<ネタバレなし> 全話感想『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』 ウルトラの未来を感じさせる、限りなく “惜しい” 大傑作

※注意※ 

以下の記事には『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突 Episode 1~5』の内容に触れる点があります。また、Episode 6以降の内容に直接的に触れることはなく、所謂「ネタバレ」にはならないよう細心の注意を払ってはいますが、その雰囲気や方向性などに間接的に言及する点はございます。 

「その程度であればネタバレにはならない」とご認識される方のみ、下記の記事へお進みください。

 


 


2022年5月28日、円谷プロダクションが手がけるサブスクリプションサービス「TSUBURAYA IMAGINATION」のプレミアム会員、そのうち抽選の当選者を対象に、現在毎週配信中のウルトラシリーズ最新作品『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』の先行全話配信が行われた。 

(その前日に行われた、海外向け全話上映会とは全く異なるもののため要注意)



ギャラクシーファイト』シリーズ通算3作目となる『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』。初めに個人的な感想を述べておくと、本作は「1作目『ニュージェネレーションヒーローズ』と2作目『大いなる陰謀』の流れを汲みつつも、その短所を補う形で進化した傑作」であると感じました。 

より率直に言うなら、想像以上に面白かった。それこそ、個人的にはこれまでの『ファイト』シリーズにおいて、(一点、どうしようもなく致命的な欠点があるものの、それを除くなら) 総合点では「文句無しの第1位」だと言えるほどには好みの作品だった。


 
数多のウルトラヒーローたちが活躍する『ギャラクシーファイト』シリーズ。ウルトラシリーズに留まらず様々なヒーロー作品で監督を手がけるアクションの申し子、坂本紘一監督が手掛けるシリーズだけあって、そのアクションや映像の派手さはウルトラシリーズでも随一。 

そのクオリティは1作目の『ニュージェネレーションヒーローズ』から非常に安定していたが、前作『大いなる陰謀』ではアクションのスピード感や演出のテンポが大幅に向上。その上で、同作がアブソリューティアンの導入やリブット、ベリアル、トレギアの過去編といったある種の「タスク」を消化しきったこともあり、本作『運命の衝突』は、より一層全編に渡ってハイクオリティ・ハイテンションな画が満載の、ある種『ギャラクシーファイト』の集大成とも言える優れたエンターテインメントムービーとなっていた。 

この点の恩恵は、特に『ニュージェネレーションヒーローズ』以来の登場となるギンガ~ロッソ&ブルや、初の本格復活となるスコット・チャック・ウーマンベスのウルトラフォース、そして本作でデビューとなる新ヒーロー、ウルトラマングロスの演出に大きく、彼らのバトルシーンはいずれも目が離せない必見のシーンとなっている。
 

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(ニュージェネレーションヒーローズたちの活躍についてはこちらとEpisode 2~4の記事をご参照ください! ネタバレ込みのため要注意)
 
しかし、本作『運命の衝突』における最も大きな見所と言えるのは『ギャラクシーファイト』シリーズお馴染みの、ウルトラマンたちによるクロスオーバー。本作のそれは、前2作の魅力を引き継ぎつつも欠点を改善した、限りなく隙のない見事な仕上がりになっていた。

 


 
ギンガ~R/B兄弟の新世代ウルトラマンによる一大クロスオーバーを初めて実現させた『ニュージェネレーションヒーローズ』に続く形で、新旧やメジャー・マイナーの壁を越えた夢のクロスオーバーを実現させた『大いなる陰謀』。その特徴は、何といっても幅広いキャラクターが大挙して登場することだ。  

ウルトラマンリブットとソラを初め、マックスにゼノン、80、ユリアン、ネオス&セブン21、コスモス&ジャスティス、レジェンド、パワード、グレート……等々、これでも登場するウルトラマンのうちたったの約1/3というから、まさにその数は規格外。通常であれば、約1時間半という尺には到底納めきれないものだろう。 

そこで坂本監督、そして脚本の足木淳一郎氏が行ったのは「30分×3部構成にすることで、その都度登場キャラをリセットしていく」という大胆な試み。しかし、いざ蓋を開けてみると、その「各部」が更に細かく枝分かれしており、ボリューム満点・さながらおもちゃ箱のような様相を呈する作品になっていた。
 
1部はリブットらによる「マックス奪還」パート、そして80らによる「ルーゴサイト追撃」パートが平行して進み、2部はベリアル、トレギアそれぞれの過去編の後、ウルトラ兄弟VSモルド・ジュダ兄弟に始まる決戦パートで〆。最後の3部だけは、最初から最後まで一本道の物語……と、各部ごとにテイストを変えつつ、前述の膨大なキャラクター数を見事に捌ききることに見事成功していた。 

しかし一方では、事態を打開する鍵であった「分割構成」が、「1話~10話まで通して見ることによるカタルシス・クライマックスの盛り上がりが弱い」ほか、コスモスやネオス、ウルトラ6兄弟が本筋に関わらない顔見せゲストのようになってしまっている……など、様々な問題を産み出してしまってもいた。

 

 

かくして始まった『運命の衝突』。その第一の魅力は、そんな前作の問題点が見事解消された秀逸なシナリオ構成だろう。

 

『運命の衝突』は現在Episode 5までが公開中で、その物語は「ニュージェネレーションヒーローズ」「グリージョ」「ゼロ」「リブット/ウルトラフォース (Episode 4~) 」らをメインとしたものがそれぞれ同時に進んでいく。 

一見するとそれは『大いなる陰謀』と同じ分割構造に過ぎないが、ポイントはそれぞれのパートが徐々に合流していくこと。実際に、各エピソードごとのメインパートとサブパートを具体的に見ていくと下記のようになる。

 

【Episode 1】
メイン:NGH サブ:グリージョ、ゼロ 

【Episode 2】
メイン:グリージョ サブ:NGH、ゼロ (一時終了)

【Episode 3~4】
メイン:NGH+グリージョ (終) サブ:USA (新) 

【Episode 5】
メイン:USA サブ:ゼロ (ラストではUSAらへの合流を示唆)


※NGH=ニュージェネレーションヒーローズ
※USA=ウルトラフォース 

……と、上記のようになり、主に「メイン部」が「アブソリューティアンと光の国の抗争」という縦軸を作っている。 

つまるところ、本作『運命の衝突』のシナリオは『大いなる陰謀』同様に複数パートで物語を進めていくが、各パートが徐々に合流・追加を繰り返していくことで、どのパートも最終的にはメイン (縦軸) に行き着くことになるというもの。  

結果、必然的にどのキャラクターも少なからず縦軸に関わることとなり、『大いなる陰謀』クラスの情報量でありながら「本筋に関わらない、顔見せゲストのようなウルトラマン」がいない非常に秀逸な脚本となっている。

 

そして、そんな今回の脚本の白眉と言える存在がウルトラマンネクサスだ。 

 

ウルトラマン全員がきちんと存在感を持ち、本筋に関わる脚本」という、一見するとメリットしか感じさせないこの文言だが、よくよく考えてみれば、サプライズや大胆なクロスオーバーを大きな武器とする『ギャラクシーファイト』とは相性が悪いのでは? とも思えてくる。 

というのも、そのような役回りを担うキャラクターの中には『ギャラクシーファイト』のベースとなるM78バースと絡ませ辛いキャラクターも多いからだ。  

『大いなる陰謀』にて、アブソリュートタルタロスという発明によってM78バースに本格的な参戦を果たすことができたが、出番は決して多くなかったコスモスとジャスティス。ガンマイリュージョンという掟破りによって初めて参戦することができたティガ・ダイナ・ガイア……等々、他にも多くのウルトラマンがこのカテゴリーに該当するだろうし、その最たるものがウルトラマンネクサスなのではないだろうか。

 

アイキャッチ

アイキャッチ

 

確かに、ネクサスの原初の姿たるウルトラマンノアは時空を越える能力を持ち、かのウルトラマンゼロにウルティメイトイージスを授けたのも彼。そういった意味では、M78バースにノアがやって来ること自体は容易いのだろう。 

しかし、ウルトラマンノアはキングやレジェンドと並ぶシリーズ最強格の (=迂闊にシナリオに絡められない) 存在で、ネクサスもネクサスで「変身する人物 (適能者) によって姿が変わる」「そもそも設定の大半が未だ謎に包まれている」と、その設定の何もかもがクロスオーバーの壁として立ちはだかる厄介なものばかり。 

そういった事情もあり、少なくとも自分は「よほどのことがないとネクサスがギャラクシーファイトに参戦することはないだろうし、出ても顔見せのゲスト止まりだろう」という認識だった。既にネクサスの客演には『ウルトラマンX』という神懸かった前例があるのだし、下手に出られるよりはそっとしておいた方がいいのでは、とも……。

 

 

 

「よほどのこと」が、起きた。

 

 


詳細はネタバレになりかねないため割愛するが、今回のウルトラマンネクサスの参戦は、前述の客演エピソード『ウルトラマンX』第20話『絆 -Unite- 』とは全く異なる方向性で、それでいて考え得る限り最高のアプローチになっていた。『絆 -Unite- 』が「TVにおけるネクサス参戦の最適解」なら、今回は「ギャラクシーファイトにおけるネクサス参戦の最適解」だったと言えるほどに。  

TVや関連作品など、かつてのシリーズに散りばめられた要素を拾い、それを違和感なく抽出・再構成し、魅力的に描き出す。更には『ウルトラマンネクサス』という作品の世界観さえ掘り下げ、同時に『運命の衝突』の物語にしっかりと有機的に絡ませる……。嘘みたいなてんこ盛りぶりだが、本当にそうなのだからしょうがない。それほどまでに凄まじいのだ、今回のネクサス客演は。  

勿論、非常にイレギュラーでチャレンジングな参戦・演出であることは間違いなく、どうあっても (『ネクサス』という作品を現行作品に絡ませる上での常でもあるけれど) 賛否両論は免れないだろうとも思うが、むしろ自分は、そのチャレンジ精神にこそ『ネクサス』を感じてしまい、深く感銘を受けてしまった。

 

 

そもそも、その「否」に関して製作陣は非常に意識的なように思えた。 

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』では慎重さこそ見えたものの、それを上手く作劇に繋げられていなかった……と言わざるを得ない坂本監督らスタッフだが、今回は非常に「上手い」理由が用意されており、少なくとも劇中の描写だけで筆者は納得することができた。 

更に、その理由や作中の演出を噛み締め、過去作で描かれた要素と併せて考えていくと、じわじわと深い感動が押し寄せてくるのだから素晴らしい。そう、こういうネクサスの客演が (全く想像できない形だったけど) 見たかった……! 

こうして際限なくその素晴らしさを語りたくなるくらいには、筆者は今回のウルトラマンネクサス復活には「大賛成」の立場。彼こそが『運命の衝突』の個人的なMVPと言っても差し支えないほどには上手く、素晴らしく、ロマンに溢れるものだった。

 

……しかし、他のウルトラマンたちもそんなネクサスに食われてばかりではない。特に、ウルトラマンゼロウルトラマングロスの2人は、こと本作において抜きん出た存在感を放っていた。

 

 

上記のティザービジュアル通り、『運命の衝突』で事実上の主人公として描かれているウルトラマンゼロ。何かと主役を食うことに定評のあるゼロだが (『大いなる陰謀』では語り部~準主役クラスの扱いだったことを踏まえると) 映像作品で主人公となるのは実に『ウルトラゼロファイト』以来なのではないだろうか。 

その内容は、ゼロがこれまでの己の戦いと出会いを振り返り、その中にある自身の「ウルトラマンとしての原点 (ゼロ) 」に触れ、最強の姿であるウルティメイトシャイニングを真に会得する……というもの。それは、メタ的にはこれまでの『ウルトラマンゼロ』サーガを振り返り、中でも彼の原点である『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にスポットを当てるというありそうでなかった構成。Episode 5における演出や台詞が特に顕著だが、それはさながら「『ウルトラマンゼロ』最終回」のようでもある。

 

「巨大特撮の冬」にデビューし、以降長きに渡りシリーズを支え続け、ようやく主役の座を後陣に譲ったかと思えば毎年のように舞い戻り、『大いなる陰謀』では主役級の活躍を見せ、今回の『運命の衝突』のティザービジュアルでは事実上の主人公扱い。かと思えば、急に最終回のような趣を見せ付けてきたゼロの物語。 

『大いなる陰謀』視聴時は、「ゼロはこれから、リブットと並んでギャラクシーファイトの主人公になっていくんだな」と感じていただけに、その「ウルトラマンゼロ最終回」ぶりに少し驚かされてしまった本作。しかし、いざ『運命の衝突』全話を見終えると、なぜここに来てゼロが大きくフィーチャーされているのか、なぜそこに「最終回」然とした雰囲気があるのか、朧気ながら合点がいく。 

そのカギを握るのが、本作でデビューを飾る新ヒーロー=ウルトラマングロスである。

 

 

L77ウルトラマンを彷彿とさせる見た目・SEに「コスモ幻獣拳の使い手」という拳法家設定、そして獅子座一等星の名……と、これでもかと (坂本監督大のお気に入りである) ウルトラマンレオやアストラとの関連を主張してくるウルトラマングロス。 

彼については現状何もかもがネタバレとなってしまうが、敢えて言うなら、彼はまさに『ギャラクシーファイト』の世界だからこそ生まれた、ウルトラの世界を更に広げてくれるポテンシャルを持った戦士だと感じた。 

新たな世界の呼び声で生まれ、その先の歴史を背負っていく宿命を背負った新戦士。それはまるでかつてのウルトラマンゼロのよう。そのことを踏まえると、『運命の衝突』でゼロ自身が己のサーガを総括し、それと入れ替わるようにレグロスの「始まり」が描かれることは、さながらゼロからレグロスへのバトンタッチのように思えてしまう。  

(深読みかもしれないが、“そのことを示唆している” と言われるとそう見えなくもないシーンが終盤に存在する)

 

セブン譲りの「生涯現役」ぶりを発揮するウルトラマンゼロも、今年でデビューから13年。そんな彼がレグロスに託したバトンとは何なのか、それは『運命の衝突』だけでなく、その先のウルトラシリーズ、そしてレグロスの物語が示してくれることだろう。 

『運命の衝突』でレグロス自身の掘り下げがどの程度あったのかはまだ言えないが、前述のような未来を感じさせてくれるだけのものがあったということ、そして、彼のファイトスタイルとその戦闘BGM (レグロスのテーマ?) がとてつもなくカッコよかったことは声を大にして伝えておきたい。

 

 

以上、ざっくりと非常に印象的だった点を述べてきたが、勿論本作の魅力はこれっぽっちの文量で語り尽くせるものではない。特にEpisode 6以降はこれまで以上の凄まじい画や演出が連発され、各話がこれまで以上に界隈を揺るがすこと必至の内容となっている。 

当然その内容に触れることはできないが、強いて言うならば「過去作の楽曲」が好きな方には凄まじく刺さるであろう場面がいくつか控えているということ。  

あまりにも作品解像度の高い納得の選曲や、「ここでこの曲が流れることは当然」と分かっていても、いざ流れると涙してしまうようなシーン、このキャラクターがこのBGMで戦うのか、と驚かされつつも納得してしまうようなバトル……等々、予想だにしない熱さがこの先のEpisodeにはぎっしり詰まっているため、これまで追ってきた方々は勿論、まだ見たことのない方にも、是非リアルタイムでその衝撃を浴びる感動を知って頂きたいところ……!

 


一見すると、情報過多で交通事故一歩手前な本作。しかし、本作は前述の通り、文芸・演出面が双方非常に高いレベルで纏まっており、冒頭で述べたように「一点だけ致命的な欠点が存在する」ことを除けば、ウルトラマンのクロスオーバーお祭り作品として限りなくパーフェクトな作品であると言えるだろう。  

ただ、その一点があまりに痛い。それは (長尺の作品をウルトラマンだけで回すことによる都合などもあるのだろうが) 主にウルトラマンゼアスの描写が過去作品のリスペクトに大きく欠けたものであったこと。

 

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(ゼアス、ナイスの一件についてはこちらの記事をご参照ください) 

 

更に、『運命の衝突』そのものにはそれ以外の問題がないとしても、本作を配信しているサブスクリプションサービス「TSUBURAYA IMAGINATION」にも看過できない問題点が多い。  

円谷プロ専門のサブスクだけあってコンテンツそのものは豊富に揃っているが、なぜか『シン・ウルトラマン』全盛の中で『ULTRAMAN (2004) 』がラインナップされていなかったり、そもそもコンテンツが探しにくかったり、視聴中の作品一覧があるのに視聴履歴がなかったり、動作が重かったりキャスト対応範囲が不可解なほど狭かったり……等々、まだ2年目のサービスということを踏まえても、その問題点の多さはかなりのものだろう。『運命の衝突』があまり話題に挙がっていないことに、この点が無関係とはとても思えない。

 

ほぼパーフェクトな完成度を誇っている反面、これら2点の致命的な問題が大きな弊害となってしまっており、結果その完成度に反して (『シン・ウルトラマン』のムーブメントもあってか) あまり話題に挙がっていない節のある『運命の衝突』。様々な都合や事情があるのは百も承知だが、少なからず、製作陣の自己責任という謗りは免れないだろう。 

しかし、それでも、だとしても、もし本作をまだ見ていない方、あるいは途中で追うのを止めてしまった方が今この文を読んでくださっているのなら、どうかこの『運命の衝突』という作品を見届けて頂きたい。

 

勿論、正直な気持ちとして「本作がより多く視聴されることで、更なる円谷プロダクションの隆盛に繋がってほしい」という気持ちもある。「愛もあったし面白かったけど駄目な点が多く、徐々に内容がアップデートされていったものの間に合うことなくサービス終了になった」名作ゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ (ウルバト) 』のように、社運を懸けているであろうTSUBURAYA IMAGINATIONが敢えなく潰れてしまうんじゃないか、という不安もある。 

しかしそれ以上に、ただただ、この面白い作品を一人でも多くの方に見てほしい。大好きなコンテンツの新作がとても面白かったから、できるだけ多くの人に見てほしい……と、結局はそれに尽きるのだ。

 

時の中を走りぬけて

時の中を走りぬけて

  • provided courtesy of iTunes

 

ゼアスとナイスに関するショックが未だ尾を引いて「どうにか救済してくれませんか、いやしないと流石に許せんぞ円谷プロ……」と怨念めいたものさえ感じているし、ツブイマにアップデートが入ったのに視聴履歴機能が実装されなかったことに頭を抱えたりもしているけれど、それでも『運命の衝突』は、それらの苦しみを押してでも好きだと思えるほどにはとても好みで、求めていたものを見せてくれる傑作だった。 

ネクサスの扱いへの恐怖、一向に活躍の気配がないレグロスへの不安……等々、上記2点以外にも様々な不安をお持ちのそこの貴方。大丈夫です、この作品は「やってくれ」ます。確かに合う合わないはあるだろうし、納得できないという気持ちを持たれる方もいると思います。けれどどうか、円谷プロ渾身のこの作品を信じてみてほしい。 

Episode 6以降も待ち受ける様々な衝撃。そこには必ず、ウルトラシリーズの未来と情熱、真摯な思いが透けて見えるはずだから。

 


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