こがれんアーカイブ

ウルトラシリーズとアイカツ!シリーズ、他特撮・アニメが中心の長文感想ブログ。

感想『アイカツスターズ!』100話 (最終回) - アイカツ!シリーズに胸を張れるように。虹野ゆめの問いかけと “わたしたち” のスタートライン!

2022年、11月3日。 

 

2023年、10月21日。 

 

約一年、サブスクでの後追い視聴とは思えないほどの時間をかけて完走した『アイカツスターズ!』。けれど、最終回を見ても不思議と「終わった」という実感がなかった。最初はてっきり、『アイカツオンパレード!』というアフターストーリーが控えているからかな……と思っていたのだけれど、実際の理由はまた別のところにあった。 

というのも、自分にとっては「思いの丈を記事として書き出す」ところまでがアイカツスターズ!。つまり、今この時点では自分の『スターズ!』は終わっていないし、書かなければ終わらないのなら、いっそこのまま永遠に放置してしまえば……という気持ちもなくもない。 

けれど、そのような「一つのものに囚われて立ち止まる」ことには他ならぬ『スターズ!』がNOを突きつけていた。作品のメッセージを正面から受け取り、この先へ胸を張って進んでいくというのなら、まずは一連の旅路に「区切り」を付けるところから始めなければならないだろう。 

そんな本作の最終回であり、フィナーレに相応しい笑いあり涙ありの30分だった第100話『まだ見ぬ未来へ☆』。このエピソードに改めて向き合うことで『アイカツスターズ!』感想記事執筆マラソンを華々しく締め括っていきたい。

 

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(第99話以前の感想は、こちらの記事か『アイカツスターズ!』タグからどうぞ!)

 

《目次》

 

 

最後の日常 - あこと真昼の「これから」

 

第96話、そして第99話と、二度に渡る「実質最終回」を経て始まった真の最終回=第100話『まだ見ぬ未来へ☆』。アイカツ!ランキングやゆめVSひめという大一番、そしてローラとの物語も区切りが付いてしまった以上、本作が最後に何を描くのかはまるで見当がつかなかったのだけれど、それがまさか「五人での日常」だなんて、一体どれほどの人が予想できたのだろう。


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(本記事の画像は、すべて【アイカツスターズ!】第100話「まだ見ぬ未来へ☆」【期間限定配信】- YouTube から引用しています)

 

ゆめ、ローラ、小春、あこ、真昼。この5人が揃っての日常シーンは作中数えるほどしか描かれていない非常に貴重なもの。中でも自分のお気に入りは、第88話『お正月だゾ☆全員集合!』における「新春アイドルかくし芸カーニバル」のシーン。

 

神妙な表情で、プロ顔負けの瓦回し (!?) に挑む真昼。けん玉に苦戦しつつ、しっかりと美しい技を決めてみせるあこ。例のコスチュームでダイナミックな書き初めを披露するローラ。第2話『ふたりはライバル!』で失敗した手品を今度は見事成功させる小春、コマを回そうとしたら頭に乗っかってしまうゆめ……。どれもこれもが、彼女たちの「変わっているけど、変わっていない」素敵な成長ぶりを感じさせるもので、「爽やかでどこか切なくもあるサビを背に、笑顔で揺れる5人」という絵面もあって、まるで走馬灯か卒業式かのよう。 
「いつまでも見ていたい」日常は、それがいつまでも見れるものではないからこそ美しい。そのことを痛感してしまうからこそ、自分はこのシーンで涙せずにはいられないのかもしれない。

引用:感想『アイカツスターズ! 87~89話』 5人の輝きと “二階堂ゆずの真実” に魂が震える、笑いと涙の「スターズ!」流年末年始 - こがれんアーカイブ

 

自分は、この新春アイドルかくし芸カーニバルこそが (一定の尺を割いて描かれる “シーン” としては) 五人の最後の日常なのだとばかり思っていたので、第100話前半で彼女たちの日常がたっぷり描かれたことは非常に嬉しい誤算。そして、それがアイカツからも離れた」本当の日常であることにはまさに心が洗われる思いだった。

 

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(しかも、そのBGMはまさかの『POPCORN_DREAMING♪』……! 初めての「五人での日常」でもあった劇場版を思い出させてくれる粋な選曲だ)

 

「みんなのスケジュール、何とか合わせられて良かったわね……!」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

真昼の台詞通り、それぞれが人気アイドルになった結果スケジュールを合わせることさえ難しくなってしまった五人。そう考えると、このシーンは『スターズ!』における最後の日常風景であるだけでなく、もしかすると「この先の未来も含めた、彼女たち五人で過ごす最後の日常」になってしまうのかも……と、そんな嫌な考えもほんのり脳裏を掠めてしまう。 

けれど、ゆめたちが各々の未来を語る姿は (ゆめの言葉通り “ローラと笑ってお別れしたいから” というのもあるだろうけれど) あくまで明るく前向き、安心して見ていられるものだった。それは、他ならぬ彼女たち自身が「これが最後になるとは思っていない」証左であり、製作陣の「ゆめたちの未来が幸せでありますように」という祈りの表れでもあるのかもしれない。

 

 

ひとしきり遊び終えたことで、今度はバーベキューをしながらそれぞれの展望を語っていく五人。ところが、その「これから」がどれもこれも相当な事案揃いだった。

 

「今回の映画も、アジア各地での上映が決まってますのよ。すばるきゅんが演じるスーパーアイドルと、かなた先輩が演じる事務所社長がマーメイドの私を取り合う、っていう三角関係のお話で……な、中々複雑な乙女心ですわ~っ!!」
「あこちゃん可愛い♪」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

  

第61話『好き!って気持ち』のメイントピックだった『アイドルはマーメイド』の映画化には「あこにも “彼女だけの看板番組” ができたんだなぁ」と感慨深くなってしまうし、あことかなたの関係に悶え苦しんだオタクとしては、あこがかなたのことを初めて「かなた先輩」呼びしているのも見逃せないポイント。「複雑な乙女心ですわ~っ!!」とすっかり (かなたに対しても) 乙女モードに入っているのが微笑ましいし、最高のタイミングで入る「あこちゃん可愛い♪」に会場爆湧き。この流れを最後まで絶やさないでくれたことに感謝しかない……!

 

 

また、もう一つの大きなトピックが「きららとの仕事風景」について。子どもと縁深いあこがランドセルのCMで活躍している姿は、それだけでも第45話『あこ、まっしぐら!』を思い出して涙腺にガツンと来るのだけれど、問題はそのあこの背中にあるもの。 

最初は実際に販売されているランドセル「天使のはね」をイメージした羽かな……と軽く見ていたのだけれど、よく見ればその羽はきららの「星のツバサ」と瓜二つ。まさかこれって、本物の “あこの” 星のツバサなの!?

 

 

一年目は特別なグレードアップグリッターを獲得できず、二年目は星のツバサを獲得できなかったあこ。「女優業に専念する」とアイカツ!ランキングに参加していなかったこともあり、あこ自身は特にそのことを気にしていなかったものの、一視聴者としてはあこが不憫に見えてしまったのも事実。 

しかし、あこがストーリー上不遇かと言われると決してそんなことはなく、「どうしてあこは星のツバサを入手できなかったのか」という謎はあわや迷宮入りか――と、思われてからの「コレ」である。 

最後の最後に「あこの星のツバサ」を出してくれたこと、そして、そのツバサがおそらくきららと同じものであること。一から十まで完璧すぎる最高の回答だけれど、いざその回答をお出しされてしまうと、芋づる式に「なるほど、これは本編では出せないな」という納得も引き出されてしまった。

 

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第一に、あこは女優という「他のアイドルに比べてステージパフォーマンスから遠い」存在。彼女が他のアイドルを押し退けてツバサを取ってしまったら、そこには少なからず違和感が生まれてしまうかもしれない。 

(本作は、アイドルたちのキャラクター的なポジションは汲みつつも、作劇においてそれを「優先させすぎる」ことはしなかった。あこだけでなく、小春が星のツバサを獲得しなかったのもこれに近い理由があるのかもしれない)

 

第二に、あこが星のツバサを取るならそれは「きららと同じツバサ」をおいて他にないけれど、そんなイレギュラーを描いてしまうと太陽/月のドレスのような「本当に見せたいイレギュラー」のインパクトを損なってしまいかねない。 

これに加えて、『アイカツスターズ!』という作品そのものの尺がかなりギリギリであったことや、展開上「ツバサ獲得に必要な、あこの単独ステージ」を用意し辛いことなど、考えれば考えるほど、あこのツバサ獲得にはいくつもの壁が立ちはだかってくる。 

前述の通り、二年目の物語を見れば「製作陣があこを冷遇しようとしていた」ということはありえない。とすれば、製作陣としても「あこが星のツバサを取らない」というのは苦渋の決断であり、その執念と愛がギリギリの滑り込みセーフを果たした結果生まれたのがこのシーン(と、エンディングの一枚絵) なのではないだろうか。

 

 

(が、なんと本編後のDCDで晴れて本実装・本参戦が叶った様子。当初から予定にあったなら彼女だけここまで遅れることはないだろうし、本編に登場しなかった各太陽のドレスも『スターズ!』弾中での実装だったため、もしかするとあこのツバサ獲得は視聴者からの声に応えてのものだったのかもしれない。理由はどうあれ、あこにツバサを取らせてくれて本当にありがとうございます……!)

 

 

一方、そんなあこに「私ももっと攻めていくつもり」と続く真昼。そんな彼女が口にしたのは、こちらの予想の斜め上を行くとんでもないカードだった。

 

「お姉ちゃんとツバサ先輩と、3人でユニットを組むことになったの!」
「素敵……!SKY-GIRL fly together again! だね!」
「ええ!あの時のステージの反響が大きくて、ファンの皆も楽しみにしてくれているみたい……!」
「嬉しいね、そういうの!」
「うん!エルザさんからもオファーがあって “次のヴィーナスウェーブに出演してほしい” って」
「エルザさん、もう知ってるんだ!?」
「流石エルザさんだね!」
「SKY-GIRLで、今度こそ “打倒・エルザ フォルテ” ! とりゃあぁーーっ!!」
「「「「おぉ~っ……!」」」」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

真昼の語った「攻め」とは、なんと一年目秋フェスにおけるスペシャルユニット=SKY-GIRLの本格デビュー!……もしかして、SKY-GIRLって製作陣の推しだったりします!? 

(第25話『ブロードウェイ☆ドリーム』ではゆめが選んだ「すっごくカッコよくて、セクシーな3人」が真昼、夜空、ツバサだったりもした。し、思想!!)


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スターズ!の視聴者が例外なく虜になったであろうSKY-GIRL。自分も当然その一人なので、このサプライズ再結成には思わず声を上げてしまったし、「SKY-GIRLで、打倒エルザ フォルテ!」という真昼の台詞にも非常に感慨深いものを感じてしまった。

 

「 (真昼に比べると) 目標が特定個人ではない」=その時々で、様々な相手と競い合ってきたゆめたち。彼女たちにとっては「自分と違うものを求めるアイドル」を目標とすることも日常茶飯事だろうし、だからこそ、ローラたちが「自分と違うものを求めるアイドル」であるエルザと同じステージで競うことに躊躇しなかった一方、真昼は強い違和感を抱いてしまった。なぜなら、真昼にとってエルザとは、初めて目標として意識した (あるいは、意識せざるを得なかった)「夜空以外の相手」だからだ。  
理由があるからこそ本気になれる。本気になれるからこそ楽しいアイカツができる。そんな真昼にとって、これまでずっと最高のモチベーションだった「夜空という目標」を一時にせよ外に追いやるなら、相応の「理由」をエルザとの戦いに見出さなければならない。それが見付からなかったからこそ真昼は悩んでしまい、この局面で本気になれない自分自身への苛立ちやフラストレーションを解消するには、それを瓦にぶつけるしかなかったのだろう。  

引用:感想『アイカツスターズ! 91・94話』 2年目の “不遇” と “香澄夜空” という枷。仲間たちとアリアが拓く、香澄真昼の新たな物語 - こがれんアーカイブ

 

アイカツ!ランキング決勝トーナメント第二回戦=エルザVS真昼が描かれた第94話『真昼の輝き』。本話冒頭、エルザとの戦いに意味を見出せず悩んでいた真昼は、仲間たちがくれた「決勝でゆめと戦う」という目標がなければエルザに本気で挑むことができなかった。つまり、この時点での真昼は、エルザを「越えるべき目標」と考えられなかったのだろう。  

一方、第100話の真昼はエルザを明確に「打倒すべき相手」として認識していた。これはきっと、第94話時点と異なり「エルザが真昼たちと近い視点でアイカツをするようになった」ことと「真昼の視野が広がった」ことの相乗効果によるもの。新たな目標 (ライバル) のおかげで新技を習得したり、(SKY-GIRLの本格デビューというイレギュラーな形ではあるものの) 夜空と正式にユニットを組んだりと、この一連は二年目における真昼の物語=夜空への執着から脱した彼女の成長が存分に詰まっているように思えてならないのだ。

 

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そんなあこ&真昼に続く形で、それぞれの展望を語るゆめ、小春、ローラ。これまでの賑やかな雰囲気から一転、小春からローラに (以前は旅立つ小春にプレゼントされた)五人の人形が渡される場面には思わず胸が詰まってしまったけれど、涙腺が崩壊するのはここからだった。

 

ゲーテは言いました。人が旅するのは、到着するためではなく “旅するため” である、と」
「リリィ先輩にゆず先輩!?」
「えっへへ~、来ちゃったゾ☆」
「卒業する前に、皆さんに伝えておきたいことがあるのです」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

五人の下に現れたのはゆず&リリィ! 最終回で再び「この七人」での姿を見せてくれることそれ自体がたまらなく嬉しかった……というのはもちろん、殊更にグッと来たのはリリィが引用した「人が旅するのは、到着するためではなく “旅するため” である」という言葉。

 

「四ツ星学園の先輩として、これまで皆さんのことを見てきました。アイカツに本気だったからこそ、辛い出来事もありましたね……。ですが決して諦めず、いつも前を向いていた。私には、そのことが何よりも美しく思えました。どんなに美しいドレスよりも大切なのは “一緒に輝こう” と本気で思える仲間に出会えたことではないでしょうか」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

リリィが賛辞したのは、ゆめたちが「夢を叶えた」ことではなく、彼女たちが「決して諦めず、いつも前を向いていた」こと。 

夢は見るものでなく叶えるもの。けれど、夢を叶えることだけがすべてじゃない。 

道は一つではなく、夢に向けて積み重ねた努力は様々な形で実を結ぶもの。真に大切なのは、夢を叶えることよりもむしろ「夢に向かって走り続ける」こと――そして、同じ志を持って高め合える仲間たちの存在。リリィの言葉は、ゆめたち五人や「夢を追うみんな」を等しく讃えるものであり、『アイカツスターズ!』という作品から贈られる目一杯の祝福でもある。 

他でもないリリィ自身が「辛い出来事に諦めず、前を向いて進み続けた」先輩であること。このシーンを彩る劇伴が 『必ず来る夜明け』であること。そして、五人の歩みを振り返る回想カット……。これら一つ一つの演出に、ずっと目を背けていた「このエピソードが最終回」という事実を実感させられてしまって、直後に挟まれた「ゆめたち5人の集合イラスト」のアイキャッチでそれはもう大泣きしてしまった。


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考えてみれば、最終回のアイキャッチがこの五人になるのは当然といえば当然なのだけれど、自分は「この五人を主人公として貫く」本作の姿勢が大好きだったし、第50話『最強のLIVE☆』のアイキャッチがひめたち第25代S4だったことを踏まえると、今回のアイキャッチが「ゆめたち五人が第25代S4に並んだ証」のようにも見えて、そのことが嬉しくて/感慨深くて、同時に一層「別れ」を実感させられてしまった。スターズーーーーー!!!!終わるなーーーッ!!!!! 

(リリィが五人にメッセージを残す傍ら、ゆずは生徒会長の後任に小春を指名。しっかり者で肝の据わった今の小春が選ばれることには納得しかないし、それはツバサやS4の座に届かずとも、二年間で大きな成長を遂げた彼女に対する “勲章” のように思えて嬉しかった……!)

 

 

“スターズ” のラストラン

 

一晩明けて、帰路に就こうとするゆめたち五人。その前に現れたのは車掌のゆず、添乗員のリリィ、そして学園のみんなが用意してくれた「旅立ちなんてめでたいたい!列車」! 思わぬサプライズに喜ぶローラたちだったけれど、本当のサプライズはトンネルの向こうで待っていた。

 

STARDOM!

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第59話『あなたにも輝きを』でゆめ・小春が出会ったカズ・スズ兄妹や、第66話『エールを送ろう』で登場したゆめ、ローラ、きららそれぞれのファンたち (夏奈、紗綾、すもも、ステラ)、第45話『あこ、まっしぐら!』であこを慕っていた双子の颯太&ほのか、果ては第19話『真夏のトップダンサー☆』で登場したホネホネブラザーズに至るまで、トンネルの向こう側にはこれまで登場したゲストキャラクターたちが大集合。その後のシーンも含めると、なんと「これまでの二年間で登場したネームドキャラクターがほぼ勢揃いする」という前代未聞の光景が広がっていた。こ、こんなことあるの……!? 

そんな最高の贈り物を受け取って、思わず「じっとしてらんない!」と走り出してしまうローラたち。STARDOM!、ゲスト総登場と来て、アイキャッチで崩壊したはずの涙腺がまたも決壊したのがこの五人ダッシュだった。  

キラめくアイドルながら、泥臭く走る姿がどうしようもなく似合うゆめたち五人。それはきっと、リリィが語った通り「皆で前に進み続けるその姿こそが、彼女たちのアイカツであり、人生だから」なのかもしれない。

 

 

それからも、画面には所狭しと歴代ゲストたちが登場。お馴染みスーザン・モニカ・エイミーの三人組や、シャイニーアカデミーのあゆみ&ナホ、山口FDに岡本監督といった準レギュラーから、第20話『情熱とプライド!』で登場した俳優・西太陽や「みんな輝け!ドリームアイドルオーディション」「アイカツ! ランキング 決勝トーナメント」それぞれの司会担当まで、とてつもない数のゲストたちを見逃すまいと目を凝らしていると、なんと海外にいるはずの七倉夫妻、忙しく世界を飛び回る香澄夫妻、そして初登場の早乙女夫妻を含めたゆめたち五人の両親が揃って登場。こんなところで早乙女夫妻初解禁!?!? 

(あこについては「実はお嬢様」という噂を聞いていたり「暗い部屋ですばるの映像に見入る」というどこか不穏な回想シーンがあったりしたので一時は暗い家庭環境を想像していたのだけれど、この雰囲気を見る限りそんなことはなさそうで一安心。いやでもそれはそれとして今度はお嬢様設定の方が怪しくなってない!?)

 

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そんなサプライズ (?) も相まって、流石にこれで終いだろうと思わされたその瞬間、ちょうど『STARDOM!』が間奏パートに差し掛かったところで響く例の声。


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『ユメ ニジノ!』
「! エルザさん!?」
ごきげんよう。貴女たちと過ごした時間は、私をよりパーフェクトにしてくれた。感謝してるわ』
『君たちのこれからのアイカツ、実に興味深いね』
『きららのこと、忘れちゃメェ~!だからねっ!』
『素敵……!一人じゃないって、とても素敵です!』
『虹野さん!』
『おめでとうございま~す!/Congratulations!』
「みんな……! ゆり先輩も!」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

第97話『Bon Bon Voyage!』で旅立ったかと思えば、第98話『ゆずっとリリィ☆』では大量のエルザビーフを送り届け、第99話『ふたりの忘れ物』ではひめを改めて勧誘するなど、なんだかんだ毎週出番があったせいでありがたみは薄いのに、それでも涙してしまったネオ・ヴィーナスアーク組の登場。それはきっと、エルザからゆめたちへ贈られる感謝の言葉と「一人じゃないって、とても素敵です!」というアリアの台詞が、改めて「エルザにとっては、ゆめたちもかけがえのない大切な仲間」だと示してくれたから。じいやの台詞も気になるよ……!

 

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笑えばいいのか泣けばいいのか。この辺りになってくると、情報の洪水と圧倒的な多幸感のせいで頭も顔面もぐっちゃぐちゃ。学園長の「We are 四ツ星!」というよく分からないコールにさえ感動してしまっていた。

 

アイカツを愛し!」
アイカツに愛された生徒たち!」
「夢は見るものじゃない……!」
「叶えるものだよ、ベイビー!」
「We are 四ツ星!」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

彼ら教師組がちゃんと美味しいところを持っていってくれるのも、ホタルや保健室の先生が揃っているのも嬉しかったけれど、とりわけグッと来たのはアンナ先生が一番美味しい台詞を持っていってくれたこと。  

今のゆめたちにこの言葉を託すとしたら、それはもう彼女こそが一番の適任。「この先ゆめたちがどれだけ成長しても、四ツ星の先生たちは永遠にその導き手で在り続けてくれるのだろうな」と改めて思えたし、ゴールを彼女たちに託すところも含めて、最後まで本当に粋な方々だった……!


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「ひめ先輩……!」
「っ、お姉ちゃん!」
「ツバサ先輩も!?」
「皆さん、どうして?」
「おかえりなさい……!」
「ふふっ、みんなを待ってたのよ?」
「では、みんなの新たなスタートラインを祝って……!」
「「「「「おめでとう~っ!!」」」」」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

『本気の君を待ってる』の歌詞に合わせて登場する、ひめ、ツバサ、夜空、ゆず、リリィ(第25代S4だけでなく、リリィやM4も「憧れの先輩たち」のポジションに据えてくださって感謝……!) 。 

思えば、めでたいたい列車に乗ってからここまでの道のりは「みんなの応援を受けて、ゆめたち五人がひめたちの下へ辿り着く」というもの。それはまさしく『アイカツスターズ!』の二年間そのものであり、アイキャッチ同様「ゆめたち五人の輝きが、ひめたち五人に追いつくことができた」という証明のよう。  

しかし、そこで満足していられないのが生粋の四ツ星学園生であるゆめたちの性。

 

「あの……!」
「どうした?」
「いえ、こんなに素敵なお祝いをしてもらって……どうやってお礼をしたらいいのか、って。ファンのみんなにも、まだきちんと “行ってきます” って言えてなくて……。だから私、ステージがしたいです!」

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「ここがまた、私たちの新しいスタートライン!」
「本気の……!」
「5人の!」
「最っ高の……!!」
「忘れられないステージにしよう!」
「せーのでっ!」
「「「「「アイ、カーーツ!」」」」」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

アイカツ☆ステップ! 〜ゆめ・ローラ・あこ・真昼・小春 ver.〜

アイカツ☆ステップ! 〜ゆめ・ローラ・あこ・真昼・小春 ver.〜

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S4を彷彿とさせる五人のリレー台詞や「スクールドレスの五人によるラストステージ」という事実がそれだけで満点越えを叩き出す中、流れ出したのは『アイカツスターズ! (データカードダス) 』の看板曲にして始まりの歌……ではなく、その最終回特別バージョンであるアイカツ☆ステップ! 〜ゆめ・ローラ・あこ・真昼・小春 ver.〜』! 

一見すると明るくポップな「アイドルソング」らしい楽曲ながら、サビ前や間奏パートで印象的に挟まれるメロディアスなフレーズ、「目印も見えない暗い夜でも 仲間がいてくれる」「間違いもへっちゃら 笑い飛ばせば明日はいい天気 落ち込んじゃいられない」といった歌詞が、散りばめられた本作の用語 (グリッターなど) 以上に『スターズ!』らしさを感じさせてくれるなど、まさに本作の「テーマソング」たるアイカツ☆ステップ!。 

ローラとゆめたちの (あるいは視聴者と作品の) 別れのエピソードでありつつ、それでも最後は明るく締める……という本話にピッタリなだけでなく、この五人で『アイカツ☆ステップ!』を歌うというシチュエーションが『劇場版アイカツスターズ!』冒頭ライブの再演/リベンジにもなっているなど、この選曲には他にも魅力的な文脈がてんこ盛り。『スタートライン!』や『MUSIC of DREAM!!!』といった本作のOP・EDがいずれも誰かの「持ち歌」になっていることに鑑みても、これ以上ない絶対的な “回答” と言うほかない……! 

そんな選曲や、最後の晴れ舞台を五人のステージにしてくださったことへの感謝、『アイカツスターズ!』が目の前で有終の美を飾っていることの感動、そしてこの作品に出会えた幸せに目を細めていると、そんや限界ギリギリの情緒を木っ端微塵にするモノローグが (よりによって、前述の “メロディアスな間奏パート” で) 投下される。


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「二年間、本当にあっという間だった。S4に憧れて、小春ちゃんと一緒に四ツ星学園に入学して、ローラや真昼ちゃん、あこちゃんと出会って……!」


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「先輩たちとのアイカツ、刺激的で楽しかったな……。大切なことを、一杯教えてもらった!」


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「憧れの人を追いかけてたくさん成長したり、時には悔しくて、涙を流すこともありましたわ……」


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「みんなでステージに立ったこと。ブランドやドレス、星のツバサを手に入れたこと。ずっと忘れない!」


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「出会いや別れが、私たちをもっともっと強くしてくれたよね……!」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

Aパートでも、リリィの語りに合わせて五人の回想シーンが流れるくだりがあったけれど、あちらが「ゆめたちを見守ってきた者」による総括であったのに対し、こちらはゆめたち自身による二年間の総括。 

この一連がどうしようもなく涙を誘うのは、回想シーンのラインナップや「五人がリレーのように二年間を振り返る」演出そのもの以上に、ゆめたち自身が「決して楽しいことばかりではなかった二年間を “その苦さを含めて” 肯定してくれているから」だろうと思う。 


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MUSIC of DREAM!!!において「大好きも大嫌いも全部ほんとのわたしなんだ」と唄われているように、本作で描かれたゆめたちの成長は、いずれも涙なくしては有り得ないものだった。  

辛く、苦しかった日々を美化するのではなく、そんな涙をこそ「自分を強くしてくれた糧」だと受け入れる。そんな作品だからこそ、自分はこの『アイカツスターズ!』に一年かけて惚れ込んで、励まされて、背中を押してもらってきたのだ。  

結果として、自分の2023年は『スターズ!』なしには語れない一年になったし、今やこの作品は自分の人生にとって欠かせない大切な存在。そんな背景のためか、あるいはそれが『スターズ!』のラストステージだからか、五人の『アイカツ☆ステップ!』とモノローグを浴びている最中、自分の頭の中では『スターズ!』に向き合った日々が走馬灯のようにフラッシュバックしていった。


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…………と、ここまで書いたのが2023年12月。ここまで昂って/感動しておきながら、それからおよそ一年と三ヶ月もの間、自分はこの先の文章を書くことができなかった。

 

エンディングで描かれた「事案」たち

 

この記事を完成させないままに迎え、そしていつの間にか終わってしまっていた2024年。その間にも、自分はアイカツ!シリーズにそれはもうどっぷりと漬かり続けていた。

 

 

アイカツスターズ!』を一から観直したり。

 

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アイカツ! (いちご編) 』を観たり。

 

kogalent.hatenablog.com

アイカツアカデミー!』にハマったり。

 

kogalent.hatenablog.com

アイカツフレンズ!』を観たり。

 

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アイカツ!(あかりGeneration) 』を観たり。

 

kogalent.hatenablog.com

アイカツオンパレード!』を観たり。

 

kogalent.hatenablog.com

アイカツプラネット!』を観たり。

 

kogalent.hatenablog.com

アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ 』を観たり。

 

 

アイカツスターズ!を観たり。(三回目)

 

2025年3月20日のイベント『オケカツ!』に向けて行ったこれらの寄り道のせいで100話感想記事を放置することになった……というのは、少なからずその通りであるのだけれど、何もそれだけが理由というわけでもない。まして「100話の終盤が合わなかった」だなんてそんなことは断じてない。何せ、第100話は『アイカツ☆ステップ!』以降も最後まで「事案」のオンパレードだったからだ。


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第99話を経て、今度は「光の中、同じ高さで見つめ合う」ゆめとローラ。


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ローラを見送るシーンで差し込まれる『STARDOM!』の再現カット。


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ツバサと夜空を真昼が追うのではなく「夜空と真昼をツバサが見守る」という形に生まれ変わった新生SKY-GIRL。


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初見時は「星のツバサを獲得している」……のだとばかり思っていたけど、カードの枚数やグラフィックなどからすると、どうやら「太陽のドレス」を獲得しているらしい小春。  

(この後のシーンでは、ゆずとリリィも太陽のドレスを獲得したらしいことが窺える)


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おそろいのスタープレミアムレアドレスでステージに立つあこ&きらら。 

(本編内で……本編内でこれが観たかったァ……!!!!)


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髪を伸ばし、一人アメリカで佇むレイ。一人でいることや髪を伸ばしていることからすると、一度「エルザありきだった自分」から離れ、自分自身を見つめ直しているのかもしれない。  

(後のヴィーナスウェーブではしっかり帰ってきている辺りが流石だ……)


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第99話での台詞通り、三人でステージに立つひめ、ゆめ、アリア。げ、『劇場版アイカツ!』だこれ!!!!!!!


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ザ様アーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


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『アイドルはマーメイド』の現場で再会するM4。共演なのか応援に来たのかは分からないけれど、この四人にはいつまでも仲良くしててほしい……。早乙女ェ!頑張れよォ!!!!


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再び開催されたヴィーナスウェーブ。アリスやゆりゆりの活躍も見せてくれて本当に手厚い……。ところで、アイカツ!を観た上でスターズ!を観るとどうしてもこの大地のののそっくりさんが気になってしまうのだけれど、ヴィーナスアークはドッペルゲンガーの集会場か何かで……!?


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そして、この「背中合わせで/同じポーズで輝くゆめとローラ」……! エンディングをこの二人で締めてくれる、本作のそういうところが大好きなんだなぁ……などと思っていたらその直後にローラが太陽のドレスを引っ提げて現れるものだから、それはもう盛大にひっくり返ってしまった。


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ゆめとローラの関係も、アイカツスターズ!という作品も、その本質は「憧れに辿り着く」という結末ではなく「憧れは次の憧れを生む」という可能性にある。そういった意味では、締めとして美しいのは前述の「光の中、同じ高さで見つめ合うゆめとローラ」かもしれない。 

けれど、それでもやっぱり「ローラがもう一度ゆめと同じステージに並んだ」瞬間を観たくないはずがないし、エンドロール後というある種お祭り的な空気感や、BGMの『迷わぬ心』もあって、細かいことを考えるよりも遥かに涙と拍手が勝っていた。ありがとうアイカツスターズ!、ありがとう虹野ゆめ、ありがとう桜庭ローラ……!!

 

 

「みんなは今、夢を持ってる?」

 

一から十まで、お出しされるものがどれもこれも凄まじいド事案だった第100話。本当はエンディング以降についても一つ一つガッツリ語り倒したかったし、第100話を観終わった直後は自分がそうするであろうことに微塵の疑いも持っていなかった。 

けれど、第97話~第99話の記事を書き終え、改めて第100話を観直した時、とあるシーンがそんな自分の気持ちに待ったをかけた。

 

「ねぇみんな。みんなは今、夢を持ってる? “モデルになりたい” “パティシエになりたい” “アイドルになりたい” たくさんの夢が、無限に広がってる。その夢に向かって走り出そう、全速力で向かっていこう!』

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だって、だって、夢は――』

スタートライン!

スタートライン!

  • せな・りえ from AIKATSU☆STARS!
  • アニメ
  • ¥255

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「憧れは次の憧れを生む。憧れたその瞬間、それがあなたのスタートライン!」

-「アイカツスターズ!」 第100話『まだ見ぬ未来へ☆』より

 

初見時こそ、画と歌と台詞とテーマとが完璧に噛み合った圧倒的な「エモ」に叩きのめされて顔面ビシャビシャ拍手喝采だったこのシーンだけれど、改めて観た時は涙どころか笑顔さえ浮かべることができなかった。  

ここでゆめが語りかけているのは、紛れもなく「こちら側」。画面の前の自分に向けて、「夢を持ってる?」「その夢に向かって走り出そう、全速力で向かっていこう!」と語りかけている。そんな彼女に対して、自分は無性に恥ずかしくなってしまった。夢があるのに何も踏み出せていない自分が心底情けなかったし、この作品に対して散々「胸を打たれた」と語りながら、それを行動に移せていない矛盾ぶりがどうしようもなく恥ずかしかった。  

そんな現状を変えられるまで、自分の『アイカツスターズ!』は終われない。この作品から大切なものを受け取ったことを行動で示さなければ、この作品に胸を張ってありがとうを言えるはずもない。 

なら、やるべきことはただ一つ。自分がずっと昔から抱えてきて、一向に形にできなかった「小説を書く」という夢に挑むことだ。

 

自分は、自分に才能がないのを思い知るのが怖かった。長編小説を書き上げて、それがつまらなくて「自分はこんなものしか書けないんだ」と思い知ることが怖かった。

引用:ブログを続けてきた自分と、小説が書けない自分と、『数分間のエールを』 - こがれんアーカイブ

 

詳しくはこの記事に譲るけれど、自分は昔から物語を作るのが好きで、高校生の頃からは小説を書こうという思いを持ってきた。そう、「持ってきた」だけ。自分の作るものに自信が持てなかった/前述のような恐怖に抗えなかった結果、TRPGやブログといった別の文章で回り道をしてばかりで、肝心の小説はこれっぽっちも書けていなかったのだ。 

(書いたことがあるとすれば、高校生時代にケータイ小説サイトでアップしていた小説とさえ呼べない未完の二次創作と、大学のサークルやTRPG絡みで寄稿した短編、趣味で書いたいくつかの掌編ぐらいのもの)

 

そんな自分を変えるには、『アイカツスターズ!』を完走した今しかない。ゆめたちの歩みに本当に勇気を貰ったのなら、これまでの情けない自分も、様々な恐怖だって乗り越えていけるんじゃないか。 

そう思ってペンとノートを手に取ってから一年と三ヶ月。アイカツ!シリーズを観て、それぞれの作品から受け取ったものを記事として書き留めつつ、その裏で何度もリテイクを重ねて書き上がったのがこの小説。

 

 

内容はあくまで二次創作、ボリュームも文庫本換算で70ページほど。創作としてはささやかなものだし、スタートとしては遅すぎるかもしれないけれど、それでもここが自分にとってのスタートライン。 

ここから夢に向かって走り出せば、悩むことや挫けることが今以上にたくさんあるだろうし、これまでとは比にならないほど悔しい思いだって味わうかもしれない。 

けれど、悔しさは頑張った証拠であり、流れる涙は心を強くしてくれる。これからの自分にとって、アイカツ!シリーズはきっと今まで以上に「人生の教科書」になってくれるはず。 

そういった意味で、自分はこれからも当分シリーズのお世話になると思うし、開封前のライブBlu-rayや未視聴の楽曲といった履修前のコンテンツも諸々残っているのだけれど、アイカツ!シリーズ履修マラソン」としてはここが一旦のフィナーレ。  

今後歴代シリーズを一から観直すことがあるなら、それはずっと先の話になるはず。その時は、この記事を書いている今の自分や過去の自分、そして何より『アイカツ!シリーズ』に胸を張れる自分で在れますように……と願いつつ、二年半に渡る感想記事の執筆に幕を下ろしたい。

 

 

が、それはそれとしてアイカツ!シリーズは今日も元気に新展開の真っ最中なので、今後とも末長く応援していきたいところ。自分、まだまだカツ!オタクやれます。やらせてください!!!!!!

 

 

 

最後に、アイカツスターズ!アイカツ!シリーズ、そして自分の旅路を見守ってくださった皆様、二年半本当にありがとうございました!

今後とも……せーのでっ!アイ、カーーーーーツ!!!!!!!!!!