総括『ウルトラマンタイガ』シリーズ屈指の賛否両論作は“奇跡の物語”を紡ぐことができたのか

「この地球に、宇宙人が密かに暮らしていることはあまり知られていない。これは、そんな星で出会った若者たちの奇跡の物語である──」

 


あまりにも印象深い『ウルトラマンタイガ』冒頭ナレーション。これを聞くと、今でも1話『バディゴー!』の壮絶なアバンと当時のワクワクを思い出してしまう。

 

TV本編が終わってから1年以上が経ち、ようやく区切りを迎えた感のある『タイガ』。最新作『ウルトラマンZ』が未だに盛り上がりを見せている今だからこそ、その影の功労者でもある本作を改めて振り返り、その主人公たち、そして『ウルトラマンタイガ』というコンテンツがナレーション通り“奇跡の物語”を紡ぐことができたのか、改めて検証してみたい。

 

 

 

※以下、作品に批判的な内容が含まれます。ご注意ください。

 

 

 

ウルトラマンタイガ Blu-ray BOX I

ウルトラマンタイガ Blu-ray BOX I

  • 発売日: 2019/12/25
  • メディア: Blu-ray
 


ウルトラマンタイガ』 は 2019年に放送された「ニュージェネレーションシリーズ(以下“ニュージェネ”と表記)」第7作。本作は、 ニュージェネらしく挑戦的な要素もある一方で、令和初のウルトラマンということもあってか非常に「堅実」な設定で作られていることが特徴である。

 

本作の主人公、工藤ヒロユキ(井上祐貴)が所属するのは、防衛隊然とした立ち位置ながら大型メカなどを持たない、民間警備会社のE.G.I.S.(イージス)。そんな彼らがメインとなる都合から主な敵は宇宙人となり、 それを踏まえてメインテーマは 「宇宙人との共存」

 

このような無難な土台の上に、 ニュージェネらしい要素としてヴィラン=ウルトラマントレギアが乗ってくる。そのトレギアに相対する存在として複数のウルトラマンを主役にするが、尺の都合なども加味して彼らは「ヒロユキ1人に3人のウルトラマンが宿っている」設定とし、マンネリ打破と新規ファン層へのアプローチを狙っていく……と、 特に前作『ウルトラマンR/B』の反省を活かしたことが伺える手堅さだ。

 

更に、メイン監督は近作のみならず平成ウルトラではお馴染みの市野龍一氏と『ゴジラvs』シリーズなどで知られる神谷誠氏(特技監督)のドリームタッグ。 シリーズ構成ももはや常連となった中野貴雄氏と林壮太郎氏のタッグと、スタッフも非常に安定感のある布陣。トライスクワッドなどのキャッチーさもあって、近年のウルトラマンにしては珍しく初報段階で期待の声が大きく寄せられていたことが印象的だった。


f:id:kogalent:20210403114123j:image
(円谷プロダクションからの公式発表で『タイガ』一色に染まった当時のTwitterトレンド。本作への反響の大きさが窺えたが、本編のことを考えると胸が痛む単語も……)

 


このように大きな反響を受けて始まった本作において、スタッフがまず狙いとして打ち出したものは「怪獣特撮としての原点回帰」であった。

 

ウルトラマンジード』『R/B』 と2作連続で野生ではない「召喚怪獣」が主な敵となったことに批判が寄せられ、ドラマ面の制約にもなっていたことを踏まえると当然とも言える方針だが、玩具販促的な側面が弱くなることを懸念してか、この点のマーケティングには制作側もかなり気合を入れていたことが窺える。
(実際に、本作はヘルベロス、セグメゲル、ギマイラ、ギガデロスなど実に10体もの怪獣スーツが新規造形で製作されただけでなく、他にもマジャッパやウーラーなど、既存スーツの改造でも多くの新スーツが製作された)

 

また「怪獣特撮」への回帰のためストーリーの方向性にも見直しが入っており、近作のキャラクター/アイテム重視のものから、怪獣や宇宙人を主軸としたシリアス路線のドラマに舵が切られた。

その路線に合わせるべく、アイテムは「1話で託される」もの(レット)を徐々に披露しつつ、 他のアイテム(リング)は縦軸のピースとして徐々に絡めていくという極力オムニバス形式に干渉しないような手法が取られ、結果的に本作は「細い縦軸のあるオムニバス作品」という 『ウルトラマンX』などに近い構成へ戻ることとなる。

 

ウルトラマンタイガ ウルトラ怪獣シリーズ 107 ヘルべロス

ウルトラマンタイガ ウルトラ怪獣シリーズ 107 ヘルべロス

  • 発売日: 2019/07/06
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

このように「怪獣」サイドで原点回帰が図られた分、ウルトラマンの設定はニュージェネらしいチャレンジングなもの。

「出自の違う3人のウルトラマンチーム」であるタイガ、タイタス、フーマらトライスクワッド、そして従来のヴィランとはまた異なる妖しい魅力を持ったウルトラマントレギア。この4人は相異なる個性的なキャラクター性から高い人気を博したが、その人気に一役も二役も買ったのが、彼らを演出する特撮とそれを手掛けた監督たちである。


『タイガ』は前述の「怪獣特撮への回帰」 という方針もあり、総じて特撮に力が注がれている。それは神谷誠氏をして「特技監督」という枠が用意されている点からも明らかで、作品序盤は神谷誠監督がタイガとタイタス、田口清隆監督がフーマの初陣をそれぞれ手掛けることでトライスクワッドの人気の礎を作っていた(特に、 タイタスとフーマの爆発的な人気はこの初陣によるものと言っても過言ではないだろう)。

 

更に『タイガ』の特撮においては、 神谷・田口両監督の後を担った武居・辻本(「辻」のしんにょうは点一つ)両監督の奮闘ぶりも欠かせない。

 

武居正能監督は『R/B』のメイン監督としても知られるニュージェネ代表監督の1人。巨大特撮は勿論だが、それ以上に質の高いウェットな人物描写を得意としており、本作でも21 話『地球の友人』などテーマと密接にかかわるエピソードを数多く担当、シリアスなドラマを見事に描き切った。その一方で10話『夕映えの戦士』ではウルトラ史に残る美しい夕景を演出し大きな反響を呼ぶなど『R/B』以前よりもクオリティの上がった巨大特撮を次々に手掛け、隙のない実力者ぶりを見せ付けた。

 

一方、辻本貴則監督は『ウルトラマンX』17・18話のザナディウム光線などで注目を集めたように元来ダイナミックで愛のある特撮を得意とする監督だったが、本作では更にパワーアップした演出を数多く披露。特に12話『それでも宇宙は夢を見る』での「オーラムストリウムをまるでビームサーベルのように振り下ろし、ギマイラを両断するタイガ フォトンアース」や、23 話『激突! ウルトラビッグマッチ!』での「戯画風味の画で激突するゼロとトレギア」など、他ジャンル(主にロボットアニメ?)のノウハウを取り入れた斬新なビジュアルは「辻本監督の新境地」として高い評価を集めた。

 

『タイガ』では9話以降のほとんどのエピソード(13.14.15.24.25 話以外全て) を担った両監督だが、方向性の違う二人が互いに競い合うかのように斬新な画を輩出し合う様は、間違いなく『タイガ」の大きな見所と言えるだろう。
(人気の高い13話『イージス超会議』で鮮やかな監督デビューを飾った越知靖監督の活躍も忘れてはならないトピックだ)

 

ウルトラマンタイガ Blu-ray BOX II

ウルトラマンタイガ Blu-ray BOX II

  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: Blu-ray
 

 

「怪獣特撮への回帰」という方針を軸にした様々な試みによって高い評価を得た『タイガ』だが、その反動なのか、本作は「ドラマ・脚本面」に多くの問題を孕んでもいた。

 

本作のテーマは、各所で言及されている通り 「宇宙人との共存」である。昭和ウルトラシリーズから幾度となく触れられてきたこのテーマだが、舞台がこれまでと異なり「宇宙人が密かに暮らしている地球」であること、更に主人公が異なる出自の3人のウルトラマンを宿すこと、ヴィランが他ならぬウルトラマントレギアであることなどから、これまでとは異なる「より深い切り口」での物語が期待された。しかし実際に本編で描かれたドラマは、率直に言うならば「作品の持ち味」が活きていない、ひどく薄味なものだった。


『タイガ』の設定面は「宇宙人との共存」というテーマと絡めるには絶好のものが揃っている。例えばヒロユキは「幼い頃にチビスケを宇宙人に攫われた」というトラウマを持っており、それがE.G.I.S.入社の動機になっている……のだが、その割には「宇宙人との共存」という命題どころか「地球で密かに暮らしている宇宙人」という本作のファクターそのものに対して特段の興味・関心を持っている様子がまるでない。憎むどころか気にもしていないのは主人公としてどうなんだ……?

 

その無関心ぶりは自分に宿るウルトラマンたちに対しても同じで、2話で「タロウの息子」と呼ばれ激昂したタイガに対し、親(タロウ)について訊ねたのはなんと13話。タイタス、フーマとはもはや戦闘時以外に会話したことが何度あるのか思い出せない程度には絡みがなく、13話ではタイタスについてのプレゼンを受けて「タイタスって本当に筋肉が好きだよね」とまるで他人事のようなコメントを寄せていた。

 

では誰に対しても偏見を持たない「超・純朴な青年」なのかと思えば、4話『群狼の挽歌』ではジュースの王冠を猛烈に欲しがるファントン星人のことを指して「宇宙人の価値観ってよく分かりませんね」と差別スレスレの危うい発言をしていたりもする。この「宇宙人」絡みの問題に取り立てて関心のないスタンスは、小田/ナックル星人オデッサとの死闘を経ても、タイガの闇堕ちを経ても特に変わることがなかった。


宿主がそういうスタンスだからか、タイガ、タイタス、フーマもこの手の問題には首を突っ込まない。

タイガは闇堕ちからの復活を経て他人と認め合う心を手に入れるなど「異種との共存」を地で行く成長を見せたものの、世間の宇宙人問題にはヒロユキ以上に無関心。フーマとタイタスに至ってはヒロユキにさえ無関心なのでもうどうしようもない。闇が滲み出ている怪獣リングに「ウルトラマンの力を感じる」とまで言っているのに全く警戒も調査もしないタイタスは本当に賢者なのか……?

 

ウルトラマンタイガ DXウルトラタイガアクセサリーセット02

ウルトラマンタイガ DXウルトラタイガアクセサリーセット02

  • 発売日: 2019/07/20
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

では主人公以外はどうなのかというと、宇宙人問題を解決したい佐々木カナ(新山千春)、宇宙人である宗谷ホマレ(諒太郎)、アンドロイドの旭川ピリカ(吉永アユリ)とそれぞれ本作のテーマ(宇宙人との共存/多様性)に沿ったキャラクター造形がされているだけでなく、特にホマレとカナはテーマに触れるエピソードで度々主役となっていた。

 

これは期待できる! と思いきや、そういった「宇宙人との共存」に触れるエピソードでは『タイガ』の宇宙人描写におけるもう一つの問題点こと「“味方側の宇宙人がほぼ地球人”問題」が顔を出してくる。


『タイガ』という作品の暗黙のルール(?)として「善良な側面を持つ宇宙人は基本的に地球人形態しか見せない」というものがある。ホマレを筆頭に、1話のリヴァーズ星人河津、4話のヴォルク、5話のダマーラ星人とセゲル星人碧、9話の行方マイコ、11・12話のサラサ星人麻璃亜、14話のイルト、17話のセモン星人ミード、20話のヘイズ星人ミスティがこれに当たるが、一方で善良な側面を持ちながら宇宙人態を披露したのは10話のナックル星人オデッサ、18話のバット星人とピット星人、21話のゴース星人程度と少なく、更に主人公サイドと明確な敵対描写があるものばかり。まるで「味方/善良な宇宙人は地球人と同じ姿で出し、敵対するなら宇宙人としての姿で出す」という演出方針でもあったのか? と思えてしまう。

低年齢層の視聴者などに向けた「分かりやすさ」という点では確かに有効な演出かもしれないが、異種との共存において「見た目で判断しない」という姿勢は大原則。描くべきテーマに対して、妥協すべき点が根本的に間違っていないだろうか。

 

スタッフの演出意図はさておき、事実として『タイガ』で「宇宙人との共存」というテーマが描かれる場合、宇宙人側は往々にして地球人の姿をしており、更にはその価値基準も地球人と全く同じ。そのため宇宙人としての説得力がなく、まるで「自称宇宙人の地球人」のように見えてしまう。

 

その結果『タイガ』では、地球人と「地球人も同然の宇宙人」たちが懸命に共存を謳うという奇妙な画が頻発。その様は、宇宙人と地球人の問題というよりも、まるで地球人同士の差別問題や違法難民問題のそれである。その状況を、本編で度々見られた後味の悪い結末が後押しした結果、本作の宇宙人絡みのエピソードでは「SFのロマン」や「感動」よりも、往々にして「妙な生々しさ」という、単なる重さとは違う不快/ネガティブな印象が前に出る形となってしまっていた。

 

 

ではそのようなリスクのある演出を行った分「宇宙人との共存」問題への回答は素晴らしいものが描かれたのか、というと、とてもそうは思えない。それどころか、本作におけるテーマへの回答はそのほとんどがどうにも釈然としないものになっている。

 

例えば、20話『砂のお城』では地球人と宇宙人の星を超えたロマンスが描かれるが、宇宙人であるミスティは終始地球人の姿であるため「星を超えた恋愛だ!」と描写されてもこれといった特別感がない。

というのも「星を超えた絆」はウルトラマンシリーズで度々描かれ、その中では「相手の姿が地球人と異なっていても」あるいは「その元々の目的が侵略だったとしても」そんな弊害を超えて絆を結ぶ様が「ウルトラマン」ならではの感動や悲哀を呼んできた。それらに比べ、「同じ姿をした」「善良な宇宙人との」絆が描かれ、これ見よがしに「星を超えた絆だ!」と演出されても見劣りしてしまうのは避けられないし、ホマレも含めて「地球人の姿をしているから受け入れられたのでは?」と邪推することさえできてしまう。

(そもそも『タイガ』は宇宙人との共存をメインに据えているという時点で一定の高いハードルがあるため、仮に従来のシリーズと同等程度のものが出てきたとしても物足りなく見えてしまうのは必然だ)

 

もちろんスーツの都合などはあるのだろうが、それならメインテーマを「宇宙人との共存」にしないとか、ヒロユキとトライスクワッドの関係性を掘り下げて描くとか、やりようはいくらでもあったのでは……と、一介のファンながらそう思わずにはいられない。21話『地球の友人』などこのテーマを真正面から描き切った例外があるだけに「なぜ他の回でもこうできなかったのか」と身勝手な悔しささえ覚えてしまう。

 

ウルトラマンマックス 7 [DVD]

ウルトラマンマックス 7 [DVD]

  • 発売日: 2006/06/23
  • メディア: DVD
 

 

そして恐ろしいことに、この薄味な宇宙人描写によるテーマの瓦解ぶりは最終章で頂点に達する。

24話『私はピリカ』冒頭、トレギアの策略により地球へウーラーが襲来し、隕石のように海に落ちる。それを受けて突如「宇宙人排斥デモ」が始まり、暴徒と化した市民によって次々と(どういう方法を取ったのか全く分からないが)宇宙人たちがその正体を暴かれ、襲われてしまう。

 

ウーラーはまだ落ちてきただけなのに、とか、地球で暮らしていることが「あまり知られていない」はずの宇宙人たちが次々と正体を暴かれているのはなぜなの、とか、そもそも今までの怪獣騒ぎに宇宙人が絡んだものがどれほどあり、それがどこまで一般に知られているのかほぼ描かれていないため、彼らがデモにまで踏み切った動機がピンとこない……だとかこの時点で突っ込みどころ満載なのだが、更に恐ろしいことに、このデモにはヒロユキらメインキャラクターが一切関わらない。

 

メインキャラクターが関わらないので、そのデモ活動は「デモ隊のリーダー格(と思しき人物)が、落ちてきた瓦礫に潰されそうになったところを、ピット星人とガルメス人に救われたことで改心する」という、まさかの「モブがモブを救って仲良くなる」という、文字通り他人事でしかないシチュエーションで終了してしまう。

 

救われてから改心するまでの間に、ピット星人が諦めず戦うタイガの姿に異種との共存における光明を見出すシーンがあったりはするが、デモ隊の改心は描写上明らかに「助けられたから見直した」ものであり、ウルトラマントレギアこと霧崎(七瀬公)がタイガを応援するデモ隊を見て言い放った

「タイガ! 見ているか、これが地球人だ! ウルトラマンも宇宙人だろ? お前たちが迫害してきた、な……。怪獣やヴィランから自分達を守ってくれる存在は特別扱い? ハハハハ……まさに、これこそが混沌だ」

という皮肉を全肯定している有様である。

よりによってこのシチュエーションが最終回の終盤で披露されてしまったため、結果的に『タイガ』における「宇宙人との共存」は「地球人にとって都合の良い存在とならば共存できる」という、薄味どころかこれまでのウルトラシリーズから二歩も三歩も後退した答えを出して終了することとなった。似た問題について、4年ほど前に地球を守っていた無愛想な宇宙人が指摘していたような気がするが……。

 

更に、ダメ押しとばかりにE.G.I.S.の最終作戦がこの回答を補強してしまう。

それは空腹から星を食い荒らす怪獣ウーラーを救うために、ヴィラン・ギルド(シリーズを通しての敵ながら、最終回を終えても組織の全貌はおろか、組織がどうなったのかさえ分からないため、視聴していてかなりストレスを感じる存在である)のマグマ星人、マーキンド星人の力を借りるというもの。

 

両名とも「ピリカの自己犠牲に感動したから」とすんなり力を貸してくるが、彼らは最序盤で登場してそれっきりの個体名さえないモブキャラ、しかも紛うことなき犯罪者である。そんな彼らが伏線も改心もなく味方になり、「バディ・ステディ・ゴー」なる大仰な作戦名で最終決戦に挑み、しまいには「宇宙人との共存のモデルケース」として(描写上何のお咎めもなく)E.G.I.S.の社員になってしまう。

 

これも『タイガ』における「宇宙人との共存」問題への回答だと言うのなら、デモの件と同じように霧崎の「同じ宇宙人でも、怪獣やヴィランから自分達を守ってくれる存在は特別扱い」という言葉を肯定する回答に他ならない。伏線も改心も描かれないまま、モブキャラ同然の前科持ち宇宙人との共闘や共存を見せられても、感情移入のしようがないのである。

 

そんなトレギアを主人公が論破してくれればどうにかなったのだが、ヒロユキもトライスクワッドも宇宙人との共存問題には関わっていないためか上記の発言について触れる機会を与えられず、それどころか、トレギアの力を利用してウーラーを救ったタイガは

「どんなに否定しようと、お前もウルトラマン……光を守護する存在なんだ」

ナチュラルに最大級の煽りを言い放つ始末。こんな煽りを受けたら誰だろうと黙ってはいられない訳だが、かといってトライストリウムに負けて以降特にパワーアップしていないトレギアがタイガに敵うはずもなく、最終回としては信じられないほど緊張感のない戦いの果てにトレギアは敢えなく爆散、因縁の対決はあっけなく幕を閉じる。


これが『タイガ』における「宇宙人との共存」というテーマの顛末だが、「この地球に、宇宙人が密かに暮らしていることはあまり知られていない。これはそんな星で出会った若者たちの、奇跡の物語である―ー」という冒頭のナレーションは何だったのだろうか。

個別にピックアップすれば上質なエピソードもあるとはいえ、作品全体を俯瞰すると、少なくともこのテーマについては「過去のウルトラマンシリーズに胸を張れるものは描かれなかった」と言う他ないだろう。

 

Sign TV size

Sign TV size

 

では、そのテーマ以外の縦軸、つまりタイガたちトライスクワッドの物語としてはどうだったのかというと、こちらも十分な描写がされていたとは言い難い。


ヒロユキは上記の通り、作品全体のテーマである「宇宙人との共存」にも、自身に宿る3人のウルトラマンにも、更にはウルトラマンでありながら敵として立ちはだかるトレギアにも特段の興味を持っていないようで、物語以前に彼自身がどういう人間なのかを読み解くことが困難である。

 

そんな彼が「相棒」と呼んでやまないタイガも、その成長物語の核となるタロウに関する描写が「タロウの息子と呼ばれ激昂(2話)」「タロウの偉大さを語る(13話)」「タロウからの助言を無下にするシーンの回想(16話)」程度しかなく、その割に最終回で突如「俺はタロウの息子!」と名乗り始めるものだから、どうしても情緒不安定なキャラクターに見えてしまう(散らばっている情報を集めて前のめりに解釈すれば筋は通るが、そこまでしないと分からないような描写量で主人公の成長を謳うのは作り手の傲慢だろう)。

 

タイタスとフーマは前述の通りそれどころではなく、ヒロユキと戦闘以外で何度会話しているのか分からない程度には出番がない。更にその過去やキャラクター性が掘り下げられるのは「ボイスドラマや舞台などの派生・後発作品だけ」である。

 

尺の短い現行のウルトラマンシリーズで3人ものウルトラマンを掘り下げることには無理があるため、このように外部メディアで掘り下げを行うことは『SSSS.GRIDMAN』や『ウルトラマンZ』でも示されたように非常に有効な手段だが、そもそも「異なる出身・性格の3人のウルトラマン」は番組の一番の目玉だったはずである。

にも関わらず、その一番の目玉を『タイガ』本編で十分に描写しないのはまさに羊頭狗肉、不誠実もいいところ。特撮面でこそタイタス・フーマは魅力的に描かれていたが「それだけ」であれば従来のようなフォームチェンジで済む話で、わざわざ「別のウルトラマンにチェンジする」設定である必要がないのだ。

(当然「一番の目玉を本編内で描かない作品」がもれなく駄作という訳ではなく、それならそれで、描写不足を補って余りある他の魅力を発信すれば良いのだが、『タイガ』においてはもう1つの縦軸である「宇宙人との共存」が前述の通りなのでもうどうしようもない)

 

勿論、トライスクワッドの設定が本編中で活きた例もある。代表的なものとして、16話『我らは一つ』での「ヒロユキ、タイタス、フーマによるタイガ奪還作戦」が挙げられるが、なんとこの戦いでは

フーマ「タイガ、お前と初めて会った時は、生意気な……いけ好かねぇ奴だと思ってたけどよ、今じゃ俺とお前は一心同体! お前一人が欠けてもダメなんだ!」

タイタス「君の無駄な熱さに呆れながらも、その心に胸打たれた。思い出せ、私たちの出会いを! 私たちの旅路を!」

……と、2人とも「舞台で描かれるエピソード(しかも放送当時はまだ公演していない)」を引用してタイガに呼びかけるという、視聴者(とヒロユキ)への嫌がらせのような演出が飛び出した。

誰が見ても明白な「作中でヒロユキとトライスクワッドの物語=絆の積み重ねを描かなかったことによるしっぺ返し」であり、この状態でヒロユキと3人がお互いを「相棒」と呼び合うことほど空虚な話もないだろう。

 

トライスクワッドの描写不足については「これまでにも過去が描かれないウルトラマンはたくさんいた」といった意見も見られるが、タイガたち3人は従来のウルトラマンと違って主人公の「相棒」を謳っていることからも分かる通り、「ミステリアスな存在」ではなく「ヒロユキ(主人公)と対等な存在」として描かれている。特にタイガについてはその成長が縦軸に据えられているため「実質的な主人公」であり、その内面に関わる描写が少ないのは、従来のウルトラマンのような「仕様」ではなく、一つの物語における「欠陥」と呼ぶべきものではないだろうか。

 

 

一方、そんなトライスクワッドと対峙するヴィランことウルトラマントレギアの描写不足も中々凄まじいものがある。

 

まず前提として、トレギアにはトライスクワッドのようにボイスドラマや舞台による「本編と並行して行われる掘り下げ」がない。かといって本編でその分が描かれているかというとそんなことはなく、彼について本編から得られる情報は「タロウを憎んでいる」「光と闇、のような決めつけが嫌い」「闇落ちさせたタイガを使って光の国に攻め込もうとした」程度。動機もきっかけも悉く描かれておらず、とてもじゃないが「描写が足りない」なんてレベルでは済まされない。

 

そもそも「タロウとトレギアが元親友」という設定も円谷プロダクションの公式ホームページで明かされただけで、本編ではついぞ言及されることがなかった。ようやくそれらしい言及があったのは折り返し地点の13話。それも「タロウにはタイガスパークを一緒に作った友人がいた」ことが示唆されるだけであり、それだけの乏しい根拠でトレギアに「お前なんだろ? 光の国を出て行った、父さんの友達っていうのは」と言い放つタイガの推理力には驚きを隠せない(この台詞に至っては最終回のものである)。

 

「ベリアル以来の闇堕ちウルトラマン」という鳴り物入りの、それも前作『R/B』の劇場版を前振りに使ってまでデビューしたヴィランとは思えないこの杜撰さ。癖が強いキャラクター性もあり、全く人気が出ない可能性もあったものを見事に人気キャラクターにしてみせたトレギア役 内田雄馬氏、霧崎役 七瀬公氏の名演には本当に頭が下がる思いだ。

 

ウルトラマンタイガ DXトレギアアイ

ウルトラマンタイガ DXトレギアアイ

  • 発売日: 2019/08/10
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

そんなトレギアについて語る上で外せないのが、彼の親友(ということになっている)ウルトラマンタロウ。しかし彼は1話のアバンでトレギアと激突、事実上の行方不明となり(ティザービジュアルに堂々と映っているのに)その後本編で無事が確認されることはない。

 

その生存が確認されるのはなんと劇場版。死んでいたら死んでいたで炎上ものだが、生きていたら生きていたで「お前これまで何やってたんだよ!」と突っ込まずにはいられない(しかもその「これまで何やってたのか」は一切描写されない。何故)。

 

こんな有様のため、本編からタロウとトレギアの関係について推測するのは非常に困難であり、当時の状況(『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』配信前)で2人の過去について知るには、本編終了後に刊行された「ウルトラマンタイガ超全集(お值段約3,000円)」掲載の小説「トレギア物語」を読むしかなかった。

 

当時「詳細な過去が分からない」ことで批判もあった『ウルトラマンオーブ』のジャグラス ジャグラーでさえ「ガイとの因縁」や「元々同じ光の勢力に身を置いていたが、ある時ジャグラーが離反した」ことが折に触れて言及された他、短いシーンではあるが、共に戦っていた頃の二人の姿も描写されていた。

 

それに比べ、本編中でろくに言及もされず、具体的な過去に至っては全く描写されないトレギアのなんと不親切なことか。まるで課金しないとコンテンツが解放されないスマートフォン向けゲームだが、そういったものは「面白い作品だから課金したくなる」のであって「課金しないと面白くない作品」はその時点で課金に繋がらない=商業コンテンツとして破綻している。製作陣はトレギアとタロウの描写についてどういう塩梅を狙っていたのか、(どの媒体でも語られることはないと思われるが)非常に気になるところだ。

 


本編終了後に公開された『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』もまた、そんな「課金要素」の1つと言えるものだった。

 

同作は、『タイガ』本編の主だった問題点として挙げられる「タロウがシナリオに関わってこないこと」「トレギアの過去への言及がないこと」「トライスクワッドの物語が描かれないこと」などに対し「それらは全て描くべきだったが描けなかった。劇場版で全部やるから許してね」という制作サイドからの謝罪が聞こえるような「お詫びシナリオ」めいた作品。「真の完結編」と言えば聞こえはいいが、それは本編がしっかり完結し、一つの物語作品として完成していて初めて冠せるものだろう。

 

では実際にどんな内容だったかというと、本作は「タロウが登場し」「クワトロスクワッドの結束でタロウを救い」「トレギアの過去に触れつつ」「トライスクワッドの共闘も交えて」「トレギアと真の決着が付き」「ヒロユキとタイガたちの別れまで描かれる」……と、『タイガ』における問題点を片っ端から回収していくかのような作りになっていた。

 

これらについてはカの入った演出もあって見所が多いのだが、一方でそれらの要素に尺を使ってしまった結果、本当の目玉であるはずの「ニュージェネレーションヒーローズの共演・客演」がおざなりになったり、最終回で仲間になったはずのマーキンド星人とマグマ星人が本編冒頭であっさり退場したり、他細かい描写の粗(乱闘シーンのぶつ切りBGMメドレー、本編使い回しのオーラムストリウムなど多数)が目立ったりと、個人的な体感としてはTV本編同様「良さ」に「悪さ」が勝ってしまう仕上がりになっていたように思う。

 

毎年恒例のイベント「ウルトラヒーローズEXPO」でも同様に「タロウ/トレギア要素の
回収」に尺が割かれたことでやや駆け足のシナリオになってしまっており、劇場版共々「本編できっちりやることをやっていれば⋯⋯」と思わずにはいられないものだった。

 

 

『タイガ』は冒頭でも述べた通り、非常に「堅実」な作品であるはずだった。それがこのように多くの問題を抱える作品となったことには違和感もある。原因があるとして真っ先に考えられるのは、本作に対して何らかの「外的な影響」があったことだ。

 

例えば、メインスポンサーである株式会社バンダイから強いられる玩具販売スケジュールが年々過酷なものになっていることはもはや周知の事実である。更に大きな問題として『タイガ』本編クランクイン後に行われたキャスト変更が挙げられるだろう。これにより撮影が困難を極めたというのは有名な話で、その苦労は素人からしても察するに余りあるものがある。

 

これらを原因として「タイガに粗があるのは仕方ない」とする意見は多いし、実際、それは決して間違いではないだろう。ただし『タイガ』がこういった結果になった根本的な原因はそこではないように思う。

その大きな手がかりになる記事として、特撮ファンにはお馴染みのムック『宇宙船』に掲載されたシリーズ構成対談(林壮太郎氏×中野貴雄氏)から一節を引用したい。

――第7、8話は、フォトンアースの登場回で初の前後編でした。


 各話ライターの皆さんは縦軸のプロットは出し難いでしょうし、ここは自分でやるしかないなと。それでネットアイドルとホラーを絡めたプロットを考えたところ、偶然にも、神谷誠監督がアイドルとホラー映画がお好きでカチッとハマりましたね。

 

引用元:ホビージャパン『宇宙船 vol.166』(2019/10/1発売)P.73

「縦軸の話なのでネットアイドルとホラーの話をやろう」という、この文脈がこれでもかと破綻したコメントこそ『タイガ』がこのような作品になった根本的な原因を象徴しているように思う。

つまるところ、『タイガ』において描くべきだった数々の要素は「諸般の事情で描けなくなった」のはなく「最初からろくに描かれる予定がなかった」のではないだろうか。

 

2クールという短い尺の貴重な前後編について、シリーズ構成担当者から上記の発言が出てくること、上記の発言から作られた前後編におけるボス怪獣ことナイトファングが「過去のトラウマを呼び起こす」という縦軸の描写にうってつけの存在だったにも関わらず、ヒロユキは2話、ホマレは4話、カナは6話(で描かれた彼女の過去)、タイガたちは1話冒頭でのトレギアとの戦いを思い出すだけで、特に縦軸に影響する要素が見当たらないエピソードだったこと。これだけで「タイガのシリーズ構成が根本的に非常に雑だった」ことを推察するには十分だろう(ちなみに『オーブ』以降の超全集にはシナリオに関する企画案などが掲載され続けてきたが『タイガ』はなぜかそれがなかった)。

 

この「シリーズ構成が雑だった説」を前提に考えてみると、宇宙人問題の描写が杜撰なのも、ヒロユキやタイガたちの掘り下げが不足していることも、劇場版などの後発作品で急にそれらの描写不足の補完が図られたことも、7、8話や11、12話のような前後編かつターニングポイントであるべきエピソードで縦軸が全く絡まない奇妙な物語を展開してしまったことも、その全てに辻褄が合ってしまうのである。

 

どれだけ素材が良くても、調理を誤れば美味しい料理は作れない。設定こそ『R/B』などの反省が活かされていたが、脚本面において活かされなければ結果は同じ。

前述の『タイガ』製作にまつわる多くのトラブルなどから、本作のシリーズ構成・脚本にも何かしらのトラブルが起こっていた可能性は否めないが、シリーズ構成における本質的な問題がそこでないことは上記のインタビューが物語ってしまっている。もしこの予想が当たっているのならば、作品発表時『タイガ』から感じる新しい息吹にこれまでにないワクワクと期待を感じたファンとして、本当に残念でならない。

 

宇宙船vol.166 (ホビージャパンMOOK 960)

宇宙船vol.166 (ホビージャパンMOOK 960)

  • 発売日: 2019/10/01
  • メディア: ムック
 

 

しかし、このような『タイガ』の杜撰さが一つのきっかけとなって生まれた(のかもしれない)ものが、次作にして奇跡の大ヒット作品『ウルトラマンZ』である。

 

『タイガ』にも参加し、同作の超全集では現行のウルトラシリーズをして「すり減ってるところもある」と表現した田口清隆監督。氏は『Z』で自らシリーズ構成を買って出たばかりか、盟友である吹原幸太氏を招き、実質的な共作でシリーズ屈指の緻密な脚本・物語構成を実現。結果『Z』はウルトラマンシリーズでもトップクラスの大きな反響を呼ぶ作品となった。

 

この『タイガ』の惨状から『Z』の成功に至る流れは(些か無理のある話ではあるが)さながら『タイガ』という作品が現行の円谷プロダクションにおける何らかの「業」を背負い、もろとも火炙りになったことで『Z』という奇跡にバトンを繋げたようにも見えてしまうのだ(勿論『Z』成功における功労者が田口監督と吹原氏をはじめとするスタッフ・キャストの方々であることは大前提として)。

 

……と、そんな与太話はともかく、『タイガ』という作品がウルトラシリーズの歴史にいくつもの功績を残していることは疑いようのない事実である。

 

例えば、タイガ、タイタス、フーマという(ストーリーや描写はともかく)主人公と完全に対等なウルトラマンの存在と、そんな彼らが高い人気を博したことは「キャラクターコンテンツ」としてのウルトラマンの今後を強く後押ししている。

 

本作が「怪獣特撮」への回帰という方針を強く打ち出したことは、14話で『マックス』以来の復活となった怪獣名テロップと併せて『Z』の人気を作り上げる重要な礎となっていたし、更にその『Z』で辻本・武居両監督が田口監督から重要なポジションを任され、いくつもの傑作を生み出されたのは両監督が『タイガ』で遂げた進化があってこそだろう。

 

このような功績を残しつつも、まだまだ大きなポテンシャルを秘めている『タイガ』は、本編の展開が一段落した今、トライスクワッドの大活躍という形でまさにその本領を発揮している。

 

『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』では遂にトレギアの過去が映像で描かれただけでなく、トライスクワッドの3人がそれぞれに関わりの深いウルトラマンと共演・共闘したり、本編で見られなかった技を使ったりと獅子奮迅の活躍ぶりを披露。更に年末年始に開催された『ウルトラヒーローズEXPO 2021』では、タイガがアーリートレギアと相対する中で本編から大きく成長した姿を見せ、ファンの涙を誘った。

 

個性豊かで魅力的なキャラクター性に加え、様々なウルトラマンたちとの深く、美味しい繋がりを持つトライスクワッド。彼らの魅力が如何なく発揮される様は「本編でこれをやってくれれば」という惜しさこそ感じるが、その惜しさを補って余りあるほどに「見たかった」ものであり、今後のウルトラシリーズを引っ張っていけるパワーを感じさせるに十分なものだった。

 


そんな本編後の活躍まで含めて、改めて「『タイガ』は“奇跡の物語”を紡ぐことができたのか」という問いに向き合ってみると、些か難しいものがある。

 

『タイガ』が単純に本編の物語やその完成度を指すのであれば、個人的には「従来のシリーズが作り上げてきたものに比して霞んでしまう」ものであったように思えてならない。ただし、本編とその製作背景、加えて派生・後発作まで含めた『ウルトラマンタイガ』というコンテンツを総覧するならば話は違ってくる。

 

確かに『タイガ』には多くの欠点がある、回収しきれなかった要素は未だに多い。だが、いくつもの大きなトラブルを乗り越えて完成し、今後のシリーズに繋がる礎を残しつつ、本編終了後遂にその本領を発揮し、今も多くの人から愛されているのが『タイガ』というコンテンツ。その稀有な軌跡は、間違いなく「奇跡の物語」と言えるのではないだろうか。


様々な制約から解き放たれ、今後の『ギャラクシーファイト』シリーズなどでも活躍が期待されるタイガたち。彼らが今後も「奇跡の物語」を紡ぎ続け、何年後・何十年後かに再びヒロユキたちと手を取り合ってくれたなら、なんだかんだでボロボロと涙してしまうんだろうなと思う。色々と不満も書き連ねてきたが、それ以上に時に熱く、時にユーモラスに、いつも賑やかにカッコよく宇宙を駆ける彼らの爽やかな勇姿が大好きなのだ。

 

先日、新たなるウルトラマンがそのシルエットを見せて界隈を賑わせた。ゼットに続いて令和を担うその戦士に思いを馳せつつも、昨日より今日より明日へ、今も未来へ進み続ける「令和初のウルトラマン」タイガたちの新たな物語を、願わくばハルキ/ゼットと共演する劇場版の実現を、ファンとして密かに待ち続けたい。

 

ウルトラマンタイガ DXウルトラマンタイガ完全なりきりセット

ウルトラマンタイガ DXウルトラマンタイガ完全なりきりセット

  • 発売日: 2019/07/06
  • メディア: おもちゃ&ホビー