こがれんアーカイブ

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感想『KING OF PRISM -Your Endless Call- み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ』- プリティーボーイズミリしらでも楽しめるメガ盛りエンタメ!それとウシミツ。

何事においても「前置き」は重要だ。漫画でもアニメでも掴みが肝心だし、アイサツの大事さは古事記にも書いてある。 

けれど、今回ばかりは前置きを省かせてほしい。『KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ』鑑賞後のこのよく分からん異様な高ぶりは、文字通り一刻も早く書き起こさなければ消えてしまいそうな予感がする。そう思えるくらいの、何か異様な熱量と面白さに満ちた作品が『キンツア』だった。自分、キンプリ組以外のプリティーボーイズ一人も知らないのに……!!!!!!!!!!!!!!!

 

kogalent.hatenablog.com

(こちらの記事を前置き代わりにさせてください)


f:id:kogalent:20250703230428j:image
引用:【本予告】「KING OF PRISM-Your Endless Call-み~んなきらめけ!プリズム☆ツアーズ」l 6月27日(金)君とつながるROAD SHOW - YouTube

 

《目次》

 

 

いざ、過去のプリズムショーへ - TLのあれこれが全部ホントだなんて思わなかったんスよ

 

自分は2024年春に『レインボーライブ』を観て、夏に『KING OF PRISM』シリーズ3作と『KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン』を観て、そのまま『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1- 』で応援上映を初体験し、今は『ひみつのアイプリ』と『プリパラ 2nd Season』を視聴中の新参シリーズファン。つまり何が言いたいかというと、前情報ゼロの状態で劇場に出向き『KING OF PRISM』の完全新作を浴びる……という体験が、正真正銘初めてだったのである。正直、気が狂うかと思った。

 

ダイスキリフレイン

ダイスキリフレイン

 

物語はPRISM.1の直後、未だ傷心から立ち直れないシン……という場面からスタート。ユキ様がエロい。ベストテン方式ではなくストーリーがあることに安心しつつ、あまりにも自然な流れで出てくるタイムマシンに一笑い。長髪がルヰもエロい。本物のタイムマシンではなく「プリズムのキラめきを辿り、過去と未来にアクセスできる」という限定的なタイムマシン……という、こういう細かい設定が妙に行き届いてるんですよねプリティーシリーズって。 

して、まず巡るのは『ドラマチックLOVE』。……この時点で何かがおかしい。アレ、これ事実上の新作プリズムショーじゃない!?

 

ドラマチックLOVE

ドラマチックLOVE

  • 一条シン&太刀花ユキノジョウ&香賀美タイガ&十王院カケル&鷹梁ミナト&西園寺レオ&涼野ユウ(CV.寺島惇太&斉藤壮馬&畠中 祐&八代 拓&五十嵐 雅&永塚琢馬&内田雄馬)
  • アニメ
  • ¥255

 

過去シーンの流用で済むところにも新作を放り込んでくる辺り、よほどキンドラが売れたんだろうか。同作をなぜか3回観に行ったオタクとしては内心ほっこりしつつ、突如放り込まれた山田リョウのプリズムショーにひっくり返った。え、あの、聞いてないんですけど!?!?!?!?

 

 

マイクをポールに見立てた、ある種『ポルプリ』からの逆輸入でもありそうなストリップショー feat.浪川大輔。まさかこんなに早く “狂” 全開で殴られるだなんて思ってもみなかったし、続く黒川冷の『survival dAnce 〜no no cry more〜』のストレートな盛り上がりがなければ早速頭がどうにかなるところだった。ここで黒川冷が三強決戦時の『EZ DO DANCE』ではなく『survival dAnce 〜no no cry more〜』を歌うことで、アレクがそれを持ち歌にしていることの「文脈」がグッと熱くなるし、レインボーライブの頃から散々見せられてきた黒川冷のプリズムショーがいざ実現するとカッコいいの何のって……!! 本当に乱入者を焼き払ってるのは笑ったけど。

 

survival dAnce ~no no cry more~

survival dAnce ~no no cry more~

 

して、そんな黒川冷に続くのはやはり氷室聖。TLの受動喫煙「やたら時間厳守の氷室聖がGet Wildする」という意味不明な先入観が出来上がっていたけど、まさか本当にそのままだなんて思わんやろがい!!!!!!!!!!!!!!!

 

Get Wild

Get Wild

 

氷室聖の世代を考えても、小室哲哉氏作曲という点に鑑みても、考えてみれば何とも妥当な選曲な (のに全然予想できなかった) Get Wild。氷室聖、ビジュと声は本当に良いので銃が様にな……いやお前それはもうシティーハンターじゃん!!!!!!!!!!!!!!!カッコいいので許す!!!!!!!!!俺の敗け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!  

けれど、そうなると恐ろしいのは「彼」が何を歌うかだ。SePTENTRIONの面々がびっくりするくらい乗り気じゃなかった (あのミナトにキツめの評価されてるの本当に笑う) のでてっきりカットされるかと危惧したけど、無事法月仁のCGがステージに……って恋しさと せつなさと 心強さと』!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

恋しさと せつなさと 心強さと 2023

恋しさと せつなさと 心強さと 2023

  • 篠原 涼子 with t.komuro
  • J-Pop
  • ¥255

 

自分は所謂「名曲」とか「名作」をとことん通らずに生きてきた世間知らずオタクなので、まあここで全然知らん歌が流れても文句は言えんな……と思ってたらちゃんと知ってた。知ってたけどそれを映画館の大スクリーンで、若かりし法月仁が歌っている光景には流石に困惑が勝った (三木眞一郎さんの歌はとても良かった) し、氷室聖と法月仁のプリズムジャンプがそれぞれヒロに受け継がれている皮肉にどういう顔をすればいいのか分からなかった。あの墓参りのシーンもうちょっと詳しく見せてくれませんかね!?!?!?!?

 

 

オバレルート~ Callings登場

 

今回自分が観たのはルート1のオバレルート。この前にも相変わらず狂い散らかしたプリズムジャンプ (絶対に笑ってはいけない運動会すぎるだろあんなの!!) を見せられたので、期待よりも「何を見せられるんだ…… (怯) 」の気持ちだったけど、蓋を開けると飛び出したのは『athletic core』の (自分は初めて聴く) アレンジ版、またしても放り込まれる新規プリズムジャンプ、そして大画面で繰り広げられる『レインボーライブ』でのヒロVSカヅキ。ま、まさか……と身構えていたらカヅキがFREEDOMを踊り出し、スクリーンで響くヒロ迫真の絶叫。で、出たァァーーーーッ!!!!!カヅキ先輩のPRIDE切りだァァーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!「PRIDEがバラバラに!?」じゃあないんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

この辺りからなぜか通常上映なのに息切れしていたけれど、スクリーンの中は久しぶりに出てきた遊佐浩二のせいで大変なことに。失望しました、自分パラダイス学園辞めます。 

三途の川に辿り着いたというSePTENTRIONの前に現れた初見の純白の3人組。けれど、その風格と扱いからして、彼らが「最初のプリティーボーイズ」であることは一目瞭然だった。その名も「Callings」

 

 

自分は当然彼らのことは知らなかったけれど、3人が製作陣にとても大切にされている、と分かる演出の数々は観ていて純粋に気持ち良かった。新規モデルによるプリズムショーはもちろん、彼らが他のプリティーボーイズと出会う上での門になっていたり、シンの正体を察しておまじない (祈り) を施してくれたり、間違いなく本編の重要アイテムなのであろうお守りを託してくれたり……。そんな彼らのキラめきがミリしら未満の自分にもひしひしと伝わってきたので、この先に待つプリティーボーイズとの邂逅にも安心して臨むことができた。
 

 

メイキングドラマとウシミツとプリズムシネマとウシミツ

 

他の世界のライブを見てしまった者が堕ちるというプリズム地獄。マスコットの墓場も然り、なんでプリティーシリーズっていつもこういう全然プリティーじゃない時空があるんです??? 

して、そんな地獄に降り立ったSePTENTRIONの前に、何やら尋常でなくキラッキラした方々=歴代のプリティーボーイズたちが現れる。

 

 

アイドルタイムプリパラ (未見) 』からWITH。『キラッとプリ☆チャン (未見) 』からARROWS。『ワッチャプリマジ!(未見) 』からTrutH。そして『アイドルランドプリパラ(未見)』からマリオDARK NIGHTMARE。 

……ん?

 

 

金髪青メッシュ切れ長流し目儚セクシー長手袋ポニテ似合いそうハイパードドドドドドドドドドスケベエッチ男がいる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

プリティーボーイズのスケベ指数について長々と語りたくなったけどそれは止めておくとして (倫理) 、自分にとっては彼らもCallings同様お初の方々。当然何の情報も持っていないわけだけれど、彼らから滲み出る「時空を越えて集ったオールスター」感は、そもクロスオーバーのオタクである自分からしたらそれだけでたまらないものがあったし、プリズム混線の中でSePTENTRIONが目撃したWITHのライブがあまりにも「癖」だったので、全員初見ながら否応なしにテンションが上がってしまっていた。などと言っていたらそのWITHがステージを始めるものだから横転ですよ。しかもここでメイキングドラマにサイリウムチェンジ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

『プリパラ』履修真っ只中の自分にとって、同作の花形であるメイキングドラマ&サイリウムチェンジは文字通りの現行コンテンツ。お馴染みのキンプリと「自分が今観ている」プリパラがスクリーン上で、それも新規CGで交錯するのだから (WITH初見なのに) それはもう大興奮だったし、またしてもカッコ良さ全開の歌とやたら気になる太もも、ショウゴのキュートフェイスから出てくるイケボに完全にやられてしまった。あと!!あとどのくらいで!!!!!あと何話くらいで彼らに出会えますか!?!?!?!?!?

 

 

そんな彼らに対し、我らがSePTENTRIONも新曲を披露。そして新たなプリズムジャンプ――ではなく、かつて仁が編み出すも、評点不可能だったために後世に残らなかった技・プリズムアクトを披露。別世界という場所だからこそ、評点の有無やこれまでの因縁に関係なく「プリズムアクトを先達の素晴らしい技として純粋にリスペクトし、敬意を持って受け継いだ」SePTENTRIONの選択は、図らずも仁にとっては大きな救いになり得るものだったのかもしれない。  

(仁がこの「聖の教え子たちが自分の生み出した技をリスペクトし、受け継いだ」光景を見ていたら、聖と和解するきっかけになっただろうに……)

 

 

22世紀でBOY MEETS GIRLしよう - キラめきは地球を救う

 

「これでフィナーレです!」感全開だった2組のライブでも決着は付かず、次はなんとシンヤ・マリオVSタイガ・カケルによるプリズムバトル。キンプリ組がプロテクターを装着すると問答無用で笑顔になれるオタクなので助かります!!!!  

4人による夢のコラボ版『EZ DO DANCE』だったり『アイドルランドプリパラ』のキャラクター同士にタッグを組ませてプリズムラッシュまでさせたり、といった大盤振る舞いには同作未見の自分も大興奮。けれど、それはそれとしてこの辺りからはその異様なスピード感で脳が酔い始めていたような気もするし、事実、SePTENTRIONのライブ以降は前後関係も順番も出来事も頭がぐちゃぐちゃでハッキリと覚えていない。  

あの卵から出てきたマスコットは誰のパートナーなのかとか、いつシンがいなくなったのかとか、神無月アヰとルヰの関係とか、以前『プラトニックソード』を歌っていたアイドル・ヒビキワタルが何者なのか、とか……。でも仕方ないじゃないですか。この映画の情報量はどう考えても60分尺のそれじゃない (褒めてる) し、その直後に『BOY MEETS GIRL by プリティーボーイズ』「歌と共にボーイズたちが繰り出す番組キャッチコピー+タイトルロゴ」なんていう爆弾を放り込まれたら……ねぇ!?!?!?!?!?  

(自分にとっては当然見たことないロゴばかりだったけど、それがどれだけ愛のある演出かは他の男児・女児向けコンテンツを履修していれば自ずと察せられるところ。履修中のプリパラから「み~んなトモダチ!み~んなアイドル!」というキャッチコピーが繰り出されたこと、そして溢れ出る「コンテンツとファンへの愛」の美しさに思わず涙してしまった)

 

BOY MEETS GIRL

BOY MEETS GIRL

  • 一条シン・太刀花ユキノジョウ・香賀美タイガ・十王院カケル・鷹梁ミナト・西園寺レオ・涼野ユウ(cv.寺島惇太斉藤壮馬、畠中 祐、八代 拓、五十嵐 雅、永塚拓馬内田雄馬)
  • アニメ
  • ¥255

 

こうして、プリズムのキラめきが失われ滅びてしまった未来の地球を蘇らせたプリティーボーイズたち。とうとう星を蘇らせるまでになった彼らのキラめき (と、そのことにツッコミすらしなくなった自分) と、WITHがプリチケをパキる姿には思わず感慨深くなってしまったけれど、それはそれとしてシンたちの世界は今尚危機に瀕しており、ルヰもアヰに取り込まれてしまった。先代のシャヰン=ヒビキワタルにも本格的な言及が行われ始めたけれど、もしや彼はCallingsのヒビキ&ワタルのデータから作られたシャヰンの器だったり……?  

(だとすると、ショウがシンの正体を察するシーンにも別種の文脈が生えてくる)

 

とはいえ、今回で確信したのは「KING OF PRISMは、何がどうあってもちゃんと面白くなるお化けコンテンツ」だということ。 

タイムマシンと滅びる世界、歴代プリティーボーイズ&三強のステージ、4つの扉にルヰとアヰ。荒唐無稽なんてものじゃないこれらの要素を「漏れも無駄もなく60分のエンタメ作品としてまとめ上げる」という無理難題を、本作は見事、見事という他ない巧みな手腕でしっかりと成し遂げてみせた。ここまでのものを見せられてしまったら、もうキンプリに対しては心配も不安もないし、一介のオタクに過ぎない自分がすべきは、来る新作を全力で迎え撃てるように万全の体制を整えておくこと。目の前に控える『プリパラ』をしっかり観進め、キリの良いところでまた『キンツア』に戻ってくることで、ようやく自分はこの作品の素晴らしさに真に向き合うことができるようになるのだから。

 

 

……ところで、プリティーボーイズにいなかったってことはひびき様ってやっぱり……?