アイカツスターズ!

感想『アイカツスターズ! 99話』 白鳥ひめという偶像、桜庭ローラというライバル。“ふたりの忘れ物” が導く、それぞれの原点と未来図

それは、3ヶ月前のことだった。 ……ところで、これで決勝トーナメントの面々はほぼ確定になったと見ていいのか……? 四ツ星から2人ならゆめと真昼、となるとヴィーナスアーク側はエルザとレイ……? 突然ひめ先輩が銀河のドレスとか持ち出して参戦して全部木っ端…

感想『アイカツスターズ! 98話』 心に従い次代を拓く「ゆずっとリリィ☆」の輝きと「フレンズ」の萌芽

『アイカツスターズ!』が放送されたのは2016年4月~2018年3月。自分が同作を視聴したのは2022年11月~2023年10月。これだけの時間差があるのに、なぜか市場にはアイカツスターズ!縁の新製品が溢れており、その一つがこちらの「アイカツスターズ!キャラナ…

感想『アイカツスターズ! 97話』 さらばヴィーナスアーク! 物語を経て完成する、エルザたちの絆と「Bon Bon Voyage!」

『アイカツスターズ!』96話を見てBlu-ray BOXを購入したことは前回の記事に書いた通りだけれど、よもや再生開始コンマ数秒で泣きそうになってしまうなどとは、この異常長文執筆末期成人オタク男性の目を持ってしても読めなかった。 いい感じのBlu-rayケース…

感想『アイカツスターズ! 95・96話』あるいは「虹野ゆめ」総括 ー 手と手を繋いで立ち上がり、廻る光で世界を照らす “虹色の一番星”

ある作品が、自分にとって「特別」になったと感じる瞬間がある。 その基準は色々とあるけれど、もし「高価なグッズを買う際に躊躇うかどうか」というラインで考えるとするなら、『アイカツスターズ!』が自分にとって「特別」な作品になった最大の決め手は、…

感想『アイカツスターズ! 91・94話』 2年目の “不遇” と “香澄夜空” という枷。仲間たちとアリアが拓く、香澄真昼の新たな物語

「不遇なもの」を見ると、昔からオーバーなくらい胸が痛んでしまう癖がある。 何かしらの作品 / キャラクターの扱いが明らかに悪い様を目にすると、それらに携わった方々やファンのことを考えて勝手にしんどい気持ちになってしまうし、ましてそれが自分の好…

感想『アイカツスターズ! 90~93話』 決勝開幕! 受け継がれた「episode Solo」と、願いを背負った「光の剣」

今となっては懐かしいとさえ思うけれど、ヴィーナスアークの面々を初めて見た時、その印象は決して良いものではなかった。 どうしてもネガティブな面が目立ってしまったエルザときらら、「エルザの騎士」という設定とビジュアルが直球ストレートすぎて「どう…

感想『アイカツスターズ! 87~89話』 5人の輝きと “二階堂ゆずの真実” に魂が震える、笑いと涙の「スターズ!」流年末年始

日本のオタク、虎賀れんとは言いました。「女児アニメに心を折られたならば、その救済もまた女児アニメでしか得られない」と。 そう、『アイカツスターズ!』に心を折られたならば、その救いもまた『アイカツスターズ!』にしか有り得ない。 kogalent.hatena…

感想『アイカツスターズ! 86話』あるいは「桜庭ローラ」総括 ー 負けた数だけ立ち上がり、涙の数だけ強くなる、絶えることのない群青の篝火

『アイカツスターズ!』第86話『涙の数だけ』を観た。観てしまった。 その衝撃を一言で語るのは難しいけれど、敢えて言うなら「アイカツスターズ! って、こういう作品だったよね………………」に尽きるかもしれない。というのも、このエピソード程の「残酷なシチ…

感想『アイカツスターズ! 74・84話』 ドレスと涙で絆を結ぶ、背中合わせのふわもこ☆ダブルミューズ

「勘が冴える」という言葉に、いまいちピンと来たことがない。 試験において、不安だった教科が破格の点数を叩き出していた……とか、普段は手を出さない玩具をたまたま買ったらあっという間に入手困難のプレミア品と化してしまった……とか、そういう出来事は勘…

感想『アイカツスターズ! 78~85話』 “パーフェクト” とは何か。回り出す歯車と、闇を切り払う「騎咲レイの誓い」

最近、『アイカツスターズ!』の視聴スピードが遅い。 どれぐらい遅いかというと、第84話『夢は一緒に』を見てから、次の第85話『輝きを渡そう』を見るまで約2週間が空いたくらいには遅い。リアタイ視聴以下じゃん!!!! 『アイカツスターズ!』視聴再開(2…

感想『アイカツスターズ!』番外編 - 物語と高め合う “歌” の魅力と 「MUSIC of DREAM!!!」という規格外の衝撃

『アイカツスターズ!』に、ちょっと信じられないくらいハマっている。 そのことは、弊ブログないしTwitterをご存知の方にとってはもう言わずもがなだと思うけれど、このハマりようには他でもない自分自身が一番驚いているところ。というのも、この作品の「…

感想『アイカツスターズ! 64~77話』 星のツバサと運命のドレスが導く、虹の向こうの「二人の一番星」

「リフレイン病」という病がある。「このシーンは〇〇のリフレインだ!!!!!!」というアレだ。 往々にして「製作陣は別にそこまで考えてない」「オタクの深読み」に終わることが多いこの病だけれど、稀に「本当の ”リフレイン” 演出」が現れては、オタク…

感想『アイカツスターズ! 51~63話』 2年目の幕開けを鮮やかに彩る、ローラへの祝福と始まりのSTARDOM

「続編もの」が好きだ。 「続編もの」と一口に言っても様々なパターンがあるけれど、自分が特に好きなのは『機動戦士ガンダム00』の2ndシーズンや『魔法少女リリカルなのはA's』のような「メインキャラクターたちは続投で、世界観がある程度一新される」とい…

感想『アイカツスターズ! 31~50話 (1年目最終回) 』虹野ゆめ編 - 主人公補正を越えた先にある、凸凹で美しい “虹色の冒険譚”

「虹野ゆめの個性」とは、何だろう。 「ねぇ、私の個性って何だと思う?」「うーん……元気、かなぁ?」「えぇ~……? なんかありきたりだよぅ」 (中略) 「そうだ!まず手始めに、私たちもキャッチフレーズ作らない?」 -「アイカツスターズ!」 第23話『ツンド…

感想『アイカツスターズ! 31~50話 (1年目最終回) 』桜庭ローラ&白銀リリィ編 - “個性” の意味と煌めきを巡る、2人それぞれの「Going My Way」

「主人公以外のキャラクターにも、それぞれ宿命/縁のある相手がいる」という展開、いいですよね。 主人公の歩むメインストリートから少し離れたところで、具体的な描写や各々の持つ「文脈」によって宿命/因縁が積み上がっていき、それがシナリオのクライマッ…

感想『アイカツスターズ! 31~50話 (1年目最終回) 』香澄真昼編 - “勝負の理” をも覆す、「打倒お姉ちゃん」という名の姉妹愛

『アイカツスターズ!』が初のアイカツ!シリーズとなる自分が、1話~13話、14話~30話+劇場版、といった節目節目で衝動のままに10000字オーバーの感想記事を叩き上げてしまっていることには他でもない自分自身が一番驚いているのだけれど、最終回視聴後はい…

感想『アイカツスターズ! 31~50話 (1年目最終回) 』早乙女あこ編 - アイドルとして、ファンとして。あこの掴んだ “譲れないもの”

まず最初に、この場を借りてお詫びしたいことが一つ。 『アイカツスターズ!』の話数が100話だと聞いた時は、正直「100話も何やるんだ!?」と思っていたし、少なからず「持て余す」だろうと思っていました。 しかし、いざ前半50話=1年目を駆け抜けてみると、…

感想『アイカツスターズ! 14~30話+劇場版』 牙を剥く “アイカツ” の現実と「七倉小春」という重すぎる代償

「『アイカツスターズ!』は、自分の想像を遥かに上回るとんでもない代物だった」ということを、自分はここまで何度感じただろう。 それを初めて感じたのは、第10話『ゆめのスタートライン!』。たった10話でここまでのものを見せられるなんて……と愕然となっ…

感想『アイカツスターズ! 1~13話』 美談でないからこそ美しい、輝ける “スタートライン” に魅せられて

ひょっとしたら「アイドル」という概念に向き合うのは、これが初めてかもしれない。 筆者は大学生になるまでの長い間=自分の「好き」が形作られる貴重な時期に、どういう訳かアイドルという文化をやたらと遠ざけていた。 その理由はよく覚えてないけれど、ハ…