ウルトラマンカードゲーム(以下 “UCG” )の原作再現について語る記事も今回で3回目。前回の記事では、ニュージェネレーションヒーローズのうちタイガ(トライスクワッド)までを取り上げたので、今回はゼット以降のウルトラヒーローたち、所謂「後期ニュージェネレーションヒーローズ」について語っていきます!
(これまでの記事は、こちらのリンクか「ウルトラマンカードゲーム」タグからどうぞ!)

※以下の画像は、すべてウルトラマンカードゲーム公式アプリ『ULTRA LEAGUE 』より引用しております。
《目次》
- ① ウルトラマンゼット&特空機
- ② ウルトラマントリガー&トリガーダーク
- ③ ウルトラマンデッカー
- ④ ウルトラマンブレーザー&アースガロン
- ⑤ ウルトラマンアーク&ギルアーク
- ⑥ ウルトラマンオメガ&メテオカイジュウ
- おわりに
① ウルトラマンゼット&特空機
最近はすっかりオリジナルでの活躍が基本ですが、ウルトラマンゼットの特徴といえばやはり「3枚のウルトラメダルで力を発揮する」こと。UCGでは、この特徴が「3枚のカードを操る」という性能で再現されています。

例を挙げると、手札からカードを3枚まで捨てて味方を強化するアルファエッジ、驚異の3枚ドローが可能なガンマフューチャー(M78流・竜巻閃光斬)、シーンカードを3回張り替える効果でアルファエッジ→ベータスマッシュ→ガンマフューチャー→デルタライズクローの連続チェンジが再現可能なデルタライズクロー等々。これらの効果は、強力でド派手な反面使いどころが難しく、師匠(仮)であるゼロ同様、やや玄人向けのヒーローと言えるかもしれません。
しかし、そんなゼットにはUCGでも頼もしいパートナーが存在しています。

2026年10月時点で実装されている唯一の特空機・セブンガーは、シーンカードを多用するゼットには欠かせない「シーン破壊」の効果を持っており、ゼットの戦いをサポートしてくれます。続くウインダム、キングジョーストレイジカスタム、そしてウルトラヒーローズTHE LIVEで登場したあの特空機の参戦にも期待したいところ……!

(みんな大好きガンマイリュージョンはUCGでもしっかりフィーチャーされています。このような美しいパラレルレアが存在している他、ゼット・ティガ・ダイナ・ガイアの光線同時発射シーンが採用されたシーンカード『未確認物質護送指令』は「捨て札=過去のカード3枚でパワーアップする」という、ガンマイリュージョンをバッチリ再現した性能!)
② ウルトラマントリガー&トリガーダーク
第1弾で参戦、第4弾で強化が行われたウルトラマントリガー。しかし、この段階ではあくまで「デッカーのサポート役」という側面が強く(これはこれで原作再現としてアツい!)、トリガーという作品そのもののアイデンティティーは見えないままになっていました。
そんなトリガーが覚醒したのは第7弾でのこと。グリッタートリガーエタニティ、そしてトリガーダーク(イグニス)の参戦によって、遂に『トリガー』の独自コンセプトが判明したのです。

その特性は、なんとカードの種類ではなく「レベル」を参照してグレードアップするというもの。レベルはヒーローが1~4、怪獣が主に5~7で設定されているので、カルミラやトリガーダークといった闇の巨人と組み合わせることで力を発揮。まさに「光であり、人であり、そして闇でもある」マナカ ケンゴらしい効果となっています。

また、イグニスが変身するトリガーダークはUCG初の「ウルトラ怪獣カードだが、ウルトラヒーローとしても扱う」というダークヒーローらしい特性を持っており、グリッタートリガーエタニティだけでなく過去のトリガーとも噛み合うカードになっています。
怪獣カードとのシナジーを持つトリガー。ヒーローでありダークヒーローでもあるトリガーダーク。異なるベクトルから「光と闇の共存」を演出し、その両者を共闘させることで完成する『トリガー』デッキ……。トリガーの大ファンとしては感無量です、スマイルスマイル!

(所謂「初動札」となるレベル1のドロー効果持ちヒーローカードは、変身バンクのような「登場・邂逅」のイラストになっていることが多いのですが、トリガーのカードにはなんと「番組のティザービジュアル」を再現した粋なパラレルレアが存在。自分が初めてシングルで購入した、思い出深いカードです)
③ ウルトラマンデッカー
「重なった方が強い」のが、ウルトラマンカードゲームの大原則。SINGLE(1枚)→DOUBLE(2枚)→TRIPLEI(3枚)のように重なることで強くなっていき、中には「条件を満たすと、少ない枚数で上のグレードにランクアップできる」ヒーローもいます。デッカーもその一人なのですが、その効果は「SINGLE状態のときにDOUBLEにグレードアップする」というもの。
要するに、デッカーは「カードが枯渇してきた終盤で強い」ウルトラマンであり、その泥臭い粘り強さはまさにデッカー……もとい、アスミ カナタを思わせるものになっています。

また、デッカーは「明確なパートナーが2人用意されている」のも大きな特徴。件のグレードアップ効果を持ったこのRRRデッカーは「トリガー」に対しても作用するため、当初は『デッカー』第7・8話を意識した「トリガーデッカーデッキ」が活躍していました。

しかし、第5弾ではなんとフラッシュ、ミラクル、ストロングという「タイプ名指定」のカードが登場。これによりダイナとのシナジーが生まれたため、デッカーは「トリガーともダイナとも組める」というファン垂涎の仕様になっているのです。
……ちなみに、前述のグレードアップ効果は「他の効果と重複する」ので、なんとグリッタートリガーエタニティと組み合わせることで「SINGLEのトリガーをTRIPLEにする」というバグ技のような挙動も可能。自分はこれを用いたトリガー・トリガーダーク・デッカーデッキを相棒にしているのですが、こうして「原作では見れなかったドリームチーム」を組めるのもUCGの大きな魅力。扱いは難しいですが、決まれば楽しいおすすめのデッキです!

(レベル4で実装されたダイナミックタイプは、条件を満たした場合にデッキトップからデッカーを場に登場させるという「未来を掴んで手繰り寄せる」効果を持っています。第15話のファンとしてはこれだけで涙腺が……!)
④ ウルトラマンブレーザー&アースガロン
UCGを代表するヒーローの一人であるブレーザー。その最大の理由は、第1弾での登場以降活躍し続ける名シーンカード『SKaRDを作った男』にあります。

その効果は「デッキトップに眠っている高レベルのヒーローを盤面に登場させる」という破格の代物。これが強力な登場時効果と噛み合うことで、ブレーザーは総じて「奇襲性」の高いヒーローになっています。画面外から飛び蹴りで現れたり、摩天楼を跳び回ったり、ジャングルへの侵入者に襲いかかったりする(※ウルサマ2026)ブレーザーにピッタリのコンセプトと言えるでしょう。

そんなブレーザーのパートナーとして参戦したアースガロンは、固有能力「チャージ」を保有。これは、裏側にしたカードを盤面にストックし、アースガロンやファードランアーマーなどの効果コストにできるギミックで、おそらくは「銃弾」あるいは「矢」といった使い切りの武器をイメージしたもの。ミリタリー色の強いSKaRDにも、狩人らしいブレーザーにもマッチする仕様になっています。
このギミックにより、ブレーザーは「アースガロンの支援を受けて、敵に奇襲を仕掛ける」という原作さながらの戦いが可能に。『SKaRDを作った男』の高すぎる汎用性から他のヒーローと組むことも多いブレーザーですが、しっかり『ブレーザー』の再現として強力に仕上げられた辺りに、製作陣の「 “出張キットとして” だけでなく “ブレーザー” としても使ってほしい」という想いを感じて胸が熱くなります。
(その相性の良さから、第1弾から今に至るまで大活躍、世界大会の決勝戦でも華々しい勝利を掴んだ「ティガブレーザー」デッキ。こうした「ここだけのコンビ」が誕生するのもUCGの魅力で、是非『ティガ』の大ファンでもある田口監督のコメントが聞いてみたい……!)
⑤ ウルトラマンアーク&ギルアーク
想像力で戦うウルトラマンことウルトラマンアーク。その自由奔放な戦い方を再現するためか、UCGのアークは「トリッキーな戦術がこれでもかと詰め込まれた」まるでビックリ箱のようなデザインになっています。

場のシーンカードを張り替えられる、通称「台パンアーク」。デッキトップをコストに味方をまとめて強化できるRRRアーク。盤面と墓地でアーマーの交換ができるRRRギャラクシーアーマー。そして、墓地に4種のアーマーが揃っていると強力な効果を発揮できるレベル4カード「アークファイナライズ・オーバーロードセンセーション」……。これら癖の強い効果を使いこなすには、他でもないプレイヤー自身が想像力を解き放たなければならず、その点こそがUCGにおける最大の「アークらしさ」と言えるかもしれません。
また、そんなアークのパートナーとしてデザインされたのが、みんな大好きシュウさんことギルアーク。

トリガーダークと同じ「ウルトラ怪獣兼ウルトラヒーロー」属性もさることながら、最大の注目ポイントは『ウルトラヒーローズEXPO ニューイヤーフェスティバル2026』で披露したソリスアーマー・ルーナアーマーが参戦していること。
この2枚は「墓地にある同じTYPEのアーク/ギルアーク」を参照して相手を弱体化する効果を持っているのですが、これはおそらく映画で見せた「アークからギャラクシーアーマーを引き継ぐ」演出を意識したもの。専用のシーンカードも用意されており、ユウマとシュウの共闘を存分に堪能できる見事なデザインに仕上がっています。

(文脈てんこ盛りのイラストとフレーバーテキストで『アーク』の集大成とさえ言えそうな一枚。「味方としてのギルアーク」は、実装が遅れた分非常に力の入ったデザインになっていました)
⑥ ウルトラマンオメガ&メテオカイジュウ
メテオカイジュウと共に戦い、その力を身に纏うウルトラマンオメガ。3体もの怪獣と共闘するという独自性を再現するため、その性能は「メテオカイジュウとセットで運用する」ことに特化しています。

3体のメテオカイジュウ、レキネス・トライガロン・ヴァルジェネスをデッキに組み込む都合上、デッキとしての安定性ではどうしても他に劣ってしまうオメガ。それを覆すこのRRRは「デッキトップにメテオカイジュウがいれば、その登場時効果を使用できる」という、言うなれば「メテオカイジュウの力をその身に纏う」効果を持っています。デッキトップという不確かなものから力を引き出していくこの効果は、心なしかソラト・コウセイの歩みとも重なって感じられるところ。
しかし、『オメガ』の原作再現はその後、最終回直後に発売された第6弾からが本番でした。

最終回のレティクリュート光線を再現したこのカードは、原作同様「持てるすべてを叩き込む」最後の切り札。専用デッキを組んでも発動できるかどうか……という非常に厳しい条件を満たすと、なんと盤面のメテオカイジュウを2グレードアップできるという破格の爆発力を持っており、このカードを筆頭に、第6弾には『オメガ』最終回を再現するためのカードが多数収録されています。
2人の変身に涙したファンとしては「最終回の再現を目標にデッキを組める」というのはそれだけで垂涎もので、UCGの「なりきり遊び」らしさを象徴するテーマの一つと言えるかもしれません。


(大会用景品や限定パックのスペシャルレアとしてリリースされたこれらのカードは、なんとフレーバーテキストが繋がる特別仕様。入手難易度は非常に高いものの『オメガ』ファンにはたまらない愛溢れるカードです)
おわりに
前回の記事と合わせて、2026年10月時点で登場済のニュージェネレーションヒーローズを振り返ってきましたが、いかがだったでしょうか。自分は、これを書き終えて改めて「UCGで遊びたい」気持ちが高まってきています。
オメガの項でも触れた通り、UCGは言ってしまえば幼少期のソフビブンドドやごっこ遊びと同じ「なりきり」の一種。自分の手でウルトラマンたちを「それらしく」動かせる楽しさこそがUCGの大きな魅力であるし、それを可能にしているのは、ここまで述べてきたUCGの「原作再現ぶり」に他なりません。
今月発売の第9弾からは、そんなUCGに待望の昭和ウルトラマンたちが参戦! いつかこの記事の「昭和ウルトラマン編」が書けることを祈りながら、引き続きUCGを全力で応援していきたいと思います。コスモーース!!!!!!!(〆の挨拶)

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