテーマソングとして湊兄弟の一大ステージを飾る……。『R/B』を見守ってきたファンとしては当然のように大号泣してしまったし、『 ニュージェネレーションヒーローズ』本編と併せて、やや消化不良に感じてしまっていたR/Bへの熱を爆発させてくれた思い出深い一曲だ。
(ちなみに、当時は下記のようなヒーロー別の短いPVがアップロードされていたのだけれど、なんとここで既に『Ready_To_Beat』が使われていたりする。その後も『Blue_Spinning』をグリージョのテーマとして定着させてくれたりと、坂本監督のウルフェス楽曲プッシュには感謝しか出てこない。こんなにもこの歌を愛してくれてありがとうございますッ……!!)
「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」より
『明日見る者たち』
作詞:渡部紫緒
作曲・編曲:坂部剛
歌:マナカ ケンゴ(寺坂頼我)、シズマ ユナ(豊田ルナ)、ヒジリ アキト(金子隼也)
『トリガー』といえば、自分にとってはオープニング主題歌『Trigger』や挿入歌『Higher Fighter』など、シリーズ屈指の推し曲が並ぶ大ヒット作品。その中からこの後期エンディング主題歌『明日見る者たち』を取り上げたのは、物語が本質を表していく『トリガー』後半をグッと引き締めてくれたことや、ケンゴたち3人の美しいハーモニー、『トリガー』の勘所を押さえた真に迫る歌詞……は勿論として、何よりもその「挿入歌」としてのポテンシャルに惚れ込んでしまったから。
というのも、世の中「熱い」挿入歌や「切ない」挿入歌、あるいはその両方を兼ね備えた挿入歌は多々あるものの、この歌のように「重厚で凄絶」なテイストのものとなってくると、自分は途端に『明日見る者たち』以外に心当たりがなくなってしまう。
そして、『トリガー』にはそんな本楽曲がこの上なくピッタリなエピソードが存在する。第23話『マイフレンド』だ。
カルミラの手に堕ち、ユナたちとの絆を踏みにじられたダーゴン。彼の願いを受け、好敵手・ダーゴンにアキトが引導を渡す――。「シリーズを通して立ち塞がった宿命の相手に、人間が引導を渡す」というシリーズでも稀な熱いシチュエーションに、アキトの悲痛な覚悟。その両方を引き立てられるのは『Trigger』でも『Higher Fighter』でもなく、この『明日見る者たち』だけなのだ。
その後も、本楽曲は『エピソードZ』におけるグリッタートリガーエタニティの復活シーン (こちらは歌詞とのシンクロが泣かせてくれる……!) や『NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編 STAGE4 -僕らが咲かす花-』のクライマックスなどにおいて挿入歌として活躍、熱さと感動が同居する名場面を作り上げていた。この唯一無二の魅力を武器に、これから一層「挿入歌」として羽ばたいてほしいところ……!
泣く泣く削った「推し歌」たち
まずは、ここまで読んで頂きありがとうございます。歌を語りたいのか内容を語りたいのかごちゃごちゃではありましたが、熱が伝わっていれば幸いです……!
とはいえ、数あるウルトラシリーズの楽曲から10ヶ選べ、というのがそもそも無理難題。なのでここからは、折角なのでもう10ヶ……いやもう30ヶだけ「推し歌」を紹介させてください。行こうぜぇ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!(第二幕)
・『戦え! ウルトラマン』(帰ってきたウルトラマン)
・『ウルトラ六兄弟』(ウルトラマンタロウ)
・『愛の戦士タロウ』(ウルトラマン物語)
・『時の中を走り抜けて』(ウルトラマンUSA)
・『この宇宙のどこかに』(ウルトラマンパワード)
・『ECLIPSE』(ウルトラマンコスモス)
・『青い果実』(ウルトラマンネクサス)
ウルトラマンネクサスのオープニングテーマとして 「英雄」に続いて「青い果実」を起用していただいています。
— doa official (@doa_official_jp) 2020年1月29日
この作品に育てていただき、発売から15年経った今でも多くの方々に愛され、根強い人気を誇る楽曲になりました。#ウルトラマンネクサス#doa#吉本大樹 #大田紳一郎 #徳永暁人#青い果実 https://t.co/mK4xwXDTV4
・『ウルトラの奇跡』(ウルトラマンメビウス)
・『未来』(ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟)
・『Another day comes』(ULTRASEVEN X)
・『Eternal Traveller』(ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル)
・『LIGHT IN YOUR HEART』(大決戦!超ウルトラ8兄弟)
・『すすめ!ウルトラマンゼロ』(ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国)
・『Lost the way』(ウルトラマンサーガ)
・『Final Wars!』(ウルトラマン列伝)
・『Unite〜君とつながるために〜』(ウルトラマンX)
・『ShOUT!』(ウルトラマンフェスティバル2017)
・『ヒカリニナレ』(ウルトラマンフェスティバル2018)
・『Buddy, steady, go!』(ウルトラマンタイガ)
・『Ultra Spiral』(ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ)
・『Promise for the future』(ウルトラマンZ)
・『Trigger』(ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA)
・『Higher Fighter』(ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA)
結論。
絞るのは!!!!!!!!無理!!!!!!!!全部大好き!!!!!!!!!!!!ありがとうございました!!!!!!!!!!!!
(『アーク』の主題歌・挿入歌も楽しみに待ってます……!!)









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