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真紅のファイターはゼットの縁者?『ウルトラマンオメガ』初報感想・考察

2025年3月21日。『ブレーザー』特報を思わせる謎のティザー映像が公開された。

 

 

「早く目覚めて」「寝ぼすけくん」「寝覚めの時」……どんどん増えていく不名誉なキャッチフレーズに耐えかねたのか、ティザー映像から1ヶ月後の2025年4月24日、遂に「目覚めの刻」が訪れた。

 

 

2025年に地球を守る新たな光の巨人、その名はウルトラマンオメガ! 

近年のシリーズでは特に公開情報が少ない『オメガ』だけれど、それだけワクワクしてしまうのがオタクの性というもの。発表された新情報をまとめつつ、この作品の今後について思いを馳せてみたい。


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《目次》

 

久しぶりの「擬態型」ウルトラマン

 

ウルトラマンオメガ。ウルトラマンゼアスやパワードを思わせる赤いマスク+青い眼という異質なシルエットが特徴的な新ヒーローで、スラッガー使いの真紅のファイターという点からはついウルトラセブンを連想してしまうところ。

 

 

そんな彼の注目ポイントといえば「地球に落ちてきた、記憶喪失の宇宙人」という設定。つまり、彼が久しぶりの「擬態型ウルトラマン」である点だ。

 

 

ウルトラマンは、概ね宇宙人や「光」が人間と一体化するタイプ (同化型) と、ウルトラマン自身が人間の姿に変身しているタイプ (擬態型) の2種類に分けることができ、オメガ以前にも、セブン、レオ、80、メビウスジード、トリガーなど「擬態型」のウルトラマンは数多く存在している。ジードとトリガーが実質的な地球人だったことを踏まえると、オメガは実にメビウス以来となる「擬態型」の主役ウルトラマンということになる。  

しかし、オメガが異質であるのは、そんな先輩たちよりも……ともすれば、あらかじめ地球の話を聞いていただけのメビウス以上に「地球の世俗・文化への馴染みがない」らしいこと。オメガの人間態=オオキダ ソラトを演じるのが、2.5次元舞台などで人気を博する実力派俳優・近藤頌利氏であるのも、そんな難しい役どころを踏まえてキャスティングなのだろうし、この点は『オメガ』という作品の大きなアイデンティティーにもなっていくはず。 

では、そのような要素が一体どのようなストーリーを紡いでいくのか。情報解禁間もない現在、大きな手がかりとなるのはそのメインスタッフ=「監督・武居正能×シリーズ構成・根元 歳三/足木 淳一郎」という顔ぶれだ。

 

 

「監督・武居正能×シリーズ構成・根元歳三」への期待

 

武居正能監督は『オーブ』の監督デビュー以降、特にウェットな人間ドラマ演出で人気を博した監督で、近年では『ブレーザー』第12話に顕著なように、坂本監督・辻本監督を思わせるダイナミックな特撮も身に付けられており、隙のないマルチな監督として活躍中だ。 

一方、本作のメインライターを務めるのはシリーズ常連の脚本家・根元歳三氏。『マクロスΔ』のシリーズ構成を務めるなどアニメでの活躍も多く、ウルトラシリーズでは『最後の勇者』『さよなら、リン』など、丁寧さとケレン味を併せ持った脚本を多数輩出されている。そんな根元氏が武居監督とのタッグで作り上げたのが、2022年放送のウルトラマンデッカー』である。

 

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「トリガーの続編兼ダイナのオマージュ」という複雑な要素を、時間SFという新機軸で大胆にまとめあげた『デッカー』。その大きな特徴として挙げられるのが、コロナ禍を模した「スフィアに覆われた地球」という舞台であり、夢を奪われた若者たちが「自分たち一人一人にできること」を胸に未来を拓いていく姿は、パンデミックに苦しむ当時の視聴者を力強く励ましていた。 

して、今回の『オメガ』である。その物語について、武居監督は次のように語られている。

 

ウルトラマンオメガ』では、「なぜ地球を守るのか」「なぜ地球人と共に戦うのか」をウルトラマン自身が考え模索していく「目覚めの物語」を目指しています。

引用:新テレビシリーズ『ウルトラマンオメガ』日本時間2025年7月5日(土)あさ9時テレ東系6局ネット発・世界同時期放送&配信スタート! - 円谷ステーション

 

パンデミックは鳴りを潜めたものの、世界はその様相を日々悪化させている。終わらない戦争や悪化する景気は人の心から余裕を奪い、人と人とは日夜互いを傷つけ合って生きている。冷ややかで乾いた空気が、今尚世界中を覆い尽くしている。 

オメガが訪れるのは「怪獣や宇宙人が空想のものと思われていた」地球=私たちが生きている地球と非常に近い世界。記憶を失ったウルトラマンは、そんな地球に守る価値を見出だしてくれるのだろうか。そんな地球人と共に戦ってくれるのだろうか。ともすれば、『オメガ』とはそんな「地球人の “価値” 」を問い直す作品になるのかもしれない。

 

 

もう一人のシリーズ構成・足木 淳一郎氏の存在が意味するもの

 

本作のシリーズ構成として、根元歳三氏と共に参加されるのは、『THE LIVE』をはじめとした舞台作品や『ウルトラギャラクシーファイト』などで知られる脚本家・足木淳一郎氏だ。

 

 

足木淳一郎氏がシリーズ構成として初参加されたのは、2021年の『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』で、おそらくその理由はシリーズ構成・ハヤシナオキ氏がシリーズ初参加だったこと、そして『ウルトラギャラクシーファイト』とのコラボ要素があったこと。  

氏は、続く『デッカー』においてもシリーズ構成として参加されているが、こちらでは本編に関わっている様子はあまり見られず、おそらくは「前作・トリガーとのパイプ役」だったのかもしれない。 

これらを踏まえると、『オメガ』のシリーズ構成に足木淳一郎氏が参加されている理由にもいくつかの心当たりが浮かんでくる。一つはギャラクシーファイトシリーズの復活だ。

 

 

2023年夏の『ウルトラマングロス ファーストミッション』以降、すっかり沈静化している『ギャラクシーファイト』シリーズ。展開が凍結されたのでは、という噂もあったが、アジア圏でのレグロスの活躍や『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ (2025) 』でザ・キングダムの動向への言及があったことからもそういうわけではない様子。もしかすると、本作は何らかの形で『ギャラクシーファイト』復活に関わってくるのかもしれない。  

もう一つの可能性は、『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ (2025) 』の主役でもあるウルトラマンゼットとの関係である。

 

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足木氏は、メインライターである吹原氏の跡を継いで『Z』の物語を紡いでいる脚本家の一人で、上記の『ウルトラマンゼット ~旅立ちの時~』では、実質的な『Z』第26話といえる物語を見事に描かれていた。 

一方、ウルトラマンオメガはその特徴的な瞳やカラータイマー、スラッガー持ちという点からゼットとの関連が疑われており、いざ明かされたその顔つきは本当にゼットとそっくりであった。

 

 

単なる偶然、あるいはデザイナー・後藤正之氏の手癖だろう。田口監督がメインでもないのにそんなことあるはずがない。そう思われる方もいるかもしれないが、同じパターンで本当にオーブと関係していた『ウルトラマンR/B』という前例もある。ひょっとすると、オメガは未だ明かされていない「ゼットの故郷」からやってきたウルトラマンなのかもしれない。

 

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(舞台作品と縁深い足木淳一郎氏がメインということで、『デッカー』のような舞台作品との本格連動も期待したいところ)

 

謎多き『オメガ』の玩具展開。そして……

 

ニュージェネレーションウルトラマンの注目トピックといえば、やはり外せないのが玩具展開だ。

 

 

前作『アーク』においては、メイン商材であるソフビの価格高騰などもあってか、その玩具展開に様々な試行錯誤が見られていた。そんな過去を踏まえてなのかそうでないのか、どうやら『オメガ』の玩具展開には何やら「仕込み」がある様子。

 

 

スラッガーが変身アイテムを兼ねる」「カラータイマーがモチーフのコレクターズアイテム」など既にして斬新な要素が散見される『オメガ』だけれど、そういえばタイプチェンジについては全く情報が出ていない。上記の記事には、本作の「仕込み」がその辺りに関係することを伺わせる一節がある。 

物価高騰により、徐々に「ソフビからの脱却」を迫られているウルトラシリーズ。インナースペースの復活 (?) も含め、『オメガ』は一体どのような玩具展開・販促を見せてくれるのだろうか。

 

 

とはいえ、今回もしっかりソフビには力を入れてくれる様子。PVで確認される新怪獣の商品も含め、追加情報が解禁されるらしい6月上旬を……願わくば、その中にウルトラ怪獣アドバンス」の文字があることを、今から楽しみにしていたい。

 

……ところで、
 

 

なんでこれが同日解禁だったんです????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????