【開設3周年+100記事記念】20000字以下は門前払い!? 歴代記事 “文字数” ランキングトップ10

「9月13日」と言えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。 

特撮オタクとしては、真っ先に「カイザの日」と言いたいところなのだけれど、9月13日とは当ブログ『れんとのオタ活アーカイブ』の開設記念日! 本日2023年9月13日、当ブログが開設3周年を迎えまして。更に――

 

なんと、本記事を持って当ブログの記事数が「100本」を達成しました~~!! イェェェェェェェェイ!!!!!!(鋼のムーンサルト)  

 

3年、3年ですよ。中学生や高校生が入学してから卒業するまでの期間! そうなるとこのブログにも様々な変化があって然るべきなのですが、記事数が100に到達したのは勿論、1周年の頃は5000だったアクセス数が約260000になり、ウルトラシリーズとその他が少々、という寂しいラインナップも今や『シンフォギア』や『アイカツスターズ!』、そしてその他様々なカテゴリーが押し寄せるガラパゴス状態、そして何より一記事あたりの文字数がバカみたいに増えた。どれくらい増えたかというと、20000字越えの記事だけでも9つあり、100記事合計の文字数が約1100000というとんでもない数値を叩き出すくらいには増えている。1100000文字って、それもう文庫本作れたりしない……!?

 

 

さて、そんなこんなで3周年+100記事を迎えた当ブログなのだけれど、この周年記事シリーズでは「ブログに関する自分語り」をするのが恒例行事。そこで今回は、自分がこのブログについて前々から気になっていたことを検証してみたいと思います。題して、『歴代記事 “文字数” ランキングトップ10』!!!!  

 

巷では(大変ありがたいことに)いつの間にか 「長文ブログ」として定着している『れんとのオタ活アーカイブ』。文章が長くなりすぎるのも問題だけれど、長い記事が書き上がった時の達成感がクセになっていたり、単純に記事を短くまとめられなかったり……と、様々な事情から記事の長さには日に日に磨きがかかってしまっていたり。で、そんなことを繰り返しているとやっぱり気になってくるんです。「これまでの記事で “長い” のって、どの記事なんだろう……?」と。  

ベスト5くらいはパッと閃くものの、それ以下となると自分でもさっぱり分からない。なのに、一度考えたら気になって仕方がなくなるのがオタクという生き物の宿命。こうなったらもう “数える” しかないッ!! 

という訳で、今回は当ブログに掲載してきた100記事の文字数を、普段使っているメモアプリ『simplenote』でカウントし、文字数の多い記事トップ10……と、オマケで11位~20位を算出。1位~10位については、その内容や執筆時の思い出等を含めて振り返っていきます。 

前語りはここまでにして、それでは早速行ってみましょう!『歴代記事 “文字数” ランキングトップ10』、いざ開幕!!

 

 

《目次》

 

20位~11位

 

【20位】
総括感想『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』アンバランスな「大器晩成型」作品に灯された、錬金術師たちの誇りと魂 (15959文字)

kogalent.hatenablog.com

 

【19位】
感想『アイカツスターズ! 87~89話』 5人の輝きと “二階堂ゆずの真実” に魂が震える、笑いと涙の「スターズ!」流年末年始 (16117文字)

kogalent.hatenablog.com

 

【18位】

総括感想『 “ゴジラVS” シリーズ』賛否両論の作品群が、それでも「傑作」であり続ける理由を語りたい (16267文字)

kogalent.hatenablog.com

 

【17位】

感想『ウルトラマンデッカー 7~8話』「ティガ&ダイナ」を継ぎ、「トリガー&デッカー」を紡ぐ、愛と魂の傑作客演回 (16402文字)

kogalent.hatenablog.com

 

【16位】
感想『グリッドマン ユニバース』 空前絶後のクロスオーバーで “よく分からない” さえも肯定する、ユニバース級の極上エンターテインメント (16703文字)

kogalent.hatenablog.com

 

【15位】
感想『アイカツスターズ! 91・94話』 2年目の “不遇” と “香澄夜空” という枷。仲間たちとアリアが拓く、香澄真昼の新たな物語 (16729文字)

kogalent.hatenablog.com

 

【14位】
感想『アイカツスターズ! 14~30話+劇場版』 牙を剥く “アイカツ” の現実と「七倉小春」という重すぎる代償 (16872文字)

kogalent.hatenablog.com

 

【13位】
総括『ウルトラマンタイガ』シリーズ屈指の賛否両論作は“奇跡の物語”を紡ぐことができたのか (17084文字)

kogalent.hatenablog.com

 

【12位】
総括感想『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ』- 新時代の総決算! シリーズファン必見の「クロニクル」史上最高傑作 (17385文字)

kogalent.hatenablog.com

 

【11位】
感想『アイカツスターズ! 51~63話』 2年目の幕開けを鮮やかに彩る、ローラへの祝福と始まりのSTARDOM (18152文字)

kogalent.hatenablog.com

 

「『アイカツスターズ!』ばっかりじゃねェか!」というツッコミが聞こえてきそうな20位~11位。実際問題『アイカツスターズ!』記事が4/10ということにも驚いたのだけれど、それ以上に驚かされたのは第13位の『ウルトラマンタイガ』総括記事。比較的新しい記事が並ぶ中で、この記事だけは本ブログ1年目、もとい厳密にはこのブログ初の記事 (推敲が長引いたせいで公開が遅れてしまったのだけれど、最初に書いたのはこの記事) なんです。我が事ながら、この時点で17000文字を書いていた辺りに『ウルトラマンタイガ』に対するクソデカ感情や、文字通りの「長文オタク」になる片鱗が滲み出ていたんだなぁと……。

 

 

10位 ー 音楽知識皆無のオタク VS 至高の名曲


感想『アイカツスターズ!』番外編 - 物語と高め合う “歌” の魅力と 「MUSIC of DREAM!!!」という規格外の衝撃 (19886文字)

kogalent.hatenablog.com

 

トップ10で唯一20000字を切ったのは『アイカツスターズ!』の楽曲群や、2年目の終盤となる第7クール以降のOP『MUSIC of DREAM!!!』について語ったこちらの記事。 

自分は特撮やアニメ作品の歌や劇伴が大好きなのだけれど、悔しいことに音楽や楽器についての知識や語彙が皆無なのでそういった「好き」を言語化できないという悩みがありまして……。と、そんな折に出会ってしまった「それでも言語化しなくちゃ気が済まない歌」が問題の『MUSIC of DREAM!!!』。   

   

アイカツスターズ!』最終シーズンの主題歌らしいクライマックス感溢れる映像は勿論、ストーリーやテーマと深くリンクする歌詞、少年漫画やロボットアニメのような「命のやり取りをするタイプの作品」で流れていてもおかしくない、熱くハードな曲調……と、この『MUSIC of DREAM!!!』は『アイカツスターズ!』に限らず、自分が触れてきた様々な歌の中でもトップクラスに「刺さる」楽曲。この記事は、その魅力をどうにかこうにか、結構なパワープレイで言語化した結果生まれてしまった19000字で、その内容を見て頂ければ「そりゃあこの字数になるわな……」と納得頂けると思う。文字数は全てを解決するッ!

ちなみに、この記事は元々別の『アイカツスターズ!』感想記事において最後の大オチとして用意していたものを「文字数の都合で分割した」のが始まりで、もし分けていなかったら合計40000字オーバーのとんでもない記事が出来上がっていたことになる。アイカツスターズ!』、恐ろしいコンテンツだぜ……!!

 

MUSIC of DREAM!!!

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9位 ー 「怒り」と「愛」を込めた長文

 

総括感想『戦姫絶唱シンフォギアGX』“奇跡のカタチ” が呪いを祓う、シリーズの「底辺」にして「頂点」(22416文字)

kogalent.hatenablog.com

 

こちらは、2022年10月から始めた「シンフォギアシリーズ総括感想マラソン」のうち、第3作『戦姫絶唱シンフォギアGX』の魅力と欠点を総括した記事。 

タイトルの通り上げ下げが非常に極端な記事なのだけれど、それもそのはず、この『シンフォギアGX』は「前半はシリーズ最高傑作クラスの盛り上がりを見せてくれるが、後半からは急激に失速していく」という非常にピーキーな作品。リアルタイムで視聴した際はそのことがショックで正直この作品を受け入れられずにいたのだけれど、今回久しぶりに見直し、記事作成の為に全力で向き合った結果「後半の失速を、終盤の展開が十分にカバーできている」と気付き、約10年ぶりにようやく『GX』を受け入れることができた。

前述の『ウルトラマンタイガ』などもそうだったけれど、記事の執筆を通して作品に向き合うことは、その作品についてより深く考え、俯瞰する=それまで見落としていた新たな魅力に気付ける機会でもある。自分にそんな「ブログを書く醍醐味」を教えてくれたという意味でも、本記事はとても大切で思い出深いものだったり……。

 

Glorious Break

Glorious Break

 

8位 ー 「ピックアップ感想」から「実質全話感想」への転換点

 

感想『アイカツスターズ! 64~77話』 星のツバサと運命のドレスが導く、虹の向こうの「二人の一番星」(23613文字)

kogalent.hatenablog.com

 

無数にランクインした『アイカツスターズ!』記事の中でも特に長文だったのは、こちらの2年目中盤感想記事。我ながら「どうしてこの記事が!?」という驚きもあったのだけれど、考えてみるとその理由は思ったより明らかだった。 

アイカツスターズ!』は全100話の長尺作品なので、感想を書く際には「1クールほど見たら視聴を中断、その期間から触れるべきエピソードをピックアップする」という手法を取っていた。しかし、この記事で取り上げた期間=『アイカツスターズ!』2年目中盤は “星のツバサ” 争奪戦の本格化や前作『アイカツ』とのコラボ回など、華やかで熾烈な「触れなければならない」エピソードが目白押し。それらに触れるだけで10000字を越えてしまった上、この期間中最大の「事案」=第73話『虹のドレス』等で描かれたゆめ・小春の物語に至っては、好きが高じた結果そのパートだけで9842文字を費やす始末。20000字オーバーになってしまったのも当然の話であるし、自分はこの記事の執筆を通してアイカツスターズ!に対して “おおよそ1クール毎にまとめて感想を書く” 等という甘えは通用しない」こと、そして「自分がそれほどまでにこの作品に惚れ込んでいる」ことを心底思い知らされてしまった。 

では、自分はこれから『アイカツスターズ!』にどう向き合っていくべきなのか。俺の答えは「これ」だ……ッ!!!!  

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こうして始まったアイカツスターズ! 実質全話感想」マラソン果たして筆者はいつこの作品のゴールへ辿り着き、その時記事の合計文字数は何万文字になっているのか。『アイカツスターズ!』を知る方もそうでない方も、是非ご期待 (?) ください。

 

Message of a Rainbow

Message of a Rainbow

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7位 ー 出さざるを得なかった「思想」とその意外な結果

 

総括感想『星合の空』- 悩める子どもたちとソフトテニスが問いかける、果てのない “生き辛さ” と罪の在処 (23786文字)

kogalent.hatenablog.com

 

2019年放送のアニメ『星合の空』は、表向きこそ「爽やかで可愛らしいソフトテニスアニメ」のように振る舞っているけれど、その正体は「子どもたちの多種多様な生き辛さ」を生々しく描く、残酷でほの暗い唯一無二のアニメ作品。その総括感想である本記事が20000字を越えてしまった理由は諸々考えられるけれど、特に大きい要因は「作品の描く “生き辛さ” の中に、ピンポイントで自分に刺さるものがあった」から。 

しかし、そのことについて語るならどうしても自分の「思想」が出てしまうもの。結果、この記事は他にない「過激さ」が滲むものになってしまい、読んだ方の反感を買いかねないな……と不安だったのだけれど、なんとこの記事は (過去の作品を取り扱った記事としては) これまでで最も多くのブックマークを頂くなど、非常に多くの方に読んで頂くことができました。 

微力ながら、この作品が「届くべき人」に届く手伝いができたこと、この作品に助けられ、大切に思い続けている方がたくさんいるのだと実感でき、自分も背中を押されたような気持ちになれたこと……。自分にとっては、これらも含めた一連こそが『星合の空』という作品体験になったと言っても過言ではないと思う。

 


6位 ー「語りたい」と「布教したい」の二律背反

 

感想 - 舞台『ウルトラマン NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンデッカー編 STAGE5 ~彼方へ続く道~ 』 輝けるものたちへ捧ぐ、「新世代TD」感動のグランドフィナーレ (24292文字)

kogalent.hatenablog.com

 

ウルトラマンデッカー』の実質的な完結編となる舞台作品『ウルトラマン NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンデッカー編 STAGE5 ~彼方へ続く道~ 』は、2016年頃から特に凄まじい進化を続けているウルトラシリーズ舞台作品の真骨頂とでも呼べるもので、シナリオ・演出共に「舞台作品でしかできないこと」を追求し、見事『ウルトラマンデッカー』のグランドフィナーレを飾ってみせた大傑作だ。  

ただ、やはり舞台作品とはハードルが高いものなのか、自分の周りでは見ている人が少なく……。そんな現状を覆すため「自分の気持ちや感動を吐き出しつつ、アーカイブ配信に備えて未視聴の方々に布教する」と意気込んで書いたのがこの記事。ところが、誤算だったのは自分が「この作品について語りたい!」というパッションを抑えきれなかったこと。布教の為に書く=ネタバレを抑えつつ書くつもりが、気が付けば一から十まで一切合切を叫び散らかしてしまい、布教用なのに一切布教ができないという本末転倒が過ぎる記事になってしまった。  

けれど、「文脈」が凄まじい前半や、グランドフィナーレに相応しい豪華絢爛な後半の感動を余すことなく文章にできた本記事は自分にとってもお気に入り。布教には使えなくなってしまったけれど、DVDを購入した際には、この記事を自分自身の副読本として最大限に活用していきたいし、皆さんも観賞後は是非覗いてやってください……!

 

 

5位 ー 「2日で30000文字」!? 自業自得の執筆決死圏

 

総括感想『戦姫絶唱シンフォギアXV』 賛否両論のシリーズ完結編が描いた、目一杯の祝福と “有終の美” (29653文字)

kogalent.hatenablog.com

 

文字数では5位だけれど、「2日で約30000文字」という間違いなく過去ナンバーワンの執筆速度を記録したのが、こちらの『シンフォギアXV』感想記事。9位でも触れた『シンフォギア』シリーズ感想記事マラソン最後の一作だ。 

そもそも、このシンフォギアラソンを始めたきっかけは、2022年11月20日開催の『シンフォギアライブ2020→2022』に向けてシリーズを復習し、当時イマイチ飲み込めなかった『GX』『AXZ』『XV』の3作を受け止めること。つまり、具体的には「2022年11月19日までにシリーズ5作を見直し、更にその感想記事を書く」ことが自分自身に課した至上命題。 

ところが、大好きなシリーズ第2作『シンフォギアG』の感想に1ヶ月かけてしまった結果『GX』『AXZ』『XV』の3作を11月9日からの約10日間で仕上げなければならなくなってしまい、『XV』記事に取りかかったのはなんと11月17日。執筆2日、仕上げ1日というまさに決死圏が爆誕してしまったのである。(自業自得)  

かといって、シリーズ最終作であり、ライブのメインである『XV』にぞんざいに向き合うなんてことはあり得ない訳で、ノートなどを駆使してどうにかこうにか「2日で約30000文字」を書き上げたのがこちらの記事。一時はどうなることかと思ったけれど、おかげで『XV』を自分の中で咀嚼でき、ライブを存分に楽しめた……というのは勿論、ブログ記事を書いていくにあたって非常に大きな経験値を得ることもできた。やっぱり、〆切って大切ですね……!

 

 

4位 ー 原初の「大好き」に向き合った、ブログ運営の集大成

 

総括感想『戦姫絶唱シンフォギアG』“繋いだ手” が紡ぎ出す、暖かな希望とシリーズの到達点 (36801文字)

kogalent.hatenablog.com

 

4位は、文字通り「人生を変えた」作品であり、オールタイムベストとして5本の指に入る一作=『戦姫絶唱シンフォギアG』の感想記事。1クールアニメであり、初作でも最終作でもないのにこの文字数かつ「執筆期間1ヶ月」という辺りに我ながら気圧されてしまうけれど「13話の見所ほぼ全てに触れている」というこの記事の内容を考えれば、それも仕方のない話だろうと思う。

というのもシンフォギアG』とは「フックの強いストーリー」「シンプルだが芯の通ったテーマ性」「美麗かつダイナミックなビジュアル」「魅力的な音楽と、それを最大限以上に活かした演出」「難点を覆して余りある圧倒的な熱量」という、まさしく「全て」を備えたハイクオリティなエンタメ作品。その上で自分にとって「特別」な作品ともなれば、その魅力を全部語らなければ気が済まないし、そこに「中途半端」が許されるハズもない……ッ! 

と、こうして生まれた『シンフォギアG』全力の推し語りが本記事。本編の内容にガッツリ触れており、更に「読みやすさ」をフォローしきれていない記事ではありますが、シリーズ未見の方も是非覗いてやってください!

 

 

3位 ー 本ブログの「顔」あるいは「名刺代わり」

 

総括『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』 賛否両論の「令和版ティガ」は新時代の引き金となり得たのか (39661文字)

kogalent.hatenablog.com

 

「ブログ記事が名刺代わりになる」とはよく聞くけれど、この『ウルトラマントリガー』総括記事はまさに自分の名刺代わり。 

この記事を書く決心をしたのは『ウルトラマントリガー』最終回直後のこと。お世辞にも「出来が良い」とは言えない最終回に「それはないだろ!」と憤りつつも、一方で自分は無性に感動してもいて……。そんな「感動」と「憤り」がないまぜになった頭をスッキリさせたくて、着地点も何も分からないまま走り出し、2022年2月当時時点での最長ブログ記録だった「17000字」を遥かに上回る文字数で書き上げたのがこの総括記事。そんな背景によって、本記事は「賛否両論を併せ持ったド長文」になっているのが特徴的なのだけれど、それこそがこの記事を「名刺代わり」と呼べる理由。

というのも、常識的なボリュームの記事で作品についての賛否を詳細に語るには、どうしても「賛」か「否」のどちらかに偏らざるを得ない。その点、この記事は膨大な字数 (と『トリガー』への有り余る愛情) によって賛否どちらも徹底的に語り散らしており、致命的な読み辛さと引き換えに「賛否どちらの意見を持つ方にとっても満足のいく論文」になっていると思う。これはまさしく「長文ブログ」というアイデンティティーを持つ当ブログならではと言えるだろうし、この記事が自分にとっての「初めてバズった記事」となったのもその辺りが理由なのかもしれない。

 

 

2位 ー 執筆期間2ヶ月。40000字を費やした「魂の論文」

 

総括感想『Free!』シリーズ+『劇場版 Free! -the Final Stroke- 後編』”自由”の意味を水の中に問う、稀代の青春群像劇 (40123文字)

kogalent.hatenablog.com

 

本ブログの顔とも言える『トリガー』総括記事を上回る40000字を叩き出したのは『Free!』シリーズの総括記事! この作品も当初は記事を書く予定がなかったのだけれど、終映直前に滑り込みで観賞した『劇場版 Free! ーthe Final Strokeー 後編』の超絶ド傑作ぶりが全てをひっくり返してしまった。  

『前編』で広げたとんでもない風呂敷に完璧なアンサーを用意し、シリーズの詰み残しも回収し、ファンの見たかった展開を全て見せ、その上で「想像を遥かに越える」熱く美しいクライマックスで〆る――と、その凄まじさたるや、自分の中のオールタイムベスト映画こと『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』に迫ると言っても過言ではないほどで、そんなものを浴びてしまったらもう「書かざるを得ない」し、これまでの総決算である以上「これまでの作品」に触れない訳にはいかない――と、そんなこんなで誕生してしまったのが「執筆期間2ヵ月、文字数40000」という読み辛さ極まる怪物記事。ところが、驚きだったのはこの記事がTwitter (現X) 上で非常に多くの方に拡散して頂き、界隈で「例の論文」と呼ばれる程の (ある意味では)「過去最大のヒット記事」になったこと。  

日頃から慣れ親しんでいるウルトラシリーズ等と異なり、スポーツが題材の『Free!』は自分にとって未開のジャンルであるし、ましてそのファン界隈ともなれば一切合切が未知の世界。そんな世界でたくさんの方から共感の声や暖かいコメントを頂けたことは、文章を書いていく上での大きな支えになっている……というだけでなく、自分の人生においてもかけがえのない財産になっています。本当にありがとうございました……!

 

1位 ー「総括」を名乗る覚悟とブログの限界点

 

総括感想『ウルトラマンデッカー』 令和の世を映す “新たなる光” は「NEW GENERATION DYNA」となり得たのか (55241文字)

kogalent.hatenablog.com

 

堂々の「最長記事」となったのは、2022年放送の『ウルトラマンデッカー』総括記事。2位の『Free!』に約15000字という大差をつけての圧倒的なナンバーワンだ。 

どうして『トリガー』より長いのか、と思われる方もいるかもしれないけれど、実のところ、この記事はプロットの段階から「凄まじい長さになる」予感がビンビンしていて……。その理由は、この『デッカー』という作品がシリーズでも異例なほど多くの「文脈」を抱えていること。というのも、この作品は 

①前作『トリガー』の続編

②25年前の作品『ウルトラマンダイナ』のオマージュ作 

③2019年から続くパンデミックを世界観や物語に取り込んでいる 

④2016年の『オーブ』以来6年ぶりとなる「カード型アイテム」を採用した作品 

と、その前提条件からして「語らなければならない」ことが山盛りの作品。その上、筆者自身が『トリガー』も『ダイナ』もお気に入りの作品とあっては、この文字数になってしまったのもやむを得ない訳で……! 

55000字というトンデモ文字数のせいで下書きを3分割せざるを得なかったり、記事が重すぎてスマホからの編集・更新がほぼ不可能だったり、シンプルに読み辛すぎたりと課題も多く、「文字数が多すぎる記事も考えものよね……」と思い知らされた本記事だけれど、長さの甲斐あって『デッカー』作中でもトップクラスのお気に入りである第14・15話の前後編について存分に語れたり、副産物的に『ウルトラマンダイナ』について語ることもできたりと、課題以上の「愛着」や「思い入れ」がたっぷりの記事でもあるし、総括記事としての自信は随一。『トリガー』と並ぶ当ブログの看板として、これからも大手を振って掲げていきたい旗印だ。

 

 

 

ランキングまとめ~後書き

 

以上、当ブログの「文字数ランキング」でした……! 1位から20位までを改めて並べると下記の通り。

 

【1位】総括感想『ウルトラマンデッカー』 令和の世を映す “新たなる光” は「NEW GENERATION DYNA」となり得たのか (55241文字)  

【2位】総括感想『Free!』シリーズ+『劇場版 Free! -the Final Stroke- 後編』”自由”の意味を水の中に問う、稀代の青春群像劇 (40123文字)  

【3位】総括『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』 賛否両論の「令和版ティガ」は新時代の引き金となり得たのか (39661文字) 

【4位】総括感想『戦姫絶唱シンフォギアG』“繋いだ手” が紡ぎ出す、暖かな希望とシリーズの到達点 (36801文字) 

【5位】総括感想『戦姫絶唱シンフォギアXV』 賛否両論のシリーズ完結編が描いた、目一杯の祝福と “有終の美” (29653文字) 

【6位】感想 - 舞台『ウルトラマン NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンデッカー編 STAGE5 ~彼方へ続く道~ 』 輝けるものたちへ捧ぐ、「新世代TD」感動のグランドフィナーレ (24292文字) 

【7位】総括感想『星合の空』- 悩める子どもたちとソフトテニスが問いかける、果てのない “生き辛さ” と罪の在処 (23786文字) 

【8位】感想『アイカツスターズ! 64~77話』 星のツバサと運命のドレスが導く、虹の向こうの「二人の一番星」(23613文字) 

【9位】総括感想『戦姫絶唱シンフォギアGX』“奇跡のカタチ” が呪いを祓う、シリーズの「底辺」にして「頂点」(22416文字) 

【10位】感想『アイカツスターズ!』番外編 - 物語と高め合う “歌” の魅力と 「MUSIC of DREAM!!!」という規格外の衝撃 (19886文字) 

【11位】感想『アイカツスターズ! 51~63話』 2年目の幕開けを鮮やかに彩る、ローラへの祝福と始まりのSTARDOM (18152文字) 

【12位】総括感想『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ』- 新時代の総決算! シリーズファン必見の「クロニクル」史上最高傑作 (17385文字) 

【13位】総括『ウルトラマンタイガ』シリーズ屈指の賛否両論作は“奇跡の物語”を紡ぐことができたのか (17084文字) 

【14位】感想『アイカツスターズ! 14~30話+劇場版』 牙を剥く “アイカツ” の現実と「七倉小春」という重すぎる代償 (16872文字) 

【15位】感想『アイカツスターズ! 91・94話』 2年目の “不遇” と “香澄夜空” という枷。仲間たちとアリアが拓く、香澄真昼の新たな物語 (16729文字) 

【16位】感想『グリッドマン ユニバース』 空前絶後のクロスオーバーで “よく分からない” さえも肯定する、ユニバース級の極上エンターテインメント (16703文字)   

【17位】感想『ウルトラマンデッカー 7~8話』「ティガ&ダイナ」を継ぎ、「トリガー&デッカー」を紡ぐ、愛と魂の傑作客演回 (16402文字) 

【18位】総括感想『 “ゴジラVS” シリーズ』賛否両論の作品群が、それでも「傑作」であり続ける理由を語りたい (16267文字) 

【19位】感想『アイカツスターズ! 87~89話』 5人の輝きと “二階堂ゆずの真実” に魂が震える、笑いと涙の「スターズ!」流年末年始 (16117文字) 

【20位】総括感想『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』アンバランスな「大器晩成型」作品に灯された、錬金術師たちの誇りと魂 (15959文字)

 

ウルトラマン」と「シンフォギア」と「アイカツスターズ!」と「それ以外」という偏りぶりにブログの色が出ているなぁ、としみじみ感じてしまうけれど、これまでの記事を振り返る中でそれ以上に感じたのは、本当にたくさんの方々が自分の記事を読んでくださり、時には暖かいエールやコメントまでくださっている……という事実とそのありがたさ。「それらが支えになっているからこそ、自分はこうして3年間もブログを続けられている」ということに感謝しつつ、この先も全力でこの趣味を楽しんでいきたいと思います。  

改めて、ここまで本ブログの記事を読んでくださり本当にありがとうございました!4年目も懲りずに長文を書き続けていくので、是非是非お付き合いください~!